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LIFESTYLE雑学

2022.03.06

【心許ない】の正しい意味は? ビジネスシーンでの使い方や類語・対義語(まとめ)

「心許ない」は頼りなく不安で、心が落ち着かないさまを指します。「このままでは心許ない」「財布が心許ない」などのように使います。この記事では正しい使い方や類義語、対義語などを紹介します。

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「心許ない」とは頼りなくて不安なさまのこと

【心許ない】こころもとない
頼りなく不安で、心が落ち着かないさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

また、はっきりしない状況に対して待ち遠しく、じれったいときを表現する言葉です。「心許ない」の語源は、平安時代から使われていたとされています。

古文のなかで登場する「こころもとなし」は、頼りなく不安という意味を持っており、「心許ない」と同様です。このように、「心許ない」は言葉が生まれてから現代にいたるまで、頼りなさやそわそわして落ち着かないといった、不安な気持ちを表現しています。

「心許ない」の読み方は「こころもとない」

「心許ない」の読み方は「こころもとない」です。

「許」という漢字には、影響の及ぶ範囲や支配下、そばという意味があります。具体的に使われる単語には、「親許」や「手許」があります。

このように、一般的な「ゆるし」や「きょ」ではない読み方をするため、注意が必要です。また、同じ漢字を使う「心許り」は「こころばかり」と読みます。意味も全く異なる言葉ですが、「心許ない」の読み方と混ざらないようにしましょう。

「心許ない」の2つの利用シーン

「心許ない」を日常生活やビジネスで使用するシーンに「遠回しに誘いを断りたいとき」「現在の状況に不安を表現したいとき」の2つがあります。ネガティブな表現である「心許ない」ですが、上司や周りの人に気持ちを伝える際には使いやすい言葉といえます。

ここからは、「心許ない」の使い方を例文とともに紹介します。

1.遠回しに誘いを断りたいとき

「心許ない」は、相手からの誘いを遠回しに断りたいときに活用できます。例えば、会社の上司や取引先など、自分より目上の人からつきあいに誘われた際に断ることが難しい場面があるでしょう。

相手の気持ちに感謝しつつ、遠回しに断る場合は「ふところが心許ない」「財布が心許ない」というように、金銭状況に余裕がないと伝えると角が立たないでしょう。

はっきりと誘いを断れない場面では、ぜひ取り入れてみてください。具体的な例文は以下の通りです。

【例文】
食事のお誘いは大変嬉しいのですが、ふところが【心許ない】ので、またの機会に誘ってください。
・取引先との会食にお誘いいただき有難いのですが、財布が【心許ない】ので今回は遠慮いたします。

2.現在の状況に不安を表現したいとき

現在の置かれている状況に不安を感じた際は、「心許ない」を使って表現します。例えば、仕事のプロジェクトを進めていくうちに、このままでは確実に仕事が終わらないと感じたり、人材を安定して確保したいと思ったりする場面もあるでしょう。

特にビジネスシーンで重要になるのは、自分の感情ではなく、客観的に見て不安な状況になっているかどうかです。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
取引先へのプレゼンが新人だけでは【心許ない】ため、ベテランのフォローが必要だ。
来週の社内会議の資料が間に合うか【心許ない】ため、手助けをお願いできますでしょうか。

「心許ない」における3つの類義語

「心許ない」の類義語に「気がかり」「心細い」「危なっかしい」が挙げられます。それぞれ心許ないと近い意味を持ちますが、使用する際のシチュエーションに若干の違いがあったり、気持ちの表現がより寂しさやそわそわに傾いていたりしています。

正しく使い分けるためにも、意味を理解しておきましょう。ここからは、「心許ない」の類義語3つを紹介します。

心許ない

【類義語1】気がかり

気がかり」は心配や心の中で離れないという意味の言葉です。「心許ない」と同様に、不安や心配なことがあり、落ち着かない様子を表現しています。

感情の表現だけを見れば、「心許ない」とほとんど同じですが、気がかりは使うシチュエーションに特徴があります。「気がかり」という言葉を使うときには、具体的に心配なことや出来事が明確です。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
昨日彼女に言われたことが、【気がかり】でしょうがない。
・人事評価で何と言われているのか【気がかり】だ。

