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2023.06.28

「榊」の意味や由来とは? 神棚に供える理由・樒との見分け方を解説

 

神社や神棚のお供えで目にすることのある植物「榊」ですが、皆さんはこの漢字を読めますか?今回は「榊」の意味から由来、神棚に供える理由・樒との見分け方も合わせて解説していきます。

「榊」の意味や由来とは?

神社に祀られたり、家庭の神棚に供えられる「榊(さかき)」。日本では古来より、神様が宿る神聖な木として神事に用いられてきました。今回は「榊」の特徴や由来、神棚への飾り方や樒との見分け方などを解説します。

意味や特徴

「榊(さかき)」は、ツバキ科の常緑小高木です。山や林の中に自生し、樹高は約5mほど。日本では四国や九州で多くみられ、国外では中国、台湾などに生育しています。楕円形の葉が枝から交互に生えており、その表面はつやつやと光沢感があり、葉先が尖っているのが特徴です。

夏頃には白い花をつけ、秋になると黒い実がなります。「榊」は、神社で“玉串”として神事に用いられる他、木材は緻密で堅いことから、傘の柄や箸、建材として利用されます。類似したヒサカキと区別するため、「ホンサカキ」「マサカキ」とも呼ばれます

名前の由来

「榊」の名前の由来には諸説あります。例えば、神事に使われていたことから「神様と人間の境界にある木」→「境の木」からサカキと呼ぶ説や、葉が年中濃い緑色をしていることから「栄える木」としてサカキと呼ばれるようになったという説もあります。

本来は、神前に供える植物のことをサカキと呼んでいたため、「榊」が自生していない地域では別の植物のことをサカキと呼んでいたようです。地域によってはヒサカキや椿、楠をサカキとして神様にお供えしていたそう。ちなみに「榊」という文字は、神道の神事に用いられたことから付けられたものとされています。

神社に備えられた榊

「榊」の育て方や増やし方

お供えされた「榊」は月に2回ほど新しいものと交換する習わしがありますが、毎回買うのも大変です。「榊」は挿し木でも増やすことができるので、切花の「榊」を購入して挑戦してみてはいかがでしょうか。

「榊」の挿し木は、6月下旬から7月上旬の梅雨の時期に行いましょう。まずはポット苗に土を入れ、挿し木をします。その後、直射日光を避けた明るい場所に置いてください。このとき空気穴をあけた透明のビニールで覆い湿度を保ちます。「榊」は水をよく吸うので、水切れに気をつけて育てることも大切です。そして根が出てきたら庭などの土に植え替えましょう。

榊立てに備えた榊

本榊とヒサカキとの違いとは?

「榊」と見た目がそっくりな木に「ヒサカキ」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか? 「榊(本榊)」は、関東より西側の比較的温暖な地域で生育します。そのため、東北や北海道ではよく似た“ヒサカキ”が代用されています。ヒサカキはツバキ科の常緑小高木で、樹高は4mから7mほど。3月から4月頃になると淡黄色の花が咲きます。

「榊」とヒサカキの1番の違いは葉にあります。「榊」の葉の縁はなめらかなのに対して、ヒサカキの葉の縁には“鋸歯(きょし)”と呼ばれるギザギザがみられます。両者の区別に迷ったときにはぜひ葉の縁をみてみましょう。

ちなみにその名の由来は、「本榊ではないから非榊(ヒサカキ)」や「榊」よりひとまわり小さいことから「姫榊と呼ばれていたのがなまってヒサカキになった」という説があります。

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