繊細
「共感力」の高い人は、繊細な心の持ち主であるというのも特徴です。他人の感情の変化に敏感で、他人の気持ちに寄り添おうとするあまり、自分が傷ついてしまうことも…。「共感力」は大切ですが、強すぎる「共感力」には、こういったネガティブな側面があるということも覚えておきましょう。
感受性が高い
「共感力」が高いと、人の感情やエネルギーに大きく影響を受ける場合があります。このように感受性が特に高い人は「エンパス」と呼ばれ、他人の感情に振り回されて疲れ果てたり、大きなストレスを受けることも…。場合によっては、高すぎる感受性は、「共感力」がマイナスに作用する例といえるかもしれません。
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「共感力」が生かされる場面
ここまで見てきて、「自分も共感力が高いかもしれない」と感じた方もいるのではないでしょうか? 日常生活で、自分が持っている共感力を活かしていきたいですよね。ビジネスシーンやプライベートでの活かし方を確認していきましょう。
ビジネスにおける顧客対応
クレーム対応や商談時に、顧客の感情に寄り添って共感を示すことで、より深い信頼関係を築くことができるでしょう。「この人は、自分の気持ちを汲んでくれる」と顧客が感じることで、万が一問題が発生した際にも、スムーズに解決することができるはずです。
共感力を活かすことで、単なるビジネス上の関係ではなく、長期的なパートナーシップへと発展する可能性があるでしょう。
チームリーダーとしての指導
会社に指導する部下がいる場合は、部下の意見や感情に共感的に耳を傾けることで、信頼関係が強化されます。頭ごなしに叱ったり、命令するのではなく、共感する姿勢を示すことで、部下は安心して自分の考えや不安を伝えやすくなるものです。
リーダーの共感力は、チーム全体の団結力にも大きく影響するでしょう。
家庭や友人との関係
普段一緒に生活をする家族や友人など、親しい間柄の人ほど共感して話を聞く姿勢が大切です。相手が話していることに無関心だったり、「はいはい」と軽く流してばかりいると、「私にきちんと向き合ってくれない」と孤独感を感じることも。
家族や友人は一番身近にいる味方でもあります。相手が困っている時ほど、きちんと向き合って話を聞いて、共感の姿勢を示すことで、相手も安心するはずです。
「共感力」を鍛えるためにはどうしたらいい?
「共感力」を鍛えるためにはどうしたらいいでしょうか? そのためにできることをリストアップしてみました。
相手の話をよく聞く
相手の話を最後までよく聞くことで、「共感力」が鍛えられます。頭の回転が速い人は、要点だけを聞いて話の大筋を理解することができます。場合によってはそれでもいいのですが、「共感力」という点では、相手の話を最後まで聞くことが大切です。相手の話をじっくりと聞いて、相手の考えを理解し、相手の感情に寄り添いましょう。
経験を積む
相手の気持ちを読み取るには、ある程度の人生経験が必要ですが、経験を積むには時間がかかります。ドライな性格に思われてしまいがちな場合は、映画を観たり、小説を読み、様々な人物の感情を疑似体験してみることがトレーニングになるでしょう。
相手を理解する努力をする
時には、相手の考えにどうしても共感できない場合もあるでしょう。考え方が合わないと、「この人とこれ以上話しても無駄」と諦めてしまうこともあるかもしれません。しかし、たとえ気の合わない相手でも、根気強く話し合いを重ねることで理解を深めることができます。
最初から諦めずに、「この相手とは時間をかけて関係を築いていこう」と考えることで、人としての度量が大きくなるでしょう。
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最後に
「共感力」がないと、相手の気持ちが考えられず、自分本位になりがちです。かといって「共感力」が高すぎて、マイナスの側面が強く出ると、生きづらさを感じてしまうでしょう。「共感力」は良好な人間関係のための大切な要素。「共感力」をバランスよく身につけることによって、周囲の人と円滑なコミュニケーションが取れ、人間関係で悩むことも減るのではないでしょうか。
TOP画像/(c) Adobe Stock
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