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2024.10.24

日陰で育てられる花のおすすめ9選|日陰の種類に合わせて花を選ぼう

実は、植物の中には、日光が少なくても育つ耐陰性に優れたものも珍しくありません。本記事では、日陰に適した花の育て方や、日陰の種類について解説します。

「ベランダで花を育てたいけれど、日陰だから難しいかな…」などと諦めていませんか? 「植物を植える=日当たりがいい場所」というイメージがありますが、実は、日陰と相性がいい植物もあるんですよ。

本記事では、日陰で植物を育てるポイントや、日陰で育てられる植物を紹介します。日当たりの悪いベランダや空いたスペースを活用して、ガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

日陰でも花は育てられる?

ここでは、日陰でも育てやすい花の選び方を紹介します。

耐陰性が強い花を選ぼう

植物には光合成が必要ですが、日当たりがよくない場所で生育する花も存在します。日光が当たりにくい日陰でも育つ性質を「耐陰性」といい、耐陰性を持つ植物は「陰生植物」とも呼ばれているのです。

耐陰性の高い植物には、「もともと日陰を好むもの」に加えて、「本来は日当たりのよい場所を好むが、日陰でも成長するもの」が含まれます。丈夫な品種が多いため、比較的育てやすいのがメリットです。

日陰は温度が低い上に、害虫が発生しやすいので植物を育てるのが難しい環境といえるでしょう。日当たりの悪い場所で花を育てたいなら、耐陰性が強い花を選ぶのがおすすめです。

日陰で花を育てる基礎知識

今まで日当たりのいいところで花を育てていたので、どうやって日陰で育てたらいいのかわからないという人も多いはず。日陰で育てる際の基礎知識を学んでいきましょう。

水やり

(c) Adobe Stock

土の状態に気を付ける

日陰で育つ植物には、水はけの良い土が必要です。湿気がこもりやすい日陰では、根腐れを防ぐためにも、軽くて通気性のある土壌が理想的。例えば、軽石やパーライトを混ぜることで土壌の排水性を向上させることができますよ。

水やりの頻度を抑える

日陰では水分が蒸発しにくく、土が長時間湿った状態が続きます。そのため、土の表面が乾燥したときだけ水やりをしてみてください。過剰な水やりは根腐れを引き起こす原因になるので、状況に応じて水分管理を心がけましょう。

肥料を適度に与える

日陰では光合成が少なく、植物が養分を効率よく吸収するのが難しいです。したがって、肥料は少量ずつ定期的に与えるのがポイントとなります。特に、液体肥料や緩効性肥料を使うことで、根がゆっくりと必要な養分を吸収できるようにしましょう。

まずは日陰の種類を知ろう

日陰といっても、日光が当たる時間の長さや湿度によって条件は違っています。それぞれの環境に適した植物を選ぶため、日陰の種類をチェックしましょう。

半日陰

日陰には、ほとんど光が当たらない場所と、間接的な光が差し込む明るい場所があります。

「半日陰」とは、1日に数時間から半日ほど直射日光が当たる場所です。日照時間は短いですが、直接日光が当たるため、多くの花が育ちますよ。代表的な場所としては、大きな木の下や建物の陰などがあります。耐陰性の高い花や、夏の暑さを嫌う花を育てるのに適しています。

湿った日陰

日陰で育つ植物の種類は、土の湿度によって異なります。湿度の高い日陰は「ダンプシェード」とも呼ばれ、土が湿って苔が生えやすいのが特徴です。日本の湿気の多い環境では、水辺や低地に湿った日陰が多く見られます。

湿った日陰は水気が多く、乾燥を好む植物には不向きです。土が過剰に湿っていると根腐れを引き起こすことも…。湿った日陰で花を育てるには、適した品種を選ぶことが大切です。

乾いた日陰

湿気の多い日陰に対して、乾燥した日陰のことを「ドライシェード」といいます。日本には乾いた日陰は少ないものの、屋根などに遮られてしまい土に雨が当たらない場所もあります。

湿度が低く乾燥した日陰は土も乾燥気味になっているため、水やりの頻度に気を付けることが重要です。葉が枯れてしまわないよう、乾燥した環境を好む花を選んで植えましょう。

鉢植えで育てている場合も、置き場所によっては乾いた日陰に当てはまります。雨が当たりにくい屋根の下や建物の陰で花を育てる際は、乾燥に強い品種かどうかを事前に確認しましょう。

半日陰におすすめ!日陰で育てられる花

日の当たる時間がある半日陰では、バリエーション豊かな花々が育てられます。半日陰でも育てやすい花や、育て方のポイントを見ていきましょう。

オダマキ

(c) Adobe Stock

アガパンサス

アガパンサスは初夏から夏にかけて、小さな花をたくさん咲かせる植物です。南アフリカ原産で、長い茎に百合のような花をつけるため、「アフリカンリリー」とも呼ばれます。

日当たりを好みますが、半日陰でも育つのが特徴です。暑さや寒さにも強く、初心者にも育てやすいですよ。ただし、湿度に弱いので水はけの良い土を選ぶことが大切です。乾燥には強いため、頻繁な水やりは不要なので、屋外に植えれば雨水だけで育ちます。

オダマキ

オダマキは北半球の温帯に広く分布し、日本にも原産品種があります。華やかな大きな花が特徴で、花びらの周りに大きながくが付いています。

日当たりを好みますが、強い日差しには弱く、半日陰で育てるのが適しています。風通しの良い場所が理想です。

春から夏にかけて開花し、寒い冬には葉が落ちて根で越冬します。土が凍る地域ではわらを敷くなどの対策をしましょう。品種が豊富で、花の色や咲き方を選べますが、葉に虫がつくことがあるので注意が必要です。

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