顚末とはどういう意味?
丁寧な言葉遣いをしようとした時、何が正しくて何が間違っているのか、わからなくなってしまうことがあるかもしれません。この記事では紹介するのは、「顚末(てんまつ)」という言葉。「顚末」とは、どういう意味の言葉なのでしょうか?
この記事では、顚末の詳しい意味や使い方、また、ビジネスシーンなどでの適切な使用方法についても紹介します。なお、「顛末」と記載する事例も見受けられますが、「顚末」が正字です。
最初から最後までの状況
顚末は、ある出来事の最初から最後までの状況やいきさつという意味の言葉です。顚末の「顚」にはてっぺん・始まり、「末」には物事の行われた後・終わり、といった意味があります。
この2つの文字が組み合わさって顚末となり、物事の始まりから結末まで、状況やいきさつを意味する言葉として成り立っています。
「顚末」と「結末」の違い
「結末」という言葉があります。どちらにも「末」が付いているため、意味を混同して使っている人もいるかもしれません。しかし、この2つの言葉には全く異なる意味があります。顚末は、物事の始まりから終わりまでのいきさつのことですが、結末は「一連の出来事の最終的な結果や締めくくり」という意味の言葉です。
ビジネスシーンなどで、顚末を報告するよう求められた時はいきさつを詳しく説明しますが、結末を報告する時は結果だけを簡潔に伝えます。似ているように思えて、実は全く違う意味なので、使い方を間違えないようにしましょう。
顚末の使い方と例文をチェック
顚末の意味は、物事の最初から最後までのいきさつですが、ネガティブな場面で使われるケースも多い言葉です。大事な場面で失敗しないよう、正しい使い方を覚えておきましょう。
あまりよくないシーンで使われるケース
顚末はトラブルや事故など、起きてほしくない出来事が起こった時に使われることもある言葉です。ビジネスシーンでは、不祥事や会社にとって不利益な状況が発生した時に、いきさつの説明として顚末という言葉を使います。
また、出来事の始まりから終わりまでのいきさつのことなので、結果が出ていなければ顚末という言い方をしません。