真髄(しんずい)
「真髄」は物事のもっとも大切なこと、また本質を意味する言葉です。「髄」とは骨のなかにある組織で、中心や主要部分をあらわします。
「真髄」のもとの表記は「神髄」でしたが、真には「本当」「まこと」という意味があるため、いつしか「真髄」と書かれるようになりました。「仕事の真髄を理解する」「この作品の真髄に迫ることは容易ではない」といった使い方をします。
【神髄/真髄:しんずい】
そのものの本質。その道の奥義。「芸道の―を究める」
〔類語〕極意、奥義、秘伝、精神、粋、精髄、精粋、第一、エッセンス、エキス、ハイライト
持ち味
「持ち味」とは、その食品に本来備わっている味のほか、人物や芸術作品がもつ独特の趣やよさをあらわす言葉です。1つ目の意味である「食べ物がもともと持っている味」が転じて、物事の独特の趣を表現するようになったと考えられます。
特徴を表現することにとどまらず、そのものが持つ長所を伝える表現といえるでしょう。「素材の持ち味を最大限いかした調理法」などと使います。
【持ち味:もちあじ】
1その食物が本来もっている味。「材料の持ち味を生かした料理」2その人物・作品などがもつ独特のよさや味わい。「持ち味がよく出ている作品」
〔類語〕味わい、味、五味、香味、風味、フレーバー、興、醍醐味、曲、味、味わい、売り、強み、長所、特長、見どころ、取り柄、美点、身上、魅力、特色、特質、特性、本領、売り物、真価、真骨頂、真面目、本調子、セールスポイント、チャームポイント
「醍醐味」を見つけて人生を楽しもう
「醍醐味」は、物事の本当の面白さや深い味わいをあらわす言葉です。「醍醐」はもともとミルクの精製における最終過程、またそこで作られる最上のものを指しました。言葉の由来を理解していれば、たとえ「醍醐味」の意味や使い方があやふやになっても、すぐに思い出せるはずです。
仕事や趣味などさまざまな分野において、その人なりの「醍醐味」があることでしょう。日々の生活においても、自分なりの「醍醐味」を見つけてみましょう。毎日がもっと楽しくなるはずです。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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