【目次】
・そもそも「しじみ」って?
・しじみに含まれる栄養素と効果効能
・しじみを効果的に食べる方法
そもそも「しじみ」って?
あさりとの違いは?
しじみとは一般的に、淡水または汽水域に生息する二枚貝のことを言います。日本で獲れるしじみの代表的な種類は、ヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミの3種類だそう。
あさりと混同されがちですが、この2つには明確な違いが3つあると言われています。
ひとつは大きさ。あさりが直径3~4cm程に対し、しじみは直径2cm程とひと回り小さいよう。中の身もしじみの方が小ぶりなのが特徴です。
もうひとつは味。しじみの方がアサリよりも濃厚だと言われています。苦味がほんの少し感じられる淡白な味わいのあさりに対し、しじみは少しクセがあるよう。
最後は栄養価の違い。あさりもしじみも、どちらも栄養価が高いことで有名ですが、しじみには「オルニチン」というアミノ酸が配合されています。
あさりもしじみも、疲労回復効果や美容効果、健康効果が期待できると言われていますが、オルニチンに関してはしじみにしか含まれていないそうです。
しじみは夏と冬に旬を迎える食材
しじみは夏と冬に旬を迎える食材として有名です。
実は古くから夏の土用の丑の日に食べられ「土用シジミ」として親しまれてきた歴史もあるそう。
「土用しじみは腹の薬」という言葉もり、産卵期を迎えたしじみにはミネラルをはじめとした豊富な栄養が蓄えられているのだとか。そのため夏バテ防止にもおすすめされる食べ物なのだそう。
冬のしじみは寒さに耐えるため、こちらもしっかり栄養を蓄えているそう。「寒シジミ」という別の呼び名が付けられているようです。
しじみに含まれる栄養素と効果効能
二日酔いに効果的!アミノ酸
(C)Shutterstock.com
しじみにはアミノ酸がたっぷりと含まれていると言われています。
中でも豊富なのが「オルニチン」。オルニチンは肝臓の働きをサポートすることで有名だそう。さらには、疲労回復効果が期待できるという「タウリン」も豊富に含まれています。
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これらのアミノ酸は二日酔いに効果的だと言われています。
脱水状態にある二日酔いの体に、水分や塩分を両方一度に補給できるしじみの味噌汁はとくに「二日酔いの救世主」とも言われているのだとか。
どちらも水溶性なので、お味噌汁で食べるのがもっとも効率よく摂取できそうですね。
美容にも欠かせないビタミンEやビタミンB
しじみには「ビタミンE」や「ビタミンB1・B12」も豊富に含まれていると言われています。
ビタミンEは抗酸化作用があるビタミンとして有名で、活性酸素を抑え老化を防止する効果が期待されています。
ビタミンB1は疲労回復に効果が期待でき、糖質を代謝させるのに欠かせない栄養素だそう。そのため、疲労からの回復を早めたい人はもちろん、運動する人やダイエット中の人、アルコールをよく飲む人は積極的に摂ることが推奨されています。
ビタミンB12は、睡眠のリズムを整えてくれる効果があるのだそう。
自律神経の乱れを整え、睡眠のリズムを正常に促すとされているビタミンB12は、睡眠に悩みがある人におすすめされています。
またビタミンB12は、葉酸と協力してヘモグロビンの生成をサポートする働きも期待されているのだとか。そのため、貧血気味の人も積極的に摂ると良いそうです。
カルシウムや鉄などのミネラル
アミノ酸やビタミンだけでなく、しじみにはミネラルもたっぷり含まれていると言われています。
中でも「カルシウム」が豊富だそうで、しじみにはなんとあさりの6倍ものカルシウムが含まれているのだとか。カルシウムは骨を作るだけでなく、脳神経を穏やかにする働きも期待されているそう。そのため、イライラやストレスが多い人にも推奨されています。
他にもしじみには「鉄」が豊富に含まれているそう。
鉄は日本人女性に足りていない栄養素。不足すると貧血を引き起こすだけでなく、皮膚炎が起きやすくなったり白髪や抜け毛が多くなったりする原因に…。
さらには貧血により寝起きが悪くなってしまうこともあるようなので、思い当たる人は積極的に摂りたい栄養素です。
しじみを効果的に食べる方法
冷凍すると栄養や旨味がアップする
写真協力:深澤慎平/宝島社
しじみは買ってすぐに調理しなければいけないのでは…?と思っている人も多いかもしれませんが、実は冷凍できる食材のひとつ。
さらには冷凍王子・西川剛史さんが言うには、しじみは冷凍することで栄養も旨味もアップするのだとか…!
「しじみ全体を氷漬けにして保存します。冷凍すると長持ちするだけでなく、肝機能を助けるオルニチンや旨味がアップしますよ」(西川さん)
長持ちする上、栄養も旨味もアップするのなら、冷凍しない手はないですね。
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