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BEAUTY 美容医療

2023.10.17

美容医療のリアル|悩み別の治療方法やクリニックの選び方【医師監修】

 

たるみやくすみ、毛穴など肌のコンディションが気になるアラフォー世代。肌悩みを解消するために大人の女性が選んでいるのが美容医療。でも、美容医療ってそもそも何?どんなことができるの? 効果や値段は? トラブルは起きたりしない?など、美容医療の気になるアレコレを美容皮膚科の医師にうかがいました。

大人の女性の美容医療事情って?

Domaniでは20〜50代の女性に美容医療に関するアンケートを実施。肌悩みが少しずつ増えるこの世代の女性が美容医療に対してどのように捉えているのかを聞いてみました。

肌の悩みは何ですか

肌悩みに関するアンケート

シミと回答した人が一番多く、加齢によるたるみや、毛穴の開きが気になっている日という人も。その他の回答にはアトピー性皮膚炎、クマ、イボなどという声が。

美容医療を受けたことはありますか

美容医療への興味関心アンケート

はいと答えた方は全体の約3割。では、美容医療を受けている人はどんな施術を受けているのでしょうか。

受けたことのある施術は?

・「肝斑に悩みピコトーニングを受けましたが、そこまで改善した実感はありませんでした。ハイフは1回でかなり効果が! 目尻が上がり、若い頃のような顔になり家族にも驚かれたほど」(mimiさん・45歳)
・「ダーマペン。毛穴が気になっていましたが毛穴が目立ちにくくなり、肌のトーンもアップしたような気がします」(でぶりんさん・25歳)
・「額のシワが気になりボトックスを打ったら、気になりにくくなりました。ヒアルロン酸でほうれい線も目立ちにくく」(ユミコさん・45歳)
・「ピコトーニングとピコフラクショナルを5回ずつ受けました。ピコトーニングでくすみが気にならなくなり、肌がワントーン明るく」(ナオさん・46歳)
・「顎下医療ハイフ。気になっていた二重顎が気にならなくなったので受けてよかった!」(プレ花ちゃんさん・34歳)

クリニックを選ぶ決め手は?

・「クリニックの知名度や口コミ、料金が極端に安すぎたり高すぎたりしないところ」(なっつさん・33歳)
・「ネットでの評判や実際の施術写真がたくさんみられて評価が高かったところにしました」(Geogeoさん・44歳)
・「ボトックスは家族の紹介のところへ、ハイフやシミ取りは高校生の頃から通っている皮膚科で行いました。ハイフはクリニックで受けるべき!」(プレ花ちゃんさん・34歳)
・「クリニックの清潔感や雰囲気、スタッフの方の人柄を大事にします。きちんと親身になってくれ寄り添ってくれるスタッフの方がいるかどうかは大切」(ナッツさん・41歳)
・「口コミや医師の対応を見て判断します」(ももさん・33歳)
・「医師の症例数と人柄をチェックします」(いろくんママ・38歳)

美容医療を受けた際、トラブルになったことはありますか

・「値段重視でクリニックを選んでしまったら、レーザーの種類が合わなかったのかシミが余計に濃くなってしまった」(ナオさん・57歳)
・「大きなトラブルではないですが、聞いていた話と違う、ということはありました」(ナッツさん・41歳)
・「トラブルというほどではないですが、医師の診断と施術するスタッフの考えが違っていてそのやりとりに少し疲れました」(ベリーさん・43歳)
・「ピコフラクショナルと受けた後、色素沈着が見られました。今思うと肌状態の診断が甘かったのかな…と」(ナオさん・46歳)
・「韓国で施術を受けたとき、通訳の人はいたけれどカウンセリングの限界を感じました」(typhoonさん・50歳)

大多数の人が「しっかりとカウンセリングをしてもらったのでトラブルはなかった」と回答。「施術を押し売りされたりすることもなく、親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く聞かれました。

また、失敗談として「ダウンタイムの計算を間違えて、真っ赤な顔で出社することに」「効果を過度に期待しすぎた」「予算を決めていったのについついメニューを追加して予算をオーバーしてしまった」「施術中髪をヘアバンドで留めるので、帰るときの髪型がひどいことに…」などという声が。

また、美容医療を受けたことがないという方に、興味の有無を聞いてみました。

美容医療に興味があるかどうかの質問グラフ。はいが7割ごえ

興味があると答えた人が気になっている施術を聞いてみると「シミ取り」や「リフトアップ」に関する施術が圧倒的多数! 続いて、目の下のクマやたるみ取りという意見が多くみられました。

美容医療の気になる疑問を医師に聞いてみた!

