キックボードとは?
子どものおもちゃや大人の移動手段として人気の高いキックボードは、さまざまな種類が販売されています。キックボードとは、どのように遊ぶ乗り物なのでしょうか。
地面をけって進む乗り物
キックボードは、前後に車輪の付いたボードに片足を乗せながら、もう片方の足で地面をけって進む乗り物です。キックスケーター、キックスクーターとも呼ばれることがあります。
2~3歳の小さな子どもが使えるものから、大人が楽しめるサイズまであり、種類も多く販売されている人気の高い乗り物です。子どもはおもちゃとして使用することが多いですが、大人は移動手段としてキックボードを選ぶ人もいます。
キックボードのメリット
キックボードは少ない車輪で体のバランスをとる必要があるため、バランス感覚を養う練習になります。また、小型な乗り物ながら結構なスピードが出るため、体を使ったコントロールが欠かせません。そのため、適度な全身運動になり、体力の向上や運動神経を鍛える効果も期待できるでしょう。
折りたたんでコンパクトになり、なおかつ軽量なものが多いため、バスや電車にも気兼ねなく持ち込むことができます。手軽な移動手段として、通勤時などにも活躍するでしょう。電動のものであれば坂道でも楽に移動することができます。
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キックボードの選び方
キックボードを選ぶ際は、走りやすさ・ブレーキの安全性・持ち運びのしやすさなどに注意しましょう。また、乗る人の体格に合ったものを選ぶこともポイントです。
走りやすさを確認
キックボードの走りやすさを確認する際は、「タイヤの大きさ」「タイヤの種類」「車体の高さ」の3ポイントに着目しましょう。
タイヤは、大きい方が安定感があります。前輪と後輪で大きさの異なるタイプも多いですが、大人では5~6インチのものが人気です。特に子どもが乗る場合は、体の大きさに合ったものを選びましょう。
また、硬めのタイヤは安定感があり、少しの力で進む距離が大きいため、走行しやすいというメリットがあります。エアータイヤは凸凹道などでの衝撃が少ない分、安定感は硬めのタイヤよりやや劣る傾向も。
車体の高さも重要です。低いものは足への負担がかかりにくく、小さい子どもでも地面を簡単にけることができます。一方で、高低差が急な坂道や凸凹道では、車体が地面に擦れやすいこともあるため、注意が必要です。どのような道で乗ることが多いのかを確かめてから購入するとよいでしょう。
ブレーキなど安全性
キックボードは、コンパクトな車体ながらスピードの出やすい乗り物です。ブレーキなどの安全性も必ず確認しましょう。キックボードのブレーキは、大きく分けて「ハンドルブレーキ」と「フットブレーキ」の2種類があります。
「ハンドルブレーキ」は、自転車のブレーキのようにハンドル部分で操作できるため、急なブレーキにも対応しやすい特徴があります。扱いやすく慣れやすいため、自転車に乗れる子どもにおすすめです。
一方「フットブレーキは」、後輪のカバーを踏んだときに生まれる摩擦によりブレーキがかかる仕組みになっています。足で踏むだけなので小さい子どもでも簡単に操作が可能ですが、カバーやタイヤが摩擦で削れやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
折りたたみ性能など持ち運びやすさ
使用目的をふまえて、折りたたみ性能など持ち運びのしやすさにも注目しましょう。
キックボードとともにバスや電車を利用する場合は、コンパクトに折りたためるものが便利です。収納バッグや、キックボードを肩から下げることのできるショルダーベルトが付いているものは、持ち運びも簡単でしょう。
折りたたんだ後のサイズ感も確認する必要があります。目安として、3kg前後のものは男女ともに持ち運びしやすい重量です。2.5kgほどの軽量のものから、重量感のある8kg程度のものまでさまざまな種類のキックボードがあるため、用途に合わせて重量も必ず確認しておきましょう。
おすすめ子ども用キックボード
子どもにおすすめのキックボードを3点紹介します。子どもの成長に合わせて、ハンドルの高さを調整できるものがおすすめです。
Scoot and Ride「ハイウェイキック1」
Scoot and Rideの「ハイウェイキック1」は、およそ1~5歳までの子ども向けに作られた2wayタイプのキックボードです。人間工学に基づいたエルゴノミックデザインが目を引きます。前輪には12cmの大型タイヤを二つ使用しており、小さな子どもでも安心して乗ることができる3輪仕様です。
「サドルモード」ではサドルにまたがり両足でけって進むため、1歳代の小さな子どもでも簡単に楽しむことができます。サドルの高さは22.5~29cmの間で3段階に調整可能です。子どもが成長したら、「スタンダードモード」に切り替えてキッズスクーターとして楽しむことができます。こちらもハンドルの高さを57~64cmの間で3段階に調整可能です。
重量は2.7kg、8色のカラーから選べます。
商品名:Scoot and Ride「ハイウェイキック1」
SUNPIE「キックボード」
折りたたみ式で持ち運びにも便利なSUNPIEの「キックボード」は、玄関などにも気軽に置いておけるコンパクトな仕様が魅力です。ハンドルの高さは90・95・100・105cmと4段階に調整できます。前方と後方の2カ所に付けられた衝撃吸収バネと、前輪は25cmと安定した乗り心地で、多少の凸凹道や砂利道でも安心して乗ることができます。
