沼
沼は 、一般的に深さ五メートル以下で、底に泥が堆積したものとされています。
泥沼
前述した「泥」と「沼」を合わせて「泥沼」と表現することもあります。泥沼も、「泥濘」と同じで、似た意味を持つ2つの言葉を重ねたものです。
湿地
湿地は、海水や淡水によって冠水、または、定期的に覆われる低地のことです。湿地の中には、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」に指定されているものも。日本国内では、釧路湿原や尾瀬、琵琶湖など。観光地としても有名な湿地になっています。
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「泥濘」の対義語は?
「泥濘」の対義語もチェックしておきましょう。
乾いた路面
「泥濘」は、土がどろどろになっている状態なので、その対義語は「乾いた路面」や「乾いた地面」です。アスファルトや石畳、砂利道は「泥濘」になることはありませんが、土がむき出しの道は、雨が降ると容易にぬかるみます。
また最近では、雨水を地中へ浸水させる、透水性を備えたコンクリートなども開発されています。ゲリラ豪雨が頻発する昨今には有難い素材ですが、全ての道に普及されるのには時間がかかりそうですね。
砂地
土と違って、砂は保水力がなく、水はけがいいので、「泥濘」にはならず、対義語といえます。一方、「泥濘」になる土は、砕けた岩石が粗い粉状になったもので、生物の死骸、落ち葉や倒木、微生物などを含んでいます。
水はけのいい地面
水はけのいい地面では、どろどろにはなりませんので、対義語といえます。
「泥濘」の英語表現は?
「泥濘」の英語表現も確認しておきましょう。
My feet got stuck in the mud(足が泥濘にはまった)
「mud」は水を含んだ土、泥という意味で、「step into the mud」は、「泥濘」に踏み込むという意味になります。
I finally managed to get out of the quagmire I was in(ようやく泥濘から抜け出せた)
「managed to~」は、「なんとか~する」という表現に使えます。「quagmire」は、「泥濘」のほか、「苦境」という意味も持ちます。
最後に
はまるとなかなか抜け出せない「泥濘」。泥を意味する物理的な「泥濘」だけではなく、どうにもならないような状態を例える「泥濘」にも陥りたくないものです。
また、会話では気にする必要ありませんが、文書では「泥濘」という漢字を使わず、相手が読みやすいようにひらがなで「ぬかるみ」と表すのが無難でしょう。
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