第一印象を左右する「目元」の悩み
10〜50歳の300名に行なった意識調査によると第一印象で最初に見るパーツは「目」という結果に。アンケート1位の「目」と2位の「肌」が組み合わさった「目元」は、第一印象を決める重要パーツと言っても過言ではありません。美容皮膚科タカミクリニックの副院長・山屋雅美先生に、目元の悩みについて原因やケア方法などを教えていただきました。
Q.なぜ目元はトラブルが生じやすいの?
「目元は皮膚が薄く皮脂が少ない部位でダメージを受けやすいからです。目周りは顔の中でも皮膚が薄いことに加え、肌のうるおいを保つために必要な皮脂を分泌する皮脂腺が少ない部位です。そのため、紫外線や乾燥、摩擦などのダメージを受けやすく、トラブルや老化サインが顕著にあわられやすくなっています」(山屋雅美副院長)
Q.年代別の目元のトラブルって?
「20代は目元にハリがあるためお悩みが少ない場合が多いです。ただし、寝不足やスマホの使い過ぎで青くまが目立つ人もいます。30代は目の下の小じわや目尻のシワが目立つようになります。また、茶くまなど目元のくすみも気になり始めます。40代は肌のハリや弾力が低下し、深いシワやくまがより顕著に。目の下のたるみや上まぶたのたるみも気になり始めます」(山屋雅美副院長)
Q.自分でできる目元ケアはありますか?
「肌を擦るようなケアを見直しましょう。みなさんが思っている以上にアイメイクオフ時の目元への負担はとても大きなものです。肌を擦るようなクレンジングをしていると乾燥や色素沈着、ちりめんじわの原因になります。まずは目元を擦るケアを見直すことが大切です」(山屋雅美副院長)
山屋先生はこうも続けます。「もともと皮膚が薄く皮脂腺が少ない目周りは、トラブルが顕著に出やすいパーツです。そのため、乾燥が気になりはじめる秋以降は『目の下のくまが濃くなった』『目元のちりめんじわが増えた』『目尻のしわが深くなったきがする』と、目元のお悩みでご来院される患者様が増える季節でもあります。目元のくまやしわは種類によって原因と対策が異なるため、まずは自分の悩みがどのタイプなのかを知り、症状にあったケアをすることが大切です。実年齢よりも老けて見せる目元のくまやしわを悪化させないためには、医師に症状をしっかりと診断してもらい、美容医療を取り入れて早めにケアを開始しましょう」(山屋雅美副院長)
気になるくまの種類・症状別の治療法
青ぐま
血行不良により、目の下がうっ血している状態。幼少時代から目の下に青っぽさがある方は、年をとるにつれて悪化していくケースもあります。
✔︎スマホやPCで目を酷使しがち
✔︎寝不足ぎみ
✔︎冷え性・色白
青ぐまと黒ぐまにはスネコス注射
スネコス注射はアミノ酸・非架橋ヒアルロン酸を主成分とする薬剤「スネコス(SUNEKOS®︎)」を目まわりに注入することで、目元の皮膚のコラーゲン・エラスチン再生を促進し、真皮を再構築させる治療です。肌に厚みやハリをもたらすことで、くまを目立たなくさせていく、くま治療の新しいアプローチです。
黒ぐま
目の下のたるみ、痩せ、くぼみや加齢により眼窩脂肪が前方に突出することで目の下に影ができ黒く見える状態。
✔︎上を向くと目立たなくなる
✔︎目の下の膨らみが気になる
✔︎上まぶたが凹みがち
黒くま(脂肪)には脂肪溶解輪郭注射®️
目の下の黒くまの主な原因のひとつである、目の下の脂肪(眼窩脂肪)によるふくらみをメスを使わずにメディカルハーブを主成分とした溶剤を直接脂肪層に注射することによって除去する施術です。外科的手術である「脱脂」に比べてダウンタイムの心配がほとんどなく、目の死との小範囲かつ繊細な部位への施術も可能。外科手術(脱脂)では、一度に全ての脂肪を取り除くため、施術後に新たなしわやたるみができる可能性があります。タカミクリニックの眼窩脂肪溶解注射では、徐々に脂肪を減少させることで新たなたるみやしわをつくらず、目の下のたるみぐまを改善できます。
茶ぐま
摩擦や紫外線による刺激、ターンオーバーの乱れなどが原因で、目の下の皮膚が色素沈着を起こして茶色く見える状態。
✔︎目の下の皮膚を引っ張ると薄くなる
✔︎目元を擦るクセがある
✔︎敏感肌・乾燥肌
茶ぐまにはタカミクリニック式メソフェイシャル
美白・美肌成分や幹細胞培養上清液などこだわりの成分を痛みなく肌の深部に導入する施術。医療機関でしか使用できない高性能のエレクトロポレーション機器と、日本人の肌に合わせて開発したタカミクリニックオリジナル導入剤の相乗効果で、1回の施術でも肌のハリ、弾力、しわの改善、美白効果を実感できる即効性の高い医療フェイシャルです。たるみぐまや茶ぐまにも効果的。
茶ぐまにプラスして血行不良による青ぐまが気になる人は「テノール」の併用を
熱(40.68MHZの高出力高周波)の力で深く脂肪層まで温め、血行促進、たるみ除去、リフトアップ、ハリ感アップなど青ぐまに加えて、全体的な肌の若返りに効果が。施術直後からすぐに効果を実感できるそう。
くま悩みに対し、美容皮膚科専門医からの美肌アドバイス!
