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LIFESTYLE雑学

2021.12.22

仕事や趣味、さまざまな事柄で使える【醍醐味】の「醍醐」とはいったい何?

「醍醐味」とは、物事の本当の面白さを意味する言葉です。醍醐とは仏教における牛などのミルクを精製する最後の過程でできる、最も上質な食べ物のことです。転じて「醍醐味」は、深い味わいや本当の面白さを表現するようになりました。今回は醍醐味の由来や使い方を解説します。

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「醍醐味」とは本当の面白さを意味する言葉

醍醐味」とは、物事のもつ本当の面白さや味わいの深さをあらわす言葉です。物事の本当の面白さを語るには、そのものの本質を知っている必要があります。

醍醐味

そのため「醍醐味」という言葉を使うことで、表現に深みを出すことができるといえるでしょう。会話に頻繁に出てくるわけではありませんが、日常的に耳にする言葉の1つです。

【醍醐味:だいごみ】
1:仏語。仏陀の、最上で真実の教え。
2:物事の本当のおもしろさ。深い味わい。「読書の醍醐味を味わう」

「醍醐味」には類語もたくさんあります。あわせて確認しておきましょう。

〔類語〕興、曲、味、持ち味、味わい、趣、風情、気韻、風韻、幽玄、気分、興味、内容、興趣、情趣、情調、情緒、風趣、風格、余情、余韻、詩情、詩的、滋味、妙味、雅味、物の哀れ、ポエジー、ポエティック、ポエトリー、ロマンチック、メルヘンチック、リリカル、センチメンタル、ファンタジック、ファンタスティック、幻想的、夢幻的、神秘的、ドリーミー、感傷的

「醍醐味」は仏教に関係する言葉

仏教では山羊や牛のミルクの精製過程を5つの過程にわけ、それを「五味」といいあらわしたとされます。五味は下記のとおりで、「醍醐」は最後の過程にあたります。

醍醐味

【五味】
1.乳:乳そのもの
2.酪(らく):乳を煮つめた練乳のようなもの
3.生蘇(しょうそ):酪を固めたバターのようなもの
4.熟蘇(じゅくそ):生蘇をさらに熟成させたもの
5.醍醐(だいご):熟蘇をさらに完成させたもの(精製方法は不明)

「醍醐」は五味のなかでも最上のものに位置づけられました。そして、仏教をミルクの精製過程になぞらえました。仏教もまた5段階にわかれ、釈迦が法華経や涅槃経(ねはんきょう)を説いた、亡くなる前の8年間である「法華涅槃時」を最上のものと定めています。

ここから「醍醐味」という言葉は、本当の面白さや深い味わいをあらわすようになったとされています。

「醍醐」は濃厚な味わいの乳製品

ミルクの精製において最後の段階である「醍醐」ですが、現代のヨーグルトやレアチーズ、バターにも似た濃厚な味わいの食べ物だったとされています。さらに、これらを煮詰めて乾燥させたハード系のチーズに近いものとする説もあります。

いずれにしても現代には「醍醐」の作り方は伝わっていないため、詳細はわかりません。高級な食べものであり、平安時代の貴族が好んで食べたといわれています。

ちなみに「醍醐」の手前の段階である生蘇や熟蘇の「蘇」は、牛乳をひたすら煮詰めて固めたもので、最近では余った牛乳を大量消費する方法として人気です。ミルクの自然な風味とねっとりとしたチーズのような食感でとても美味しいと評判です。奈良県の橿原市では土産物として製造されています。

【例文付き】「醍醐味」の使い方

「醍醐味」は、物事の本当の面白さや深い味わいをあらわす際に、「◯◯の醍醐味」「醍醐味を味わう」といった使い方をします。仕事や趣味、あるいは人生そのものなど、色々な事柄に対して用いることができます。

