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LIFESTYLE雑学

2022.02.09

今さら聞けない!【老婆心】の正しい意味とは?

「老婆心」とは、必要以上に親切にしたり世話を焼いたりすることです。「老婆心ながら」というへりくだった表現で使われます。今回は、「老婆心」の意味や言葉の由来、使い方の注意点について解説し、例文やよく似た言葉もご紹介します。

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「老婆心」とは必要以上に世話を焼く気持ちのこと

老婆心」とは、「ろうばしん」と読みます。必要以上に親切にして、忠告やアドバイスなどをすることです。高齢の女性が子や孫を思う気持ちを表しています。

老婆心

相手に世話を焼こうとして、へりくだった表現として使われることも多い言葉です。

【老婆心】
年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語。「老婆心から言わせてもらえば」

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

ここでは「老婆心」の意味や正しい使い方、「老婆心ながら」と言われたときの返答の仕方などをご紹介します。

「老婆心ながら」とへりくだる使い方をする

老婆心」は「老婆心ながら」という表現で、相手に対し忠告したり世話を焼いたりする際に使われることが多い言葉です。

いきなり忠告などをするのは角が立つため、「余計な口出しかもしれませんが」という意味を込め、へりくだった表現としても使われます。

老婆心ながら言わせてもらいます」「老婆心ながら申し上げます」といった使い方をすることが多いでしょう。

感謝の言葉で返答する

「老婆心ながら」と言われたら、忠告や助言に対して感謝の言葉で返します。「ありがとうございます」「感謝申し上げます」といった謝礼とともに、「勉強になりました」「承知しました」と付け加えるのもよいでしょう。

相手は「老婆心ながら」とへりくだった表現で親切心から忠告や助言をしてくれているため、意に沿わなくても反論はしないことがマナーです。

子や孫を思う気持ちを表す

老婆心」の語源は、仏教用語の「老婆心切」とされています。高齢の女性が子や孫を思う気持ちということです。

母親や祖母は子や孫を心配していろいろと世話を焼いたり忠告したりします。心配のあまり、度を超してしまう場合もあるでしょう。必要以上にうるさく言われた経験がある方もいるかもしれません。そのような様子を例えて、「老婆心」と表現しているのです。

目上の人には使わない

「老婆心」は、語源からもわかるように、年長者から目下の者に対して忠告などをする言葉です。そのため、「老婆心ながら」を使うのは相手が目下の場合に限られます。へりくだる表現だからと、上司や取引先などに使わないように注意しましょう。

目上の人に助言などをする場合は、「僭越ながら」「失礼ながら」「恐縮ではございますが」といった表現を使います。

【例文】
・【僭越ながら】、率直な意見を申し上げます。
・【失礼ながら】、今後同じことを繰り返さないよう忠告申し上げます。
・【恐縮ではございますが】、ひとつ提案をさせていただきたいと思います。

「老婆心」の例文

「老婆心」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。文章にすることで、言葉の意味がより深く理解できます。

老婆心

・【老婆心】ながら、今回の企画にはいくつかの意見がある。
・【老婆心】ながら忠告するが、そのような態度だと不利な立場になってしまうよ。
・彼の無礼な振る舞いに対し、その婦人は【老婆心】からいくつかの苦言を述べた。
・彼女は新入社員に対して【老婆心】を隠すことができず、あれこれと世話を焼きすぎる。
・【老婆心】から言わせてもらうが、無理をせず少しは休暇を取ったほうがいい。
・上司は口やかましいが、【老婆心】から言ってくれていると思う。

「老婆心」の類語

「老婆心」には「余計なお世話」「お節介」など、よく似た言葉もあります。どちらも、必要以上に世話を焼く「老婆心」に通じる言葉です。

よりネガティブな表現として、「親切の押し売り」「差し出がましい」といった言葉もあります。「老婆心」という言葉が使いにくい場合など、使う場面により使い分けるとよいでしょう。ここでは、「老婆心」の類語についてご紹介します。

老婆心

【類語1】余計なお世話(よけいなおせわ)

余計なお世話(よけいなおせわ)」は、必要のない親切心という意味です。人の助言や親切を拒絶するような場面で使います。「大きなお世話(おおきなおせわ)」も同じ意味です。

老婆心」は「必要以上の」親切心であるのに対し、余計なお世話は「必要ではない」という意味で厳密には異なります。よりネガティブな意味合いといえるでしょう。

また、「老婆心ながら」に変えて「余計なお世話かもしれないが」というへりくだった表現が使われることもあります。

【例文】
・親切で言っているのかもしれないが、どのようなアドバイスも【余計なお世話】だ。

(へりくだった表現で使う場合)
【余計なお世話】かもしれないが、あの人とはあまり関わらない方がいいよ

【類語2】お節介

「お節介」とは、必要のない世話を焼くことです。「余計なお世話」と同じく、必要のない親切心という点が老婆心とは異なります。忠告や親切心を否定するネガティブな言葉といえるでしょう。

「お節介」も、「老婆心ながら」に変えてへりくだった表現として使えます。

【例文】
あの人はいつも【お節介】な振る舞いをして、場の雰囲気を壊してしまう。

(へりくだった表現で使う場合)
【お節介】かもしれませんが、その服装はTPOにふさわしくないかと思います。

「老婆心」は男性が使っても問題なし

老婆心」は「老婆」という言葉が使われ、高齢女性の気持ちを語源としていますが、男性が使っても問題はありません。一般的な慣用句となっており、性別関係なく使われる言葉です。特に「老婆心ながら」は定着したフレーズで、男女関係なくよく使います。

老婆心

ちなみに、年取った男性のことを「老爺」と呼びますが、「老爺心」という言葉は存在しません。

「老婆心」は使う相手に注意しよう

老婆心」は、必要以上に親切にしたり世話を焼いたりすることです。「老婆心ながら」というフレーズで、目下の人に忠告やアドバイスをするときによく使われます。目上の人に使う言葉ではないため、注意しましょう。

老婆心

類語には「余計なお世話」「お節介」などがあり、どちらも「老婆心ながら」と同じようにへりくだった表現で使われます。例文も参考にしながら、「老婆心」の正しい使い方を確認しておきましょう。

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