「悲しい」と「哀しい」の意味や読み⽅とは?
「かなしい」という感情を表す漢字は、「悲しい」と「哀しい」の2つがあります。「悲しい」と「哀しい」は基本的に、同じ意味の漢字として扱いますが、ニュアンスは少しずつ違うようです。また、感情はやや違いますが、「愛しい」と書いて、「かなしい」と読む単語も存在しています。例文や類語、英語表現を含めて紹介しますので、確認しましょう。
読み⽅と意味
「悲しい」の意味は、「心が痛み、辛く、切なくなり泣きたい気持ち」で、「哀しい」は、「あわれで、悲しく、切なく、胸が詰まるような気持ち」となります。特に「哀しい」の「哀」という字は、「あわれ」と読むことから、より哀れなニュアンスが強いです。そして、一般的に「悲しい」は主に自分自身の感情、対して「哀しい」は他人への、他人との関わった上で起こる感情として多く使われます。
また、古くに使われていた「愛(かな)しい」は、「(愛する人を)切なくなるほど可愛いと感じる、愛おしくてたまらない」という意味。同じ「かなしい」という読みでも、「悲しい」と「哀しい」とは意味が全く異なるので、気をつけましょう。特に今は使われていない単語で、古典文学でしか基本的には見かけません。
ですが、古典ではすべて「かなしい」とひらがなで書かれますので、漢字表記に変更する場合には、3つめの「愛(かな)しい」が存在していることを覚えておくと、現代語に訳す時に役立ちます。
使い⽅を例⽂でチェック
それでは、「悲しい」「哀しい」「愛しい」の「かなしい」3種類の例文で、使い方を確認しましょう。
「受験に失敗して悲しい」
「お受験」「受験戦争」など学校受験は、大半の方が通る道ですね。また、今は資格取得の為の試験も多くあり、社会人になってからも様々な勉強を続けられている方が多いと思います。そこで避けて通れないのが、受験や試験の失敗です。その失敗の辛い気持ちを表すと「悲しい」となります。