「寂しい」の意味や由来とは?
「寂しい」は「さびしい」と読みます。まず初めに「寂しい」について詳しく調べましょう。
意味と由来
さびし・い【寂しい/×淋しい】
1 心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。
2 仲間や相手になる人がいなくて心細い。
3 人の気配がなくて、ひっそりとしている。さみしい。
(『デジタル大辞泉』より)
続いて、「寂しい」という言葉の由来を探ります。「荒ぶ(さぶ)」という言葉があります。「心が荒れすさぶ、さびしく思う」という意味です。この語の意味から派生した言葉が「寂しい」。
「さびしい」を「さみしい」という方もいます。実際に、「さびしい」と「さみしい」の間に違いはあるのでしょうか。これについて『デジタル大辞泉』では下記のように解説をしています。
[補説]近世以降、「さびしい」「さみしい」両形用いられてきたが、現在は放送用語などで「さびしい」を標準形とする。
(『デジタル大辞泉』より)
「さみしい」という読み方も間違ってはいませんが、「さびしい」を主に使用する傾向にあるので、「さびしい」とする方がベターでしょう。
「寂しい」と「淋しい」の使い分け方
「さびしい」を漢字で書くとき、「寂しい」なのか「淋しい」なのか、迷った経験はありませんか?どちらかを使うのなら、「寂しい」を選んでください。なぜなら、「淋しい」という漢字は、一般に認知はされていますが、常用漢字ではないので、書き言葉として使う場合は「寂しい」を使いましょう。
使い⽅を例⽂でチェック
「寂しい」の使い方を、例文を使用して確認しましょう。
「月末になると、私の懐は寂しくなる」
「寂しい」には心が「寂しい」という意味がありますよね。これはお金を十分に持っていないので、心が頼りないというイメージを「寂しい」で表しています。
「皆が帰宅した後の校庭は、寂しい」
この「寂しい」は、校庭から仲間が消えてしまってひっそりと静かであることを、表現していますね。
「寂しいので、彼氏が欲しい」
この例文の「寂しい」が、私たちがよく使う「寂しい」ではないでしょうか。ひとりでは心細いような気持ちを表していますね。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
類語や言い換え表現をチェックしましょう。