美容医療にはさまざまな方法があり、何を選んだらいいのかがそもそもわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は医療脱毛に関して美容皮膚科「スキンリファインクリニック」の理事長であり、銀座院の院長を務める篠原秀勝医師にお話をうかがいました。

以下「」内はすべて篠原医師による回答。

そもそも「美容医療」とは何を指すのでしょうか?

「美容医療とは病気やケガの治療ではなく、もっぱら外見の美容的な改善や向上を目的として行われる医療行為です。美容医療は内科、外科など一般医療と異なり健康保険は適応されず、全て自費診療であり、美容室やネイルサロンなどサービス業に近い印象を持たれる場合もありますが、医療にあたります。そのため、レーザー脱毛やアートメイクといった手軽な施術も実は医療に該当し、医師が院長を務めるクリニック(病院)でのみ行うことが可能な医療行為です」

数多くある美容医療のクリニック。クリニック選びで大事なポイントは?

「通常、医療行為の前には必ず医師が十分な治療内容の説明を行い、患者はそれを理解し同意を得る必要があります。これをインフォームドコンセントと言います。救命救急などでは病気やケガの治療が一刻を争う場合があり、同意書を取得する段階を省いて、すぐに治療を行うケースがありますが、美容医療に一刻をあらそう緊急性はありませんから、十分な説明と同意が不可欠です。診察でメリット・デメリット、リスクなどの説明をしっかり受けて、納得した上で治療を受けることが重要です。

多くは医師によるデメリットやリスクの説明不足に起因した、美容医療での健康被害にあう方が増えてきたことを受けて、ホームページなどの広告規制はたびたび行われていますが、ここ数年、SNSはその抜け道の一つとなっており問題視されています。正しい医療が行われていれば良いのですが、残念ながら医学的に根拠のない治療を最新治療、安全な治療と宣伝されている場合があります。SNSの活用に長けている医師やクリニックが、必ずしも良質で上質な医療を提供しているとは限りませんから、インスタ映えや料金の安さだけに注目せずに、医師の経験や理念を参考にクリニックを選択するのが賢明です」

参考資料

肌悩み別、おすすめの施術は?

顔がくすんでいてどんよりした印象

「シミやくすみには実は多くの種類があり、診断により適した治療は異なります。一般的に「くすみ」と呼ばれるものの多くが肝斑というしみであり、肝斑に対しては『ピコトーニング』という治療が良く行われます。1回1万円~3万円程度が多く、1か月おき5~10回程度の治療が推奨されます」

肝斑が気になり始めた

「肝斑に対しては上記の治療ですが、肝斑としばしば誤診されるシミにADM(後天性真皮メラノサイトーシス)というものがあります。この二つは専門家でない場合、見分けるのが難しいことも多く、自己判断は禁物です。肝斑であればピコトーニング、ADMの場合にはQスイッチレーザーまたは、ピコレーザーによるスポット治療が効果的です」

目の下のたるみ、クマでいつも疲れて見える

目の下のクマ

「眼窩脂肪(がんかしぼう)という眼球を保護する脂肪がたるんでいるケースや、色素沈着、血行不全など原因や症状により治療法が異なります。手術治療やレーザー、マイクロニードリング、高周波、ハイフなどの医療機器を用いる治療が行われます。手術治療は内容により20万円~50万円程度、医療機器を使用する治療は1万円程度から数十万円まで、内容により異なります。一般的に手術は1回の治療で大きな改善が期待できますが、思うような効果が達成できない可能性、再発の可能性、合併症が伴う可能性、などのリスクが伴います。医療機器による治療は回数が必要ですが、多くの場合リスクが低いものが大半です」

眉間の皺が気になる

眉間の皺

「眉間の怒りジワ、目尻の笑いジワなど表情を作ったときに目立つシワにはボツリヌストキシンによる注射治療が効果的です。無表情の時にも深く刻まれているシワの場合には、ヒアルロン酸注入による治療が効果的です。ボツリヌストキシン注射は直接シワを取るのではなく、筋肉の動きを止めることで、間接的にしわを目立たなくするため、力が入っていない状態でも目立つシワには効果が期待できません。ボツリヌストキシン治療は1回数千円~数万円で、年に3〜4回の継続治療が推奨です」

輪郭がぼんやりしてきた

「多くの場合、顔のたるみが原因ですから、皮膚、皮下組織をひきしめる治療が効果的です。レーザー、高周波、ハイフなどの治療が人気です。メーカーや機種により推奨頻度や価格は大きく異なります。ヒアルロン酸注入をこめかみや、ほほ、下顎などに行うことでリフトアップやフェイスライン、輪郭を整えることができます。骨格や肉付きにより向き不向きがあります。スレッドリフトという棘つきの糸を顔に入れて、たるみを引き上げる方法も人気です。引き上げが強いほど後戻りも大きい治療のため、たるみの予防と考えるのがいいと思います」

人気を集める治療ハイフって?

