「貴校」とは?
「きこう」と読みます。そもそも「貴」という字には「尊ぶ」「大切にする」「重んずる」といった意味があり、尊敬の意を表す接頭語として用いられます。「貴殿」「貴社」など目にすることも多いと思いますが、相手を敬った表現なのです。ですから、「貴校」は相手の学校に敬意を表する場合に使います。
「貴校」と「御校」の違い
「貴校」と同じような語として「御校(おんこう)」があります。両者はどのような違いがあるのか、見ていきます。
「御校」
「御」も敬意、丁寧の意味を表す接頭語・接尾語です。「御」は「おん」「お」「ご」「ぎょ」などの読み方があります。「御米(おこめ)」「御殿(ごてん)」「親御(おやご)さん」などに使われています。そのため、「御校」も相手の学校に敬意を払うときに使う言葉。「貴」も「御」も敬意を表するときに使いますが、両者をどのように使い分ければよいのでしょうか。
「貴校」と「御校」の使い分け
基本的には「貴校」は書き言葉、「御校」は話し言葉です。志望理由書や手紙、メールなどで学校に敬意を表するときには「貴校」、面接や電話での会話の時には「御校」を使います。ビジネスシーンで用いる「貴社」と「御社」も同様で、書き言葉としては「貴社」話し言葉としては「御社」と使い分けます。
辞書的な意味では、話し言葉として「貴校」「貴社」を使っても間違いではありません。しかし「きこう」には「気候」「機構」「紀行」、「きしゃ」には「記者」「汽車」「帰社」など同音異義語が多くあるので、話し言葉の時には「御校」「御社」を使う方が好ましいとされています。
「貴校」と「貴学」の違い
同じ「貴」という敬意を表す接頭語がついた「貴校」と「貴学」にはどのような違いがあるのか見ていきます。