自分に対して使う場合の例文
自分に対して使う場合は、今までとっていた自分の態度を反省していることを表現できます。見くびっていた相手が実際には能力が高く、自分の考えが甘かったことを理解したときに使いましょう。
自分に対して使う場合の例文
・簡単に勝てるだろうと高を括っていたせいで、思わぬ反撃にあってしまった。
・後で言い訳すればいいと高を括っていたら、恋人と別れることになってしまった。
類語と対義語、使い間違いに注意する言葉
「高を括る」には、使い間違いに注意したい言葉があります。あわせて類語と対義語も理解し、正しく使える言葉を増やしましょう。
「高を括る」と言い換えができる類語は、「侮る」「高が知れる」「馬鹿にする」「過小評価」などがあります。対義語は「買い被る」や「過大評価」です。使い間違いをしやすい言葉には「腹をくくる」などがあります。
それぞれチェックしていきましょう。
「高を括る」と言い換えができる類語
「高を括る」と言い換えられる類語の意味と読み方は以下のとおりです。それぞれの意味を知り、ボキャブラリーを増やしましょう。
侮る(あなどる)
相手を軽く見ること。
高が知れる(たかがしれる)
たいしたことはないと相手を見くびること。
馬鹿にする(ばかにする)
相手を軽く見て侮ること。
過小評価(かしょうひょうか)
実質よりも低く価値を評価すること。
「高を括る」の対義語
「高を括る」の対義語の意味と読み方は以下のとおりです。
買い被る(かいかぶる)
実際の能力よりも高く評価すること。「買い被りすぎる」などと表現する。
過大評価(かだいひょうか)
実際よりも度を越えて高く評価すること。信頼しすぎること。
「評価」とは「価値を決めること」という意味で、「過大」とは「大きすぎること」を意味します。「過大評価」や「買い被る」は両方とも同じ意味を持つ言葉です。使い方は、無責任に高すぎる評価をしておいてがっかりした様子の相手に対して、「わたしのことを買い被りすぎですよ」という場合などが挙げられます。
「高を括る」との使い間違いに注意する言葉
「高を括る」と音は似ていますが、混同しないようにしたい言葉があります。
「腹をくくる」は覚悟を決めることなので、意味がまったく違います。また、「高を食う」という表現はありません。
まとめ
「高を括る」とは、ざっくりと程度を見積もること、大したことはないとみくびることという意味の言葉です。「高を括る」は人に対して使う場合も、自分に対して使う場合もあります。相手を見下すニュアンスがある言葉のため、使い方を間違えないように注意しましょう。言葉が持っている意味や語源、使い方、類語、対義語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。
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