ハイフにはどんな効果があり、どんな施術をしますか?

「高密度焦点式超音波と呼ばれるエネルギーを用いて、たるみを改善する治療です。実際には修復可能な軽いやけどを皮膚や皮下組織に生じさせることで、即効性の引き締めと、ヤケドの回復によるコラーゲンの再生、再構築を図る治療です。高密度焦点式超音波は小学校の頃に行う実験によく例えられます。太陽光を虫眼鏡でかざし、焦点を集めると温度が上がり色紙が燃えますが、焦点が合わなければ温度は上がりません。ハイフは設定した深さに焦点を集めて加熱する技術です。

実際には2mmの皮膚、3mmの皮下脂肪層、4.5mmの筋肉層といった設定を使用して組織を個別に加熱し引き締めます。実際に高温に達する治療であるため、安易に高出力を利用すると神経の損傷などにより一時的にしびれや麻痺が生じることがあります。そのため、合併症を避けるための解剖の知識や技術が必要な危険を伴う治療です。

値段はいくらくらいですか?

「機種や治療範囲により変動します。数万円~30万円ほどです。機種により1ヶ月おきまたは半年に一度程度が推奨です」

ハイフのメリット、デメリットを教えてください

「たるみは皮膚だけの問題ではなく、皮下組織(脂肪層)、筋肉層、それぞれで生じています。そのため皮膚のみを引き締めるのではなく、それぞれの層を引き締めることが重要です。レーザーや高周波を用いる機器は皮膚と皮下脂肪を引き締めることが可能ですが、筋肉層には届きません。その点、唯一筋膜層の治療が可能なのがハイフの最大のメリットです。ただし、レーザーや高周波に比べて、熱さや痛みが強いことがネックです。デメリットは特にありませんが、強いていえば、術者に解剖の知識や一定の技術が求められるため、確かな効果(適切な高出力と照射)を得るためには、看護師やエステティシャンではなく、医師が照射する必要があるため、治療費用がある程度高額になる点でしょうか」

美容医療界で今、注目が集まっている施術は?

「エクソソーム治療が注目されています。エクソソームとは本来、細胞間の情報伝達物質を意味する言葉ですが、幹細胞培養上澄液を利用した再生医療として注目されています。幹細胞培養上澄液には抗炎症、抗酸化、組織の修復などの効果があり、点滴による全身の若返りや注射による局所の美容や発毛、育毛治療、また化粧品など様々に応用されています」

信頼できる医師に出会い、納得のいく治療方法を相談できることが美容医療を受ける上でとても大切。値段の安さやお得さなどだけに飛びつかず、情報をしっかりと精査し、納得できるまで医師に質問して治療を受けるようにしましょう。

▶︎スキンリファインンクリニック

篠原秀勝医師ALT

教えてくれたのは

篠原秀勝

スキンリファインクリニック総院長/日本形成外科学会 正会員 認定・ 専門医取得(平成 23年度)日本臨床皮膚外科学会 正会員 ・ 日本頭蓋額顔面外科学会 正会員・注入系美容施術の第一人者・美容医療ドクター
トラブルの原因に応じて、適した治療方法、対策方法があります。そのために最新の治療機械を多数用意し、形成外科専門医、美容皮膚科医としての経験を活かして機械の能力を最大限に引き出し治療に当たります。治療の成果がでるか不安、治療後のアフターケアが心配という方も多いと思います。医療は魔法ではありません。きちんと、メリット・デメリット、包み隠さずすべてご説明します。納得できるまで質問してください。勢いで治療にあたることはありません。必ずご理解いただいてから施術に当たります。そしてアフターケアも必ず行います。

画像ALT
スキンリファイン
クリニック銀座

銀座に店舗を構える最新美容クリニック。上質な空間でお客様の要望に合わせてカウンセリング、できるだけメスを使わず施術、至福なサービスをご提供いたします。「攻める、変わる、美容医療」だけでなくエステ感覚で気軽に通えるクリニックとして評判。最新の治療も行う、他院の治療に満足いかなかった人も多く来院。

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