周りの意味とは?
「周り」とは、「まわり」と読みます。ものを取り巻く周囲・周辺という意味です。例えば、「建物の周り」という使い方をします。
近辺や周辺など、ものを囲んでいる近くの部分を指す場合もあります。例えば、「口の周り」「周りの人たち」という使い方をする場合です。
また、「ひと周り年上」というように、12年を一巡する干支(えと)を基準とした年齢を表現するときにも使う言葉です。
「回り」とはどう違う?
周りと同じ読み方の言葉に「回り」があります。「回り」とは「回転」を意味し、ものの動き具合に対して使われる言葉です。「モーターの回りが悪い」「頭の回りが早い」といった使い方をします。「身の回り」のように身辺を表したり、「一回り大きいサイズ」など、大きさの指標としても使われます。
「廻り」という表記もありますが、意味は「回り」と同じです。「廻」は常用漢字に含まれず、一般的には「回」をつかいます。
「周り」は「周囲」や「周辺」といった意味に限定されるのに対し、回りはより幅広い意味で使われる言葉です。
■「周り」の使い方と例文
「周り」の使い方について、例文をみて確認しましょう。
・今日は良い天気だったので、湖の周りをジョギングしてきた
・口の周りや目の周りは乾燥しやすいので、いつもクリームを念入りに塗っている
・彼は人望が高いため、彼の周りにはいつも人が集まって賑やかになる
・春になると公園にはたくさんの花が咲き誇り、花の周りには蜂が飛びかっていた
・周りの人のアドバイスや意見は貴重な物なので、よく聞いて参考にした方がよい
・夜になるとキャンプファイヤーが行われ、焚き火の周りには多くの人が集まっていた
・この道は交通量が多いので、ちゃんと周りをみて行動するようにしなさい
■「回り」の使い方と例文
「回り」の例文は、以下のとおりです。周りとの違いを確認しておきましょう。
・彼女は母の身の回りの世話をするため、仕事を辞めて実家に帰ることにした
・ダイエットに成功して、一回り小さいサイズの服を着ることができた
・水回りの掃除は面倒だが、できるだけこまめにした方がよい
・彼は新規の顧客を取るために営業を行ったあと、得意先回りをして会社に帰る予定だ
・疲れていたせいか酒の回りが早く、知らない間に寝てしまっていた
・事故で渋滞してしまい、回り道をすることになった
《使い分けるポイント》
「周り」と「回り」は混同しやすく、間違えて使ってしまうことがあるかもしれません。使い分けるポイントのひとつは、中心となる主体があるかどうかです。「周り」には何らかの中心があり、その周辺のことを指す場合が多いといえるでしょう。
一方、「回り」は、回転することであり、何かの周囲を回ったり自分が主体となって回ったりすることを表します。
そのほか「回り」は、ものの大きさを測る尺度や、「回りが早い」など全体に行き渡ることを指す場合にも使われます。
「周り」の類義語
「周り」には、次のようなよく似た言葉があります。
・周辺(しゅうへん)
・周囲(しゅうい)
・近辺(きんぺん)
・付近(ふきん)
・界隈(かいわい)
「周り」はものの周辺や周囲、近辺を指すため、これらの言葉に言い換えることができます。また、近くの場所を意味する付近や界隈も、「周り」の類義語といえるでしょう。どの言葉も、ある地点から距離的にすぐ近くの場所を指す点で共通しています。
これらの類義語も一緒に覚えれば、「周り」の理解をより深めることができるでしょう。
“周りの目が気になる”場合の対処法
「周り」という言葉で「周りの目」というワードを思い浮かべる人もいるでしょう。「どうしても人の目を気にしてしまう」「周りの目が気になって集中できない」という場面に思い当たる人は多いかもしれません。
周りの目が気になる場合には、次のような対処法があります。
・今この瞬間に没頭する
・誰からも好かれようとしない
・物事を楽観的に考える
それぞれ、詳しくみていきましょう。