夫がまさかの“裏アカウント”を持っていた!
結婚7年目の晴香さん(仮名)は、夫との間にふたりの子どもに恵まれ、ご本人いわく「ごくごく普通の家族として生活しているつもりだった」と話します。
ところがつい先日、ひょんなことから共通の知り合いを通じて夫がSNSの裏アカウントをもっていることを知り、さらにはそのアカウントの内容が妻の愚痴や悪口を面白おかしく投稿するものだとわかり、夫への不信感を募らせています。
「夫婦仲は良くもなく悪くもなくという感じで、私は自分たちのことを“どこにでもいる夫婦”だと思っていたんです。ところが、夫の裏アカを見てびっくり。私がとんでもなく鬼嫁という設定になっていて、そこに書かれいる悪口は確かに心当たりがあることばかりで…。
夫はその場では何も言わないで溜め込むタイプだとは思っていましたが、あんなふうにSNSでそれを出しているとは知らず、本当にびっくりしました」
そのアカウントには「鬼嫁とは、あと数年でおさらばする予定」「離婚届へのカウントダウン」などと過激な言葉も散見され、これまで夫婦間で“離婚”の話は一切出たことがない晴香さんにとっては、驚きしかなかったと話します。
夫に対して募る不信感。しかし話の切り出し方がわからない
「夫に対して、これは何?って直談判するのが早いのでしょうが、どうやって話を切り出せばいいのかわかりません。それに、下手に夫に『裏アカを知っている』と伝えてしまうと、夫が私に対してどう考えているのかがわからなくなるので、しばらくは静観したほうがいいのかなと思っています。
幸いなことに、その裏アカウントはそこまでフォロワーも多くなく、数百人程度。ただ、共通の知り合いの何人かが面白おかしく見ているようなので、それは不快ですね。夫への不信感も日増しに強くなっています。
でも夫がアカウントを閉鎖したとしても、私への不満が消えるわけではないと思うので、アカウントの存在自体よりも、夫が私に大きな不満を抱えながら何年も過ごしてきたことのほうが問題だと感じています」
今も夫は、晴香さんと直接話しているときに夫婦で衝突が起きても、特別に言い返すこともなく黙っていることが多いのだそう。“鬼嫁”と言われていることが気になり、晴香さん自身も夫への態度を改めているそうですが、アカウントへの投稿は続いているのだとか。
「裏アカウントの存在を知ってしまった以上、気になって毎日見てしまいますね。SNSでウケるために多少は過激に書いているところもあるのでしょうが、離婚の準備をしているのは間違いなさそう。
夫の性格的にも私に気づかれないよう着々と準備を進めそうなので、いつ離婚の話が飛び出すのか…。こんな夫には見切りをつけて私も離婚の準備をしたほうがいいのか、それとも今からでも夫婦仲を改善できる方法があるのか…、悩ましいです」
SNSがきっかけで夫婦仲に亀裂が入る話は、今の時代ならではと言えます。晴香さんの夫のように妻の愚痴や悪口をSNSで世界中に公開していたとなれば、そんな夫に対しては不信感が募って当然でしょう。
このケースに限らず男性は一度決断をしたことは曲げない人も多く、夫が本格的に離婚準備を進め始めたときには修復が難しくなっている例が少なくありません。夫に多少なりとも離婚の意思があると分かった時点で、あまり時間をあけずに対策をとったほうが、夫婦仲を修復できる可能性は高いかもしれません。
取材・文/並木まき