【目次】
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コーヒーに専用水筒がおすすめの理由
コーヒーを水筒に入れて持ち運べば、温かさや冷たさをキープできるほか、自宅で淹れて出かければ買うよりも経済的です。しかし、密閉性・保温性の低い普通の水筒にコーヒーを入れてしまうと、使いにくかったり、味が損なわれたりしてしまいます。
「コーヒー専用の水筒」を用意した方がよい具体的な理由を解説します。

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匂い・色移りしやすいから
水やお茶などに比べて、コーヒーの香りや色は、強くハッキリとしています。水やお茶を持ち運ぶ水筒にコーヒーを入れると、コーヒーの匂いや色が水筒の本体やパーツに付着し、お茶や水を飲む際に味わいの邪魔になってしまうのです。そのため、コーヒーを水筒に入れて持ち運びたいときには、コーヒー専用の水筒を用意するのがおすすめです。
また、コーヒー専用の水筒には、匂いや色が移りにくい加工がされているものを選ぶと、コーヒーの繊細な香りや味わいを損ねることなく、長い時間おいしいコーヒーを楽しむことができます。
コーヒーが酸化しやすいから
コーヒーは、淹れてから時間がたつにつれ、酸化して味わいが落ちてしまいます。酸化すると酸味が増すため、まろやかな香りや味わいが楽しめなくなってしまうのです。
酸化を防ぐには中身が空気に触れないように持ち歩くことが重要ですが、密閉性や保温性の低い水筒だと、どうしても空気に触れてしまいます。コーヒー専用の、密閉性や保温性が高い水筒を用意することで、酸化のスピードを遅らせることに期待できます。
また、コーヒー専用の水筒にはコーヒードリッパー付きのものや、プレス式フィルター付きのものもあります。ミルで挽いたコーヒー豆をボトルに入れて持ち運び、飲む前にお湯を入れれば、できたての味わいを楽しむことも可能です。
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コーヒー専用水筒を持つメリット
コーヒー専用の水筒を持っていれば、外出先で自分の好きなコーヒーの味わいを楽しめます。また、容器のゴミが出ないのでエコで経済的だともいえるでしょう。
コーヒー専用水筒を持った場合の利点はこれだけではありません。考えられるメリットを紹介します。

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節約になる
コーヒーを自宅から水筒に入れて持って行けば、カフェやコンビニなどで購入せずに済むので、節約になります。
例えば、缶入りのコーヒーの価格を130円と仮定して、週4〜5本買う人の場合、1カ月でかかる金額は2000円以上です。専門店で購入すれば、1杯で300~400円程度することが珍しくありません。たとえ1日に抑えられる金額は少なかったとしても、毎日コーヒーを飲んでいる人の場合、長い目で見れば大きな金額を節約できることになるのです。
コーヒーの豆の購入費用や光熱費を考えると、出費を全くなくせるわけではありませんが、外で購入するよりはずっと少ない費用で済みます。
好きなときに飲める
コーヒーを水筒に入れて持参すれば、コーヒーを買いに行く手間がないため、好きなタイミングで飲むことができます。忙しくてコーヒーを買いに行く暇が取れないときでも、すぐにコーヒーブレイクを取ることができるのです。
また、保冷性や保温性に優れたコーヒー専用の水筒を持っていれば、好みの温度で楽しめます。水筒に入れたホットコーヒーやアイスコーヒーの味わいを、いつでも好きなときに飲めるのは大きなメリットだといえるでしょう。
マイボトル割引の活用にも
多くのコーヒーショップでは、マイボトルを持参した人に割引をしています。空になった水筒をマイボトルとして利用すれば。お得な値段でコーヒーが飲めるのです。数十円程度の割引が一般的ですが、毎日のこととなれば大きな節約になります。使い捨てのカップを使用するより、環境に優しいところもメリットです。
水筒に入れて持参したコーヒーを飲んでしまった後、コーヒーショップへ行って2杯目のコーヒーを飲むのもよいでしょう。また、コーヒーを水筒に入れる時間が取れなかった日に、コーヒーショップに立ち寄るのも手です。
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コーヒー専用水筒の選び方
職場や外出先に持って行くコーヒー専用の水筒を選ぶ際には、「コーヒーの持ち運びに適しているのか」をよく検討してから購入することが重要です。
見た目の雰囲気だけで選んでしまうと、後悔することになりかねません。上手な選び方のポイントを見ていきましょう。