「目の下にくまがあると、実年齢より老けて見られたり、疲れて見えるなど顔の印象を大きく左右してしまいます。疲れや寝不足が原因と睡眠を増やしてみたり、エステやご自身でのマッサージや温感療法、高級化粧品を使ってみたりなど、いろいろと試されている方も多いと思いますが、目の下のくまは自己ケアで改善するケースはほとんどありません。目元の皮膚はとてもデリケートなため、早めにクリニックでアドバイスを受け、適切な治療を行うことがくま改善の近道であり、目元の老化予防につながります」(山屋雅美副院長)
気になる目元のしわの種類・症状別の治療法
表情じわ
笑いじわに代表されるしわで、表情の動きに伴って目尻などにあらわれます。表情の変化によって一時的にできるもの。
表情じわにはボトックス注射
しわの原因となっている表情筋の動きを弱める薬剤(ボツリヌストキシン製剤)を直接皮膚に注入する方法。筋肉と神経の結合部に作用し、局所的に筋肉の動きを弱めることで、筋肉の収縮を抑制します。表情じわに対して高い効果を発揮し、目尻や眉間、ひたいといった部分のしわ治療に用いられます。
ちりめんじわ
皮膚の表面全体「表皮」にあらわれる浅く細かいしわ。乾燥などが原因で皮脂腺のない目元にできやすく、小じわや乾燥じわとも言われます。
ちりめんじわにはタカミクリニック式メソフェイシャル
美白・美肌成分や幹細胞培養上清液などこだわりの成分を痛みなく肌の深部に導入する施術。加齢や紫外線などによって日々失われていく保湿因子やビタミン、アミノ酸を機器の力で皮膚の深部まで導入し充填することで肌そのものを若々しい状態へ改善していきます。特に成長因子を豊富に含む幹細胞培養上清液を配合した「メソフェイシャル プレミアム」はしわの要因となる真皮阻止区の修復をより一層強く促し、しわを予防・改善。
真皮じわ
皮膚の奥の方にある「真皮」にでき、表情の動きとは関係なく存在するしわ。肌の弾力やハリを失うことで皮膚に刻まれます。
真皮じわにはリジュラン注射
サーモンから抽出された「ポリヌクレオチド(PN)」を有効成分とした製剤を、気になるしわやその周囲に直接注入することで皮膚の自己再生力を活性化させ、肌の弾力性や厚みを回復させしわを目立たなくさせる治療。サーモンから抽出する有効成分により、別名サーモン注射と呼ばれることも。
しわ悩みに対し、美容皮膚科専門医からの美肌アドバイス!
「しわをつくらない、深くさせないためには、しわの進行度の目安となるサインを見逃さないことが大切です。1:初期症状となる『ちりめんじわ』、2:30代から目立ち始める『表情じわ』、3:さらに進行した『真皮じわ』、この3つのしわに注意しながら適切な医療ケアを取り入れましょう。また、しわの3大要因は紫外線、加齢、乾燥です。加齢を止めることはできませんが、紫外線と乾燥は日常のスキンケア習慣である程度防ぐことができます。日焼けを極力避け年間を通して日焼け止めを使用する、毎日のスキンケアを丁寧に行い保湿を心がけるなど日々の積み重ねが大切です。肌への摩擦も乾燥に繋がるので気をつけましょう」(山屋雅美副院長)
美容皮膚科医
山屋 雅美
美容皮膚科タカミクリニック・副院長。エイジング悩みに対する治療を主に担当し、迅速な診断、施術を行う。シミ・しわ・たるみなどのエイジング治療から、ニキビ・毛穴などの美肌治療まで幅広く診療を行う。
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