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2021.10.26

〝漸次〟ってどういう意味?〝暫時〟との違いも併せてご紹介

〝漸次〟は「ぜんじ」と読み、「しだいに」、「だんだん」、「じょじょに」という意味があります。この「漸」という漢字と混同されることが非常に多いのが、「暫時」の「暫」という漢字です。今回は「漸次」の正しい使い方や「暫時」との違いも併せてご紹介します。

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【目次】
「漸次」の意味や読み⽅とは?
「漸次」の使い⽅を例⽂でチェック
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「漸次」の対義語は?
英語表現とは?
最後に

「漸次」の意味や読み⽅とは?

まずは、「漸次」の意味や読み方をわかりやすく解説します。

読み⽅と意味

漸次
「漸次」は「ぜんじ」と読み、「しだいに」、「だんだん」、「じょじょに」という意味です。時間の経過とともに、物事や状態が、変化していくさまを表す言葉です。

「漸次」の「漸」という漢字には、「物事が少しずつ進むこと」という意味があります。訓読みすると「漸く」となり、「ようやく」と読みます。また、「漸次」の「次」という漢字には「順序」の意味があり、「漸」も「次」も、時間の経過や進捗に関連する漢字だということがわかりますね。

あまり使われる言葉ではありませんが、「漸次」を使った言葉に、「漸次的(ぜんじてき)」というものがあります。「漸次的」は、「漸次」に「的」という漢字が加わったものです。

「的」という漢字は、前の名詞に付くことによって、「そのような性質を持ったもの」という意味になります。例えば、「刹那的」、「抒情的」といったように使われます。「的」は前の名詞、この場合は「漸次」に、「そのような様子の」、「それらしい」という意味を与えています。

「暫時」と「漸次」の違い

「漸」は、音読みすると「ぜん」、訓読みの「漸く」は「ようやく」と読むと説明しましたが、この「漸」という漢字と混同されることが非常に多いのが、「暫時」の「暫」という漢字です。「暫時」は「ざんじ」と読み、「暫く」は「しばらく」と読みます。

「漸次」も「暫時」も、時間に関連する言葉で、読み方も似ているために、しばしば混同して使われますが、意味は異なっていて、類語ではありません。しっかりと覚えて、間違いのないように正しく使いたいものです。

「漸次」と「暫時」には、「ぜんじ」、「ざんじ」という読み方だけではなく、その意味にも違いがあります。「漸次」は先ほど説明したように、「しだいに」、「だんだん」、「じょじょに」といった意味でした。「暫時」には、「少しの間」、「しばらくの間」といった意味があります。

「漸次」の使い⽅を例⽂でチェック

漸次
次に、より理解を深めるために、「漸次」の使い方を例文で詳しく見ていきましょう。

1:時代の変化によって、そのような仕事のスタイルは「漸次」増加傾向にある

ここ数年で、会社に縛られない働き方が徐々に浸透し、それぞれの価値観に合った仕事スタイルが選ばれるようになってきました。このような場合、「そのような仕事のスタイルは、漸次増加傾向にある」という表現が使えます。

2:そのシステムエラーに関しては、「漸次」修正しています

システムエラーを瞬時に修正するのではなく、「徐々に」修正するという意味で使われている「漸次」です。

3:若者の外食の割合は、漸次的に減少していった

「漸次的」という言葉はあまり使われませんが、あえて「漸次的」を使うなら、このような文章となります。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

漸次
例文で「漸次」の使い方を理解したところで、「漸次」の類語や言い換え表現にはどのようなものがあるかも紹介しておきましょう。

1:だんだん

「山の木々が、山頂から山裾へと、だんだん色づいてきた」、「吉野の桜は、山裾から始まり、だんだんと山頂へと向かっていく」、「リモートワークに切り替える企業がだんだん増えてきた」などと使われるように、「だんだん」には「段階的に」という、時間の経過の意味があります。

また、方言で、「ありがとう」という意味で使われている地域があるということも、頭の片隅に入れておきましょう。

2:徐々に

「徐々に」は、「緩やかな変化や進行」を表しています。「術後しばらくすると、徐々に回復に向かうだろう」というように使います。

3:次第に

「次第に」には、「物事が行われる際の順序」、「状態が少しずつ変化、進行するさま」という意味があり、天気予報などで天気の移り変わりを説明する時にも使われます。「午後から次第に回復します」という解説は、天気の状態が少しずつ変化することを表しています。

「漸次」の対義語は?

類語とあわせて、「漸次」の対義語についても知っておきましょう。

1:即時

「漸次」が徐々に変化するのに対し、「即時」には「すぐその時」、「即刻」という意味があります。

2:急激に

「急激に」は、「変化や動きが急で激しいこと」で、「即時」と同じように、「漸次」の対義語です。

3:一挙に

「一挙に」は、「一挙に形勢を好転させる」などと使われるように、一回の行動で局面を変化させるような時に使われます。

英語表現とは?

「漸次」の英語表現についても学んでおきましょう。難しい言葉を英語表現にする時は、その言葉の意味や類語が糸口になります。「漸次」の持つ「徐々に」や「次第に」という意味から、「漸次」の英語表現を探してみるといいでしょう。

以下ではそのような方法で、「漸次」の簡単な英語表現をいくつかリストアップしました。中学校で習うような簡単な単語が使われていますので、この場で覚えてしまいましょう。

1:「 I read a book little by little.」

little by little」は、「少しずつ」という意味です。「 I read a book little by little.」は、「私は少しずつ本を読んだ」という意味になります。「read」は、現在形も過去形も同じスペルの単語ですが、発音は異なりますので、注意しましょう。

2:「He learned English step by step」

step by step」は、「段階的に」という意味です。「He learned English step by step」は、直訳すると「彼は英語を段階的に学んだ」という意味になります。「彼は徐々に英語を学んだ」というほうが自然でしょう。「little by little」が少しずつ変化するのに対し、「step by step」は段階を踏んでいるというのが特徴です。

「little by little」や「step by step」のように、同じ単語で「by」を挟む表現は、よく見られる手法です。「case by case(個別に)」や、「day by day(日ごとに)」も同じ手法です。これを機に、この表現に慣れておくといいでしょう。

3:「The car gradually increased its speed.」

gradually」は、「徐々に」という意味の副詞で、じわじわと変化が続くことを表しています。「The car gradually increased its speed.」は、「その車は徐々にスピードを上げた」という意味になります。

最後に

「暫時」と混同されがちな「漸次」。読み方の間違いだけではなく、意味の取り違えもおこりやすい言葉です。しっかりと覚えて、正しく使えるようにしたいですね。

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