醍醐味

これが1番の魅力だというわけですから、自分なりにその本質を理解したうえで使うべきでしょう。ですが、醍醐味に正解はありません。たとえば旅の醍醐味を「美味しいものを食べること」とする人もいれば、「一期一会を体験すること」とする人、また「非日常を体験できること」という人もいます。自分が1番魅力に感じることについて用いてみてください。

また、「最上の」「1番の」という意味のため、醍醐味は基本的に1つのことに対して1つです。「〜の醍醐味は◯◯と△△です」といった使い方はあまりしないことに留意しましょう。ただし、複数ある魅力のうちの1つについて語るときには「醍醐味の1つ」と表現することがあります。

ここからは、例文を使って醍醐味の具体的な使い方を見てみましょう。実際に使うときにぜひ参考にしてみてくださいね。

【例文】
・自分が住む世界とはまったく異なることも疑似体験できるのが、読書の【醍醐味】だ
スポーツ観戦の【醍醐味】の1つに、選手たちが繰り出す技術や技を体感できる点が挙げられる
旅行の【醍醐味】は、なんといっても非日常を味わうことだ
・攻守のせめぎあいを味合うことができることが、スポーツの【醍醐味】といっても過言ではない
・大変なこともたくさんあるが、自分なりに仕事の【醍醐味】を感じられるようになってきた
・愛情を注いで世話をした分、草花が成長という形でそれに答えてくれることがガーデニングの【醍醐味】です

「醍醐味」の類語

「醍醐味」は本当の面白さという意味であり、数多くの類語があります。ここでは、そのうち下記の2つについて解説します。

醍醐味

1.「真髄」
2.「持ち味」

「真髄」は物事の本質、「持ち味」はそのもの独自の趣を意味する言葉で、「醍醐味」の言い換え表現として用いることができます。下記では、それぞれの言葉の意味やなりたち、使い方などについて確認していきましょう。

【類語1】真髄(しんずい)

真髄」は物事のもっとも大切なこと、また本質を意味する言葉です。「髄」とは骨のなかにある組織で、中心や主要部分をあらわします。

「真髄」のもとの表記は「神髄」でしたが、真には「本当」「まこと」という意味があるため、いつしか「真髄」と書かれるようになりました。「仕事の真髄を理解する」「この作品の真髄に迫ることは容易ではない」といった使い方をします。

【神髄/真髄:しんずい】
そのものの本質。その道の奥義。「芸道の―を究める」
〔類語〕極意、奥義、秘伝、精神、粋、精髄、精粋、第一、エッセンス、エキス、ハイライト

【類語2】持ち味

「持ち味」とは、その食品に本来備わっている味のほか、人物や芸術作品がもつ独特の趣やよさをあらわす言葉です。1つ目の意味である「食べ物がもともと持っている味」が転じて、物事の独特の趣を表現するようになったと考えられます。

特徴を表現することにとどまらず、そのものが持つ長所を伝える表現といえるでしょう。「素材の持ち味を最大限いかした調理法」などと使います。

【持ち味:もちあじ】
1その食物が本来もっている味。「材料の持ち味を生かした料理」2その人物・作品などがもつ独特のよさや味わい。「持ち味がよく出ている作品」
〔類語〕味わい、味、五味、香味、風味、フレーバー、興、醍醐味、曲、味、味わい、売り、強み、長所、特長、見どころ、取り柄、美点、身上、魅力、特色、特質、特性、本領、売り物、真価、真骨頂、真面目、本調子、セールスポイント、チャームポイント

「醍醐味」を見つけて人生を楽しもう

「醍醐味」は、物事の本当の面白さや深い味わいをあらわす言葉です。「醍醐」はもともとミルクの精製における最終過程、またそこで作られる最上のものを指しました。言葉の由来を理解していれば、たとえ「醍醐味」の意味や使い方があやふやになっても、すぐに思い出せるはずです。

醍醐味

仕事や趣味などさまざまな分野において、その人なりの「醍醐味」があることでしょう。日々の生活においても、自分なりの「醍醐味」を見つけてみましょう。毎日がもっと楽しくなるはずです。

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(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

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