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容量で選ぶ
人によってどれくらいの量を飲むかはさまざまです。コーヒー用の水筒を選ぶときは「どのくらいの量を飲むのか」を考えて選びましょう。
コーヒー用の水筒は、少量を飲みたい人に適した200ml程度の小さなものから、たっぷり飲める500ml以上のものまで、さまざまなサイズがそろっています。大きすぎると飲みきれずに余ってしまい、小さすぎると物足りません。量が足りないと、結局は自販機やコンビニなどでコーヒーを購入することになってしまいます。
通勤バッグに持ち入れて持ち運ぶなら小型タイプ、長時間の外出でたくさん用意しておきたい場合には大きいサイズなど、自分のスタイルに合わせた容量の水筒を選びましょう。
飲み口の形状で選ぶ
水筒の飲み口には、コーヒーマグのような広口タイプや、飲み口がやや小さめに作られたプッシュ式、ふたをコップとして使えるタイプなど、さまざまな形状があります。
コーヒーの風味を感じたい人は、飲み口が広く、より多くの香りを感じられるタイプがおすすめです。広口ならボトルの奥の方にまで手が入るので、楽にお手入れができます。
自動車に乗る機会が多く、両手を使えないシーンで気軽に飲みたい場合は、片手で開けられるプッシュ式タイプが便利でしょう。
ゆっくり飲みたい、飲み口を清潔に保ちたい場合には、ふたをコップとして使えるタイプが適しています。
保冷・保温機能の有無
コーヒーをおいしく飲む際に「温度」は欠かせない要素の一つです。保冷・保温の機能があれば、よりおいしいコーヒーを飲めます。
ステンレス製の水筒は保冷・保温機能を備えているタイプが多く、長時間持ち歩くときも温度の変化を少なくできます。真空二重構造で内部の温度を保てるように作られているものは、6時間程度は温度を保てるようになっていて安心です。商品によって保冷・保温の持続時間は異なるので、購入前に必ずチェックしましょう。
おすすめコーヒー専用水筒・デザイン重視
機能が優れているだけなくデザインにもこだわった水筒だと、コーヒーを持ち運ぶのが楽しくなります。機能性だけでなく、デザイン性にも優れた商品をチェックしましょう。

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ベストコ「コーヒーフォーユー カフェマグボトル」
シンプルなフォルムと、飽きのこないロゴがデザインされたカフェマグボトルです。真空二重構造で、保冷と保温の両方に対応しています。スクリュータイプのため、しっかりとふたを閉じられる構造です。
ホットコーヒーを入れても、飲み口が熱くならずに口をつけて飲めるデザインで、内ふたは氷が飛び出さない作りになっていて安心です。
市販のドリッパーで、水筒に直接コーヒーを淹れることもできます。173gと軽量で、200mlのコンパクトサイズなので、少しだけコーヒーが飲みたい人にも適した商品です。
商品名:ベストコ コーヒーフォーユー カフェマグボトル
シービージャパン「カフア コーヒー ボトル QAHWA」
豊かな香りを楽しめるように、約46mmの広口に設計されたコーヒー用ボトルです。容量は190mlと飲みきりサイズで、コーヒーカップ約1杯分を飲めます。
お湯や水で溶かすだけで、本格的な味わいを楽しめるドリップド・コーヒーパウダーの「イニックコーヒー」とコラボレーションした、かわいらしいデザインも魅力。内部はテフロン加工が施され、匂いや汚れが付きにくくなっています。
商品名:シービージャパン カフア コーヒー ボトル QAHWA
シービージャパン「QAHWA(カフア)コーヒーボトル」
内側はテフロン加工で匂いが付きにくく、コーヒー本来の風味を損ねません。汚れが付着しづらく、落としやすいところも使いやすいポイントです。
コーヒーカップから飲むときのような「豊かな香り」を感じられるよう、広口に設計されています。氷を入れやすく、アイスコーヒーを簡単に作りたい人にもおすすめです。
ボトルの本体にエンボス加工がされていて、手になじみやすい工夫もされています。コーヒーショップのトールサイズにも対応できる、420mlの大容量サイズです。
メタリックなカラーもおしゃれなポイントとなっています。
商品名:シービージャパン ステンレス ボトル
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おすすめコーヒー用水筒・機能重視
水筒のような実用的なアイテムは、欲しい機能があるかで選ぶことも重要です。コーヒーのおいしさだけでなく、お手入れのしやすさや耐久性などが考えられた商品も多くなっています。
コーヒーをおいしく飲むことに特化した水筒をチェックしましょう。

