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LIFESTYLE雑学

2022.06.02

【玉に瑕(きず)】の「玉」とはなんのこと?

「玉に瑕」とは完全そうに見えて少しだけ欠点があることを指す慣用句です。今回は、「玉に瑕」の詳しい意味や読み方、由来、誤表記の注意点、使い方、例文をご紹介します。類語や対義語も解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「玉に瑕」という慣用句の基礎知識

「玉に瑕」という慣用句は、完全そうに見えて少しだけ欠点があることを表現する言葉です。「玉に瑕」の表記以外にも「玉にきず」、「玉にキズ」と書かれる場合がありますが、どれも同じ意味で使われます。

玉に瑕

はじめに、「玉に瑕」という表現の詳しい意味や読み方、語源・由来、漢字表記する際の注意点、使い方・例文などについて、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

完全そうで少しだけ欠点があること

【玉(たま)に瑕(きず)】
それさえなければ完全であるのに、ほんの少しの欠点があること。「体が弱いのが―だ」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「玉に瑕」とは、優れていてほとんど完璧に見えるが、少しだけ欠点があることを指す言葉です。「玉に瑕」で使われる「玉」とは、「美しいもの・優れているもの・宝石」を表現しています。「瑕」とは「不完全であること・欠陥」を意味する言葉です。

宝石のように美しいものにキズがあったときに、ほんの少しだけのキズでも欠陥品とされてしまいます。このことから、キズさえなければ完璧だったのに、と惜しむ意味で使われている言葉です。

「玉に瑕」の読み方は?

「玉に瑕」の読み方は「たまにきず」です。イントネーションは、二文字目の「ま」にアクセントをつけて読みましょう。

「たま」の発音についてですが、丸い形をした「玉」「弾」を表現する場合は「ま」にアクセントをつけます。「多摩市」や「たまちゃん」などの地名や名前であれば「た」にアクセントをつけ、偶然という意味の「たまに」の場合にはアクセントをどこにもつけません

なお、二文字目にアクセントを付けるようなイントネーションは、「尻上がりアクセント」と呼ばれます。

「玉に瑕」の語源・由来

「玉に瑕」は、もともと綺麗な宝石に少しのきずがある状態を表していましたが、少しだけの欠点がなければ完璧だという意味で使われるようになった言葉です。

古代中国の思想書である『論衡(ろんこう』や『淮南子(えなんじ)』に記述がある「玉瑕(ぎょっか)」に由来するといわれています。『淮南子』では、「たとえ豹の毛皮が使われた外套でも、まだらが雑然とある状態では狐の毛皮を使用した外套の純粋な毛色のものに劣る。白い環状の玉でも、きずがあれば宝石とは呼べない」と表現されていました。

中国では「玉瑕」とこれを表現したことから、「玉に瑕」の言葉ができたといわれます。本当であればすばらしいものと評価されるはずが、ほんの少しだけきずがあるために評価されなくなってしまうことを惜しむ表現です。

「偶に」や「傷」との間違いに注意

「玉に瑕」は、漢字表記にする際に誤りやすい言葉であるため、注意が必要です。「偶に」としてしまったり、「珠に」と表記してしまったりするのは間違っています。また、「きず」の部分も、「傷」や「疵」と誤表記しないように注意しましょう。

「玉に瑕」に「傷」ではなく「瑕」が使われている意味もチェックしましょう。「傷」とは、人間や動物がどこかの皮膚を痛めることやキズの痕を指して使う言葉です。対して「瑕」は、物や性格に関する欠点を指します。

「玉に瑕」はもともと美しい宝石の表面についた少しのキズという意味で使われる言葉のため、「瑕」と表記されているのです。

「玉に瑕」の使い方・例文

「玉に瑕」の例文を見て、使い方を理解していきましょう。

ほんの少しだけの悪い部分さえなければ完璧だと表現したいときに、「玉に瑕」が使われます。欠点がいくつもあるようなケースでは、「玉に瑕」は使われません。それを踏まえて、以下の例文をご紹介します。

・彼はいつも優しくてお金持ちだけど、よく遅刻してくるのが【玉に瑕】だ。
あの人はせっかちなのが【玉に瑕】だが、それ以外は完璧ですね。
・先輩は賢くて、真面目で、スポーツ万能で、優しい人です。でも、飲み会のときの酒癖が悪いのは【玉に瑕】だ。

「玉に瑕」の類語と対義語

ひとつの言葉だけではなく関連する言葉もあわせて覚えることで、言葉の表現力をあげられます。「玉に瑕」と言い換えられる類語と、反対の意味を持つ対義語は、以下のとおりです。

玉に瑕

【玉に瑕の類語】
「弁慶の泣き所」「白璧の微瑕」「唯一の短所」「玉の瑕」「玉の盃底無きが如し」

【玉に瑕の対義語】
「瑕に玉」

「玉に瑕」と言い換えが可能な類語と対義語について、一緒にチェックしていきましょう。

「玉に瑕」の類語

「玉に瑕」の類語の例は以下のとおりです。

【類語1】弁慶の泣き所

力が強い人のたった一つの弱点

【類語2】白璧の微瑕(はくへきのびか)

ほぼ完璧に見えるものであっても、少しは欠点があること。

【類語3】玉の盃底無きが如し(たまのさかずきそこなきがごとし)

どれほど立派な杯でも、底が抜けてると役に立たないこと。非常に優れていても重要な点が抜けては役に立たないこと。

言い換えの際には自分が伝えたい内容と同じような意味の言葉を選ぶ必要があります。

「玉に瑕」の対義語

対して、「玉に瑕」の対義語は以下のとおりです。

【対義語】瑕に玉(きずにたま)

欠点が多いものの、そのなかにも少しはいいところがあること。

「玉に瑕」の対義語はあまりありません。「瑕に玉」以外の、「美点が少ない」という意味で使われる言葉の例は以下のとおりです。

欠陥だらけ

欠けている部分ばかりで完全でないさま。

取り柄のない

とくに良いといえるような点がないこと。

まとめ

「玉に瑕」とは、優れていてほとんど完璧に見えるが、少しだけ欠点があることを指す言葉です。「玉に瑕」で使われる玉は、美しいものや優れているもの、宝石を表現しています。評価が高いはずの宝石が、少しだけの表面のキズによってあまり評価されなくなってしまうことを惜しむ表現です。

玉に瑕

使うときは、「あの人はほとんど完璧だがこの欠点だけが玉に瑕だね」というように使います。ほかの言葉に言い換える場合には、「白璧の微瑕」や「玉の盃底無きが如し」などの類語を使って表現しましょう。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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