顛末を使った例文
日常生活やビジネスシーンで「顛末」を正しく使うために、例文をいくつか紹介します。状況に合わせて、アレンジして使ってみましょう。
●顛末を聞いたら、相手があんなに怒っている理由がよく分かったよ
●会社に戻り、客からのクレームの顛末を部長に報告した
●どうしてこんなことになったのか、顛末を話してください
●突然離婚したという話は聞いたが、事の顛末が分かるまでそっとしておこう
顛末の類義語にはどのようなものがある?
顛末には、どのような類義語があるのでしょうか?類義語も知っておくと、より深く意味を理解できるようになります。
経緯
「経緯」は、事情・いきさつという意味です。物事の発端から終わりまでの大まかな流れそのものを指すこともあれば、結末に至るまでの入り組んだ事情や状況なども含めた、全てを表すこともあります。また、「経」には縦糸、「緯」には横糸という意味も。縦横に織りなす糸の様子から、込み入った事情や道筋を表現する言葉として使われるようになりました。
●テレビで警察が事件の経緯を説明している
●あなたがこの会社に入社するまでの経緯を教えてください
●あの2人には過去にもトラブルを起こすなど、複雑な経緯がある
次第
「次第」とは、物事の順序・成り行きという意味で、出来事の最初から最後までを指す表現として使われる言葉です。たとえば「式の次第」と言うときは、式の始まりから終わりまでの進行内容を表します。また、「次第に明るくなってきた」のように少しずつ状態が変わる様子や、「そんな次第で」のようにこれまでの事情や状況を説明するときにも使えます。
●事の次第によっては、私も一言文句を言いたい
●そういう次第なので、今回の旅行はキャンセルさせてください
●スケジュールの内容を詳しく確認させていただきたいと思い、お電話した次第です
一部始終
「一部始終」とは、始めから終わりまでの全ての事情という意味の四字熟語です。出来事の一部分だけでなく、ひとつ残らず全てを指す意味で使われます。1部・2部という書物の数え方に、始めから終わりまでを意味する「始終」が付いて、1部の本の最初から最後まで、という意味になったのが由来です。
●私はその事件の一部始終を見ていた
●彼は家を出てから帰るまでの一部始終を話し始めた
●彼女の誤解を解くためには、昨日の出来事を一部始終話すのが一番だ
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