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KINTO 「トラベルタンブラー」
飲み物本来の味わいを感じられるようにデザインされたタンブラーです。余計な突起物がないシンプルなデザインで、コーヒーカップで飲むときのような自然な飲み心地をかなえてくれます。
真空二重構造になっていて、保冷や保温効果に優れているところもポイントです。耐久性にもこだわり、さびにくい高品質なステンレスを使用しています。
カラータイプは、表面にパウダーコーティングが施され、傷が付きにくくアウトドアでの使用にもぴったりです。ボトルの内側は電解研磨で滑らかに仕上げ、匂いや汚れが付きにくくなっています。大きすぎない350mlの容量は、日常的に持ち運ぶにも便利です。
商品名:KINTO トラベルタンブラー
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パール金属「カフェマグ バリスタ」
真空断熱構造で、飲みごろの温度をキープしてくれます。容量は500mlと、たっぷりと飲みたい人におすすめです。口当たりのよさが考えられた、飲み口キャップを使用しています。
内ふたに氷ストッパーの機能があり、冷たいコーヒーも快適に飲める工夫がされていて安心です。パッキンや飲み口を取り替えられるように別売りのパーツが用意され、部分的に劣化してら交換して使い続けられます。
商品名:パール金属 カフェマグ バリスタ
Vitantonio「コーヒープレスボトル コトル」
プレス式のフィルターが内蔵された、画期的なコーヒー専用の水筒です。水筒に直接コーヒー粉を入れ、お湯を注ぎ、プレス式フィルターを押し下げるだけで、簡単にコーヒーが作れます。別の容器でコーヒーを淹れてから水筒に移し替える作業がなく、この水筒一つで完了するため、手間がかからない点が大きなポイントといえるでしょう。
真空二層構造のボトルのため、保温・保冷性にも優れています。各パーツは分解してお手入れできるようになっているため、衛生的に長く使用できるでしょう。
商品名:Vitantonio ステンレスボトル コトル VCB-10
シービージャパン「SANTECO KAFEボトル 650」
「コーヒー豆ケース」が付属した、コーヒー作りができるボトルです。外出先に挽いた豆を持って行き、淹れたての香りや味わいを楽しめる画期的な商品となっています。
「コーヒードリッパー」も内蔵され、必要な道具が全てそろった状態で持ち運べるところも便利です。650mlの容量があり、数人でコーヒーを味わえます。
本体にはハンドル付きで持ち運びやすさも考えられており、普段使いだけでなくアウトドアに持って行くときにもおすすめです。
商品名:シービージャパン SANTECO KAFEボトル 650
水筒のコーヒーをおいしく保つコツは?
淹れたてのコーヒーの味わいをキープして、外出先でもおいしく楽しむには、いくつかのコツがあります。よりおいしいコーヒーを味わうために、意識するとよいポイントを覚えておきましょう。

