近未来的なGOGOROバッテリースタンド
皆様もご存知の通り、台湾はバイク天国!朝夕のラッシュ時にはかなりの量のバイクが走っていて、慣れないうちは車を運転するのも怖い思いをするほどです。
そんなバイク天国台湾なのですが、政府は環境保護のため2035年にはガソリン二輪車の販売を禁止すると発表しています。そんな状況の中で、台湾では新たな電動バイクブランドが今大人気なのです。
その電動バイクのブランド名は「Gogoro(ゴゴロ)」
電動バイク業界のテスラとも言われているGogoroですが、電動バイクが普及していけば、台湾の排気ガス問題に一躍かって出ると言われており、とても注目されています。
世界も注目する「Gogoro」
またGogoroの電動バイクは台湾だけでなくドイツ、フランス、スペイン、そして日本でも現在販売されていて、日本の石垣島、ドイツやフランスではシェアスクーターとして利用されています!
また日本のパナソニックと住友商事グループも出資しているので、実は日本とも関りの深い企業なんです。
このGogoroが人気なのは環境保護の観点だけでなく、デザイン性が高く、とてもスタイリッシュでかっこいいため、急激にシェアを伸ばしています。
■価格は?
Gogoroの電動バイク本体料金は8万~14万元(約32~56万円)程度。
ガソリンのバイクより若干高い設定となっていますが、2年間分のバッテリー交換料やロードサービス費用なども含まれます。そして台湾でGogoroを購入する場合は、地方政府からの補助があるのでお得に購入することができます。
■バッテリーはどうやって充電するの?
電動バイクなのでもちろんガソリン代はかからないのが良いところなのですが、Gogoroの一番のポイントはバッテリーを家で充電したり、充電スタンドで充電するのではなく、バッテリーを交換出来るというところです!
Gogoroの座席の下を開けると、中にバッテリーが入っていて、街中にある「Gogoroステーション」という場所で交換ができます。
■Gogoroステーション
Gogoroの強みといえば、電動バイク本体だけでなく充電などのネットワーク(Gogoroステーション)がコネクテッド化され、連携してサービスを提供しているところ。
Gogoroステーションは街中の至る所に既に設置されています。Gogoroの店舗内だけでなく、大型スーパーマーケットや、ガソリンスタンド、一部のコンビニエンスストアや公園など数々の場所に併設されているので、わざわざ探し回る必要もなく、バッテリーが減ってきたら即交換することが出来る、インフラ整備が整っています。
座席部分を開けて緑のバッテリーを取り出し、Gogoroステーションで充電された新しいバッテリーと取り換えればOK。たった6秒で交換完了です。
そしてこのモバイルバッテリーの利用サービスは月額制になっていて、プランによって使用料が異なります。乗り放題プランで1200元/月(約4800円)程度。最安プランだと300元(約1200円)程度です。携帯電話料金システムみたいですね!
■スピードと連続走行距離は?
最高速度は約95km/h、走行距離はフル充電のバッテリー使用なら約70~100km程度。
電動バイクも思ったよりもスピードが出るんですね!
■アプリとの連携
今時の電動バイクらしく、スマートフォンアプリとの連携が充実しています。キーのロック、アンロックだけでなく、メンテナンス管理などもアプリを利用して行うことができ、鍵ではなくスマホで管理!
「充電ではなく交換」という新しいスタイルを確立したGogoro。シェアリングバイクサービスにも力を入れているので、もしかすると今後、石垣島だけでなく日本全土に利用が広がっていくかもしれませんね!
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。
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