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EDUCