マニキュアの正しい捨て方とは?
マニキュアの捨て方は自治体ごとにルールが異なりますが、大きくは2パターンに分類されます。それぞれの捨て方の特徴を押さえておきましょう。
基本はパーツごとに分別して捨てる
一般的に、マニキュアはパーツごとに分別して捨てるように定められており、以下のように分別されます。
●マニュキュアのハケが付いたキャップ→燃えるゴミ
●マニュキュアの中身→燃えるゴミ
●中身を出したビン→燃えないゴミ
ビン自体は資源として捨てる地域が多くありますが、マニキュアのビンは中身の成分がビン内に残るため、資源ゴミではなく燃えないゴミで出すのが一般的です。また、一部の地域ではマニュキュアのキャップ部分を燃えるゴミではなくプラスチックゴミとして分類しなければいけない場合も。
例外的にそのまま捨てる
地域によっては分類せず、中身が入ったまま燃えるゴミで捨ててよいとされているところもあります。マニキュアのビンは小さいため、燃え残ったとしても焼却炉を詰まらせる危険性が低いことが理由です。この場合、焼却炉の中で燃え残った小さなゴミと燃やされたゴミは、最終的には燃えないゴミと共に埋め立てられます。
万が一、マニキュアを燃えるゴミで扱っていない自治体で、燃えるゴミとして出した場合、回収されない可能性があります。ゴミ収集スタッフや焼却場の人など他人に迷惑がかかる恐れもあるので、必ず自治体ごとに設けられた方法で捨てるようにしましょう。
地域の分別ルールを確認してから捨てよう
ゴミの分別ルールは、地域によって異なります。引っ越しなどで住む場所が変わった場合は、地域ごとのルールを確認するようにしましょう。自分の住んでいる地域ではどのような分別ルールになっているか、以下の方法で調べることができます。
自治体ごとのホームページから調べる
まずは、自分が住んでいる自治体のホームページで分別方法について確認してみましょう。多くの自治体のホームページでは、ゴミの出し方についての内容が詳細に記載されています。より詳しい分類について知りたい場合は、直接市役所の生活課などについて電話してみるのも有効です。
ゴミについての記載があるページ内に担当課への電話番号が載っていることがほとんどです。ホームページでの情報だけでは分かりにくいという場合は、電話で問い合わせてみましょう。
アプリで調べる
近年は、ゴミの捨て方や分類に関して調べられるアプリを提供している自治体が増えています。たとえば、横浜市ではスマホアプリだけでなくLINEで検索できるシステムを提供。また、野田市では、スマホ版・WEB版のアプリを提供しているほか、ホームページではPDFで一覧表をダウンロードすることも可能です。
アプリに関しても、自治体のホームページでお知らせしている場合がほとんどです。頻繁にゴミの分別について検索することがある人は、一度ホームページ内でアプリについても対応しているかどうか探してみるとよいでしょう。
中身入りのマニキュアを捨てる手順
マニキュアは、ハケが届かない底の部分に液が固まってしまうということが起こりがちです。中身が入っているマニキュアの場合、ゴミに出しても回収してくれないケースがあります。マニキュアの中身は、どうやって捨てればよいのでしょうか?手順を解説します。
作業の前に窓を開ける
マニキュアは、においが強いものがほとんどです。まずはじめに、作業をするときは部屋の窓を開けておきましょう。また、マニキュアに含まれる成分は気化しやすいため、締め切った場所で作業すると成分を吸い込んでしまい、体調を崩す原因になりかねません。必ず風通しの良い室内または、屋外で作業するようにしましょう。なお、周りが汚れる可能性もあるため、新聞紙を敷いておくなどの対策をしておくと安心です。
布などに中身を出す
換気の準備が整ったら、布やキッチンペーパー・新聞紙などを用意し、マニキュア液を吸わせます。このとき、中身が出にくいからと大きく振ってしまうと、液が飛び出して周りを汚してしまう可能性があるため、ゆっくりと行いましょう。
マニキュア液が出たらビンの中に除光液を入れ、ビンの中をきれいにします。なお、マニキュア液と除光液を染み込ませた布類は、ビニール袋に入れて燃えるゴミで捨てましょう。においが気になる場合は、1日ほど外に出しておくと和らぎます。
中身が固まっていれば薄め液を使う
長年使っていなかったマニキュアなど、捨てようとしたら液が固まっていて出てこないという場合もあるでしょう。この場合「専用の薄め液」が有効です。薄め液をマニキュアのビンに数滴入れたあとキャップを締めてビンを振ると、中身が溶けて柔らかくなってきます。その後は、通常の捨て方と同様に液を新聞紙や布に吸わせて捨てましょう。
中には固まったマニキュアのビンに除光液を入れて溶かそうとする人もいますが、この場合はおすすめできません。除光液が気化してビンが割れてしまう危険があります。
除光液は、薄め液で溶かし中身を出してからビンをキレイにする段階で使うようにしましょう。
商品名:ビューティーワールド「BWマニキュアうすめ液」
ビンを乾かしてから捨てる
中身を出し、除光液できれいにしたマニキュアのビンは、乾かしてから捨てます。中に残っている除光液は蒸発しやすいため、少しの間放置して乾かしましょう。きれいになったマニキュア瓶は、資源ゴミに出そうと考える人もいるかもしれません。しかし、見た目にはきれいでも、中には除光液やマニキュアの成分が残っているため燃えないゴミで処分するようにしましょう。
マニキュアの保管方法と捨てどき
「お気に入りのマニキュアがすぐに固まってしまう」「しばらく使っていないマニキュアの捨て時が分からない」という人もいることでしょう。ここからは、マニキュアを長く使うための保管方法と、捨てどきの目安を紹介します。
使用後にビンの口を拭く
マニキュアを塗るとき、ビンの口で余分な液を拭ってから爪に塗るという人は多いものです。ビンの口にマニキュア液が付いたままだと、キャップがしっかりと締まりません。隙間から入った空気が原因で、中身の酸化を早めてしまうのです。使用後は、ビンの口に付いたマニキュア液をティッシュでしっかり拭き取るようにしましょう。
気温が低く暗い場所に保存する
マニキュアはどんな場所に置いておいてもOKというものではありません。長く使い続けるためには、温度や光の管理も重要なポイントです。温度が高い場所にマニキュアを置いておくと液が固まり、きれいに塗るのが難しくなってしまいます。さらに、直射日光にあたると変色することも。
マニキュアは、気温が低く暗い場所で保管することが大切です。部屋にディスプレイしたい場合も、日光のあたる場所はさけ、なるべく涼しいところで飾るようにしましょう。
マニキュアの捨てどき目安は開封後1年
マニキュアには使用期限が書いていないケースがほとんどです。そのため、いつまで使っていいのか分からないと悩む人もいることでしょう。
いつまでに使用しなければいけないという明確な期限はありませんが、開封したマニキュアなら1年以内に使い切るのがベストです。空気に触れて酸化したマニキュアは爪に負担を与えることにもなりかねないため、期限を意識しながら早めに使い切るようにしましょう。なお、開封していなくても少しずつ劣化していきます。未開封の場合でも、3年以内に使い切るのが目安のひとつです。
ネイルを楽しんで最後は正しく捨てましょう
指先のおしゃれを楽しむなら、正しいマニキュアの保管方法と捨て方を知っておくことはマストです。新しく買ったマニキュアは長持ちするように保管し、ストレスなくセルフネイルを楽しみましょう。マニキュアの捨て方は、自治体によってさまざまです。家に古いマニキュアがある人は、これを機にマニキュアの整理をしてみてはいかがでしょうか。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
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