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2023.11.16

【顛末】の正しい意味は?「結末」の違いは?知っておきたい正しい使い方

 

「顛末(てんまつ)」という言葉を、ビジネスシーンなどで聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、具体的な意味や正しい使い方を理解している人は、意外と少ないかもしれません。「顛末」の意味や例文、類義語について紹介します。

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顛末とはどういう意味?

「顛末(てんまつ)」とは、どういう意味の言葉なのでしょうか?言葉の意味と、混同して使われがちな「結末」との違いを解説します。

顛末とは意味使い方例文類義語

最初から最後までの状況

顛末は、ある出来事の最初から最後までの状況やいきさつという意味の言葉です。顛末の「顛」にはてっぺん・始まり、「末」には物事の行われた後・終わり、といった意味があります。

この2つの文字が組み合わさって顛末となり、物事がどう始まり、どのような経緯をたどって、どういう結末になったのかという、全ての状況やいきさつを意味する言葉として成り立っています。1つひとつの細かい状況や説明を含めた物事の詳細を表す言葉なので、出来事の大まかな流れを説明するだけでは使うことができません。

「顛末」と「結末」の違い

顛末と似ている言葉に「結末」があります。どちらにも末が付いているため、混同して使っている人もいるかもしれません。しかし、この2つの言葉には全く異なる意味があります。顛末は物事の始まりから終わりまでのいきさつや詳細のことですが、結末は「一連の出来事の最終的な結果や締めくくり」という意味の言葉です。

ビジネスシーンなどで顛末を報告するよう求められたときはいきさつを詳しく説明しますが、結末を報告するときは結果だけを簡潔に伝えます。似ているように思えて実は全く違う意味なので、使い方を間違えないようにしましょう。

顛末の使い方と例文をチェック

顛末の意味は、物事の最初から最後までの詳しいいきさつですが、実際にはよい出来事よりあまりよくないことについて使われるケースが多い言葉です。大事な場面で失敗しないよう、正しい使い方を覚えておきましょう。

顛末とは意味使い方例文類義語

あまりよくないシーンで使われる

顛末はトラブルや事故など、起きてほしくない出来事が起こったときに使われる言葉です。ビジネスシーンでは、不祥事や会社にとって不利益な状況が発生したときに、いきさつの説明として顛末という言葉を使います。よい出来事に使うことはあまりないので、たとえば社内表彰などの喜ばしい場面で「受賞に至るまでの顛末を」のように使うと、失礼になってしまうため注意しましょう。

また、出来事の始まりから終わりまでの詳しい経緯のことなので、結果が出るまでは顛末という言い方をしません。もし、問題の途中で事情を聞かれたり説明する場合は、代わりに「経緯」や「経過」と表現します。

ビジネスシーンで使われる「顛末書」

「顛末書」とは、仕事上の不始末や不手際によるトラブルを報告するためのビジネス文書です。問題が発生した原因や経緯、結末までの一部始終を書くもので、事態が全て収拾した後で会社に対して提出します。同じように不祥事を起こした後に書くビジネス文書として「始末書」がありますが、始末書は状況や経緯などのいきさつに加えて、反省や謝罪の意を示すものです。

また、顛末書は社内に向けて報告するのに対し、始末書は社外に対してお詫びをするために提出します。どちらもビジネスシーンで使われる文書ですが、意味合いが異なるので混同しないようにしましょう。

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