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2023.03.11

「伺います」は敬語として正しい?意味や使い方の例、よくある誤用表現を解説

謙譲語の「伺います」は、ビジネスシーンなどさまざまな場面で多用される言葉です。二重敬語など誤った表現で使われることが多いため、使い方を正しく理解しておきましょう。この記事では、伺いますの意味や例文、よくある誤用表現などを解説します。

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「伺います」とは?意味や読み方を解説

伺います(うかがいます)は、謙譲語の「伺う」と丁寧語の「ます」を組み合わせた敬語表現です。ビジネスシーンはもちろん日常会話でも使われるため、見聞きする場面は多いといえます。

女性か質問をして、男性が答えている様子 イラスト

伺いますを正しく使うためにも、まずは言葉の意味をきちんと理解しておきましょう。ここでは、伺いますの3つの意味や「参ります」との違いを解説します。

■聞く・尋ねる・訪れるの謙譲語

伺いますは、「聞く・尋ねる・訪れる」の謙譲語です。上司や取引先の相手など、目上の人に対して使える敬語表現に分類されます。

構造を細かく分解すると、謙譲語の「伺う」に丁寧語の「ます」がくっついています。聞く・尋ねる・訪れるのへりくだった言い方であり、自分を下げることで相手への敬意を込められます。

たとえば「訪れる」の意味で使う場合は、「〇〇(場所)に伺います」といった形で用いられます。伺いますを使うことで、訪問先にいる人に対して敬意を示すことが可能です。

■「伺います」と「参ります」の違い

伺いますに似ている表現として、参りますが挙げられます。両者はどちらも「訪れる」の謙譲語ですが、敬意を払う対象が誰であるかが異なります

「伺います」の敬意の対象は、訪問先にいる相手です。目上の人の元へ自ら行くことを意味する能動的な表現のため、訪問先に敬意の対象がいない場合は使うことができません。

一方の「参ります」は、聞き手や読み手に対して敬意を示す表現です。訪問先に敬意の対象がいるかどうかにかかわらず、自分の動作をへりくだって伝える際に用いられます。

たとえば「東京に行きます」をへりくだって伝える場合は、「東京に参ります」が適切です。東京は地名であるため、敬意を表す必要がありません。「東京に伺います」でも伝わる可能性はありますが、厳密には誤りのため使わないように注意しましょう。

誤用に注意!「伺います」の正しい使い方

伺いますはさまざまな場面で使える便利な表現ですが、誤用されやすい言葉でもあります。伺いますを正しく使えるように、例文やよくある誤用表現を確認しておきましょう。

ドアをノックするスーツを着た女性 イラスト

■「伺います」の使い方を例文でチェック

伺いますの使い方は、聞く・尋ねる・訪れるの3パターンに分類されます。語尾に「よろしいでしょうか」「存じます」「ことができません」などをつけると、許可を求めるときや依頼するとき、断るときなど幅広い場面で使えます。

それぞれの使い方の参考として、以下の例文をチェックしてみましょう。

【伺いますの例文:聞く】

・〇〇さんのご意見を伺いたいのですが。

・その件に関しては課長から伺っております。

【伺いますの例文:尋ねる】

・新しい案件の詳細について伺ってもよろしいでしょうか。

・ご連絡先を伺いたく存じます。

【伺いますの例文:訪れる】

・来週、御社に伺います。

・都合により、伺うことができません。

 

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