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ホットよりアイスコーヒー
ホットコーヒーを持ち歩く場合、保温性に優れた容器に入れても、時間が経つにつれてだんだんと温度が下がり、酸化して風味が変わってしまいます。味に敏感な人ほど、家で飲むときとの違いを感じるはずです。
その点、アイスコーヒーは持ち運ぶ前から冷えた状態なので、風味が変わりにくく、長時間持ち歩くのに適しているといえます。よりおいしいアイスコーヒーを作るには、濃いめに淹れたコーヒーに氷を入れて急激に冷やしましょう。ゆっくりと冷却すると、酸化が進んで風味が変わってしまいます。
できればブラックコーヒーがおすすめ
水筒の中に入れて持ち運ぶなら、ミルクや砂糖を入れないブラックコーヒーがおすすめです。持ち運んでいる間にミルクに含まれる「たんぱく質」が原因で、水筒内部が傷んでしまうことがあります。
時間が経つにつれて成分が分離し、味わいを損ねることも心配です。金属製のボトルに入れて持ち運ぶ場合は、金属の成分を劣化させる可能性もあります。
内側がコーティングされ、飲料の影響を受けにくいように作られている商品も販売されていますが、ボトルを長持ちさせたいならブラックコーヒーを持ち歩くことがおすすめです。ミルクや砂糖は別々に持ち歩き、飲む直前に混ぜましょう。
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コーヒー用水筒のお手入れ方法
お気に入りのマイボトルを、長い間大切に使用したいと思う人は多いはずです。使用頻度が高いほど、お手入れの仕方が重要になります。上手なお手入れのポイントをチェックしましょう。
【水筒の洗い方】基本から注意したいポイントまでを解説|Domani

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飲み終わったらすぐ洗う
中身を飲み終えた水筒をいつまでもそのままにしておくことは、おすすめできません。すぐに水洗いすれば内部にコーヒーの成分が付着したままにならず、汚れが染み付いてしまうのを防げます。
時間がないときはサッと水洗いしておき、家に帰ってからしっかりと洗うようにするだけで、汚れや匂いが付きにくくなります。時間があるときにふたやゴムパッキンなどの外せるパーツを全て外し、隅々まで洗いましょう。
細かい隙間に汚れが残っていると、その部分を中心に劣化しやすくなります。スリムタイプの水筒は柄が付いたブラシで洗うと、手が届かない奥の方もきれいにすることが可能です。硬いタワシでゴシゴシと擦ると、傷付いて劣化が早まってしまいます。コーティングが傷付かないように、柔らかい素材でできたブラシやスポンジを使いましょう。
雑菌が気になるなら煮沸消毒
長時間放置してしまった水筒は、煮沸消毒で雑菌を除去する方法もおすすめです。煮沸消毒は80℃以上のお湯の中に、殺菌したい道具を浸けておく方法のことです。熱に弱い雑菌を除去する効果があります。
毎日、時間をかけて消毒をする必要はありませんが、普段のお手入れで取り切れていない汚れに雑菌が繁殖すると不衛生です。長く衛生的な状態を保つには、週に1回程度は念入りにお手入れをしましょう。
水筒に使われている素材によって、煮沸消毒できるパーツとそうでないものに分かれている場合が少なくありません。本体は煮沸消毒できても、パーツは不可となっていることもあるので、取扱説明書をよく読んでからお手入れをしましょう。
しっかり乾かすことも重要
水筒を洗浄したら、水気をよく切った後、しっかりと乾かして使用することも重要です。水筒を洗浄後に水分が残ったままになっていると、雑菌や水あかの原因になることがあります。
水筒が常にぬれた状態になっていると、カビが生えてしまうことも心配です。抗菌素材といえど100%安心とはいいきれず、衛生的に使用するには水気を残さずに保管するに越したことはありません。
洗浄後、すぐにまた水筒を使用したい場合は「洗い替え用の水筒」を用意しておくと、急いで乾燥させる手間がなくなり、ストレスを減らせます。
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