【類義語2】心細い

心細い」は、頼るものがなく不安な様子を意味する言葉です。ネガティブな感情を表現する点では、「心許ない」の意味と近いといえます。

違いとしては、「心許ない」は主観的、客観的な感情どちらも使えますが、「心細い」は基本的に主観的な感情を表現します。また、なんとなく寂しいという意味も持ち合わせており、「心許ない」に比べると「寂しさ」を強く表現しているのが特徴です。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
雷の鳴る夜に、一人で寝るのは【心細い】。
・初めて行くお店に一人で行くのは【心細い】ので、母親を誘ってみることにした。

【類義語3】危なっかしい

危なっかしい」は、保証や確証がなく、誰が見ても危なく見える状況を意味する言葉です。頼りない相手に不安を覚えるという点では、「心許ない」に近いといえます。

ただし、危なっかしいが表現するのは不安感だけではありません。危なげな状況にハラハラしてしまう状況を言い表す言葉であり、ニュアンスに若干の違いがあるのです。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
ぼろぼろの橋を渡ろうとしている彼女は【危なっかしい】。
・料理に慣れない子どもが包丁を使うのは【危なっかしい】ので、大人が一緒におこなう。

「心許ない」における3つの対義語

「心許ない」の対義語に「心強い」「安心」「心配無用」の3つが挙げられます。不安感や頼りなさなどネガティブな意味の逆で、ポジティブな意味の対義語を確認しましょう。

対義語の中でも、使う場面の違いやどの意味が強いかによって使い分けると相手に伝わりやすくなります。「心許ない」の対義語である3つについて、例文も含めて紹介します。

心許ない

【対義語1】心強い

「心強い」の意味は、頼りになり安心できることです。基本的に他者に伝えるときの言葉で、頼りになる相手に安心感を表現しています。

そのため、頼りがなく不安だと表現する心許ないとは反対の意味となります。上司や目上の人に使うのはおすすめしません。

「心強い」と感じた自分が上から相手を見下ろして評価するように聞こえる場合があるからです。使用する際は、心強く+動詞で特定の相手に対してではない伝え方をしましょう。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
後輩からの後押しは、【心強い】。
・皆さんからのアドバイスがあったので、【心強かった】です。

【対義語2】安心

「安心」は気がかりなことがなく、心が落ち着いていることを意味します。不安の反対言葉である「安心」は、日常会話でも頻繁に使用する言葉の1つです。

安心の語源は、仏教用語である「あんじん」からきています。「仏教の功徳によって迷いがない安らぎの境地」という意味があり、心が落ち着くという現代の意味につながっています。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
仲間がいてくれるから、私は【安心】して挑戦できる。
・無事に山道から抜け出せて、ひと【安心】した。

【対義語3】心配無用

「心配無用」の意味は、漢字そのままに心配はいらないということです。不安や心配はしないで安心してよいという点で、不安を感じている表現の「心許ない」の対義語になります。

相手から心配されたときに、その人に敬意を払いながら心配は不要だと伝えられるため、ビジネスシーンでも使用されるでしょう。具体的な例文は、以下の通りです。

【例文】
体調もすっかりよくなったので【心配無用】です。
・天気予報も晴れに変わったので、明日の運動会は【心配無用】ですよ。

まとめ

「心許ない」は、不安の表現として古くから使われていた言葉です、現代では、日常的にあまり使われませんが、目上の人の誘いを断ったり、状況を伝えた上で心配なことを訴えたりする際に活用できます。正しく理解して使用すれば、ビジネスシーンでも有効な表現です。

心許ない

しかし、ただ言葉を知っているからと乱用するのはおすすめしません。類義語である「気がかり」や「心細い」の方が伝わりやすいシーンもあるでしょう。それぞれの特徴を知って上手に使い分けてください。

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