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2024.04.17

「泥濘」の意味とは?使い方や類語、対義語を解説

「泥濘」とは、雨や雪解け水で地面がどろどろになっている状態のことを指します。読み方は2通り。今回は、例文を交えた使い方や類語・対義語表現を紹介します。

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「泥濘」の意味や読み⽅とは?

読むのが難解な「泥濘」という言葉。まずはその読み方や意味など、基本的なことからチェックしていきましょう。

雨降りのイメージ

読み⽅と意味

「泥濘」は、ぬかるみ/でいねいと読み、送り仮名を付けて「泥濘む(ぬかるむ)」と表現することもできます。

【泥濘】
道などのぬかっている所。ぬかるみ。
(出典:小学館『デジタル大辞泉』)

「泥濘」は、雨や雪解け水で、地面がどろどろになっている状態のことです。アスファルトや石畳のない土の道では、雨で地面がどろどろになって、足元が汚れるなど困ったことも起こります。また、朝出かける時は雪だと思って油断していたら、日中に気温が上がり、雪が解けて道がどろどろになって、歩くのに苦労をした経験もあるのではないでしょうか。

また、会話では「ぬかるむ」で伝わりますが、漢字で「泥濘む」と書くと、読めない人も多いでしょう。もし書く機会があれば、「泥濘む」ではなく、ひらがなで「ぬかるむ」と書く方が親切です。

語源や由来

「泥濘」は「泥」と「濘」という2つの漢字で成り立った言葉で、どちらの漢字も水まじりの土を意味します。「泥濘」は同じような意味を持つ漢字を2つを重ね、どろどろの様子を強調した言葉です

使い⽅を例⽂でチェック

さっそく具体的な「泥濘」の使い方を見ていきましょう。

ばんえい競馬

泥濘に足を取られて失速した

競馬では、賭けていた馬が「泥濘」に足を取られて失速するということもあるでしょう。

馬場状態は、「良」、「稍重(ややおも)」、「重(おも)」、「不良」の4段階で示されますが、昔は「良」、「稍重」、「不良」の他に、「良好」、「佳良」、「稍可」、「稍湿」、「湿」、「湿潤」、「泥濘」で表されていました。このことからも、「泥濘」が一番水分を含んだどろどろの状態だということがわかります。

泥濘でタイヤが空回りする

「泥濘」に突っ込んで、抜け出せなくなった車を目撃したことはありますか?「泥濘」にはまると、いくらアクセルを踏んでもタイヤは空回りするだけで、一向に抜け出せません。このような時は、タイヤの下に丈夫な木の板などを差し込むと抜け出せることがあります。この場合、挟んだ木の板を飛ばさないように、ゆっくりとアクセルを踏みます。どうしても抜け出せない場合は、無理をせずにロードサービスに頼りましょう。

泥濘地脱出マット

上記の内容に関連するグッズですが、「泥濘地脱出マット(ぬかるみマット)」や、「泥濘地脱出用金網」という商品も存在します。車で道の悪い場所を通行する機会が多いなら、備えておくと安心です。

急な雪解けで、会社までの道が泥濘む

雪道はさることながら、雪が解けてどろどろになった道はさらに大変です。雪国では、会社までの道が泥濘んで、通勤が困難ということもよくあるでしょう。

泥濘化を防ぐ

家畜を飼育する牧場のパドックは、雨や雪解けで「泥濘」が発生します。この現象が「泥濘化」です。作業がしにくいだけではなく、衛生面を害することも。このような現場では、「パドックの泥濘化を防ぐことが重要です」という使い方ができます。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「泥濘」の類語や言い換え表現も紹介します。

「泥濘」と似た意味の言葉
  1. 泥沼
  2. 湿地

雨がざあざあと降っている様子

前述したように、「泥濘」は「泥」と「濘」という、同じ意味を持つ漢字で成り立っている言葉です。「泥」は、「泥濘」と同じ意味を持ちます。

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