ハンドブレーキとフットブレーキの両方が付いているため、子どもでも安心して乗ることが可能です。ディスクブレーキ仕様によりブレーキングが強力で、停車も瞬時に行えます。雨の日でも制動力を発揮するため、急に雨が降った場合も安心でしょう。
重量は6.5kg、白と黒の2カラーから選べます。
商品名:SUNPIE「キックボード」
JD Razor「キックボード」
5インチ(約12cm)の前輪にLEDホイールが使われているため、走るたびにキラキラと光るタイヤがポイントです。ブラックが基調となったシャープなデザインなので、見た目のかっこよさも大切にしたい人におすすめのキックボードでしょう。
ハンドルブレーキにより素早くブレーキをかけることができるため、子どもでも安心して乗ることができます。ハンドルの高さ調整が可能な折りたたみ式タイプで、子どもの成長に合わせて、長く使用することができるキックボードです。
重量は2.8kg、ブルー・ブラック・パープルの3色から選べます。
商品名:JD Razor「キックボード」
子どもと一緒に!おすすめ大人用キックボード
子どもと一緒に、大人もキックボードを楽しんでみてはいかがでしょうか。通勤にも活躍するおすすめのキックボードを3点紹介します。
MEICHEPRO「キックボード」
直径20cm・幅4cmの安定感のあるホイールがポイントです。転倒しにくく、スムーズなタイヤの回転が実現します。段差にも強く、安定性の高さが魅力でしょう。
前輪・後輪両方に衝撃を吸収するサスペンションが付いているため、多少の凸凹道や砂利道でも快適に走行できます。幅のあるボードにより、身長が高い大人でも安定して乗ることが可能です。
ハンドルの高さは、4段階に調節可能となっており、ハンドブレーキ・フットブレーキの両方が搭載されています。自立可能なスタンドが付いているため、通勤にも便利な一台です。
重量は5.6kg、ブラック・ホワイトの2色から選べます。
商品名:MEICHEPRO「キックボード」
JD RAZOR「MS-105R」
JD RAZORの「MS-105R」は、前輪5インチ(約12cm)・後輪4インチ(約10cm)のホイールで走行性が高く、安定感の高さがポイントです。
マルチクリップが付いているので、ショルダーストラップを取り付けて、気軽に持ち運び可能となっています。折りたたみ式のため持ち運びに便利で、場所をとることもありません。重量は持ち運びしやすい2.8kgです。
ブルー・オレンジ・クリア・パープルの4色展開で、ツヤのあるシルバーの車体にそれぞれのカラーがアクセントになっています。街中でも目を引くデザインが魅力の一台です。
商品名:JD RAZOR「MS-105R」
FRENZY SCOOTER「FR205 Dual Brake 3 FR205DB3」
大人も使いやすい、落ち着いたデザインとカラーが魅力的な日本限定仕様のモデルです。洗練された雰囲気があり、通勤でも違和感なく使えます。
街乗りでも安心なハンドブレーキ仕様で、自立スタンドも付いています。工具なしで簡単に折りたたむことができ、折りたたみ時の全長は79cmとコンパクトな点も魅力です。スタンドの高さは、89・94・99・104cmと4段階に調節可能なため、小柄な女性から背の高い男性まで幅広く使用することができます。
重量4.76kg、マットブラック・コヨーテの2色から選べます。
商品名:FRENZY SCOOTER「FR205 Dual Brake 3 FR205DB3」
キックボードに乗るときのポイント
キックボードを快適で安全に使用するためには、身長に合わせた高さ調整が欠かせません。
基本の乗り方と公道での利用について解説します。
基本の乗り方
キックボードに乗る際は、以下の5ポイントに注目しましょう。
1.ハンドルの高さ調整:キックボードをまたいだ状態で、膝が少し曲がるくらいの高さが目安
2.ハンドルの向き:ハンドルが前後逆に向いていることがあるため、けり出す前に必ず向きを確認する
3.バランスをとる:ボードに片足を乗せた状態でハンドルから手を離し、立ったまま足だけで支えてバランスを取れるようにする
4.姿勢を整える:下を向かず胸を張り、まっすぐ前を見て走行する
5.けり出す:ボードに乗せている軸足を中心に、左右どちら側にもけり出せるようにする。軸足を前に押し出す感覚を意識するのがポイント
キックボードに初めて乗る場合、はじめはバランスを崩しやすくなります。広い公園などを選び、近くに人や障害物がない状態で安全に練習しましょう。
公道での利用について
道路交通法により、キックボードはローラースケートとして分類されます。交通量の多い公道での走行は禁止されているため、注意が必要です。
キックボードはコンパクトな車体ながらスピードの出る乗り物なので、安易に公道で乗ることは大変危険です。特に、子どもが使用するときは、人の少ない広い公園などを選び、必ず保護者も付き添いましょう。大人が乗る場合も、ベルやフロントライトを忘れずに車体に取り付ける必要があります。気軽に楽しめる乗り物だからこそ、ルールを守って安全に使用することが大切です。
トップ画像/(C)Shutterstock.com
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