散らかっても秒で元通りの 〝サステナ片付け〟を目指して
2021年も残りわずかとなりました。みなさま、大掃除の進み具合はいかがでしょうか。
世の中にはたくさんの整理収納術があるけれど、自分にフィットした片付け法でなければすぐに〝リバウンド〟してしまうもの。キレイにしたはいいけれど、それを保てずに、せっかくのお片付けが夢まぼろしになってしまった…といった体験をしたことがある方は少なくないと思います。
元々片付けベタだったと自称する漫画家のコジママユコさんも、そのひとり。そんなコジマさん、苦手なりに自分にとって、持続可能(サスティナブル)な片付け方とは?を模索すべく、子育て世代に向けたWebメディア・kufura〈クフラ〉にて、コミックエッセイを連載されていたのですが…この連載がわかりやすく、役に立つと大人気! この度、『サステナ片付けできるかな?』(小学館/刊)というタイトルで、待望の書籍化を果たしました。
今回は、大好評の連載の中から「これならリバウンドしない」と評判の【冷蔵庫のサステナ片付け術】をご紹介します。当記事のライターYも(特に実家の)冷蔵庫が年末にはとんでもないことになっているというのが、もはや毎年の風物詩。冷蔵庫の中身をひっくり返してみたはいいものの、どうしまえばキレイなままを保てるのかわからないとお悩みの方々…ぜひ一緒に学びましょう!
冷蔵庫の中身が一発でわかるようサステナする
整理収納アドバイザーの資格を持ち、雑誌「レタスクラブ」元編集長の本作担当編集・松田さんより『冷蔵庫の中身は全部調べてください。絶対忘れてるものがあります。記憶にないビンとか出てきますよ…』とアドバイスを受け、冷蔵庫の中の古いものを洗いざらい処分したコジマさん。(ちなみにコジマさん、最初は「そこまで散らかっていないのでは?」と半信半疑だったものの、手作りレモネード・カチカチのご飯・一回だけ食べたオイルサーディンなど、傷んだものが次々出てきて震えていらっしゃいました…汗)
今回は、冷蔵庫を使いやすく整理して〝持続可能なキレイをつくる片付け〟にチャレンジです。現状は、冷蔵室・冷凍室・野菜室どれも〝ただ入れた〟だけ、という感じ…。そこで、松田さんに助けを求めると…?
わかりやすい整理術を教わり、早速試してみよう! と意気込んだところで、松田さんからひと言。
『あ、そうだ。冷蔵庫にチラシとかって貼ってます?』
ギクッ!! と反射的に冷蔵庫の側面に貼られたピザのチラシなどを思い浮かべるコジマさん。松田さんは「ピザはチラシがなくてもアプリで頼めるし、ごちゃついて見えるので貼らない方がいいですよ」とアドバイスします。しかし、貼っているのはチラシだけでなく、ゴミの分別カレンダーも。場所を取るけど必要なものだし、どうすれば?というお悩みには…
▲「ずっと出しておかなくていいんですよ」と松田さん。
冷蔵庫に貼っていたものを片付けて、いよいよ中身に取り掛かります。
まずは1段目の冷蔵室から!
松田さんに教わった『朝食セット』のように〝箱に小分け〟にする作戦でいくことに。冷蔵室の「幅・奥行き・高さ」を測って100円均一へ駆け込み、サイズが合う箱を購入します。
▲家族がわかればそれでOK、というのがミソですね。
ラベルが見えるような向きにして、大きい鍋などを入れることも想定しながら、余裕を残しつつ配置すれば…
ペットボトルにワサビなどチューブ状の薬味を入れる整理術は、コジマさんのご主人にも大好評! 気分がノッてきたところで、冷凍室の片付けに取り掛かります。
冷凍室のお片付けでは、とあるアイテムが大活躍!
高さのある冷凍室は、物が重なってしまいがち。どこに何があるか探すのも億劫です。そこで活躍するアイテムが…こちら!
▲高さが活かされています♡
冷凍室のあの高さ、なんだかもったいないなと感じていた方も多いのではないでしょうか? これならスペースも無駄なく使えて、すっきり見えますね! 金属のブックエンドを選べば、お肉なども早く凍りそうです。
ラストは野菜室。もう一息、頑張りましょう!
ここで活躍するのは…
このときコジマさんは、家に紙袋がなかったために100均にて取っ手のないものを購入したそうですが、松田さんによると「100均のは小さめなので、ショップの紙袋の方がオススメです」とのこと。
さっそく内側に折り込もうとするものの、「紙が薄くて長くて…折りにくい…」と作業に躓くコジマさん。『ゴチャゴチャがバレないよう、早く片付けなければ!』という、お片付け苦手な人にありがちな謎の焦りが胸を横切ります。
ここで諦めてしまうのか…!? と思いきや、連載にて着実に片付けをこなしてきた彼女は〝ソワソワするとき〟の気持ちの切り替え方も、しっかりと学んでいました。
▲臨機応変に対処。
紙袋なので、汚れても気軽に交換できるのが嬉しいですね! これで冷蔵庫のお片付け完了です!
冷蔵庫が片付くと、思いがけぬ良い変化が…!
そして…お昼ご飯を作ろうとしたコジマさんに、電撃が走ります。
「例えるなら今まではブラックホールに手を突っ込んで、なんとかご飯を作っていた」…冷蔵庫をブラックホールと称する衝撃の感覚で生活していたそうですが、持続可能なサステナ片付けのおかげで、そんな日々ともおさらばです。
食材を一目で把握できれば、献立を考えるのも、お買い物のリストアップも楽々ですね♡
『サステナ片付けできるかな?』コジママユコ 著/小学館 刊
▲本体価格:1,400円+税
webメディアkufura<クフラ>の連載の書籍化。連載時から「これは、まるでワタシ!」と共感コメント多数、累計50万PVを越える人気連載に!
冷蔵庫の掃除は〝不要なものを捨てる〟くらいで終わらせがちなライターYも、この片付け術ならトライできそうです! また、コジマさんの「お手本とちょっと違ってもOK、自己流でOK、とにかく投げ出さないこと」という心持ちは、ズボラなくせに完璧主義的な側面がある私には非常に響きました。片付けだけでなく、普段の生活でも心に留めておこうと思います。みなさまも、ぜひ「サステナ片付け」をお試しくださいね!
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著者
コジママユコ
マンガ作家。北海道出身。マンガ好きとして幼少期を過ごし、2015年頃よりwebを中心としてエッセイマンガ・ストーリーマンガの発表を始める。『サステナ片付けできるかな?』が記念すべき初の単行本。Twitter:@cotori9、note:https://note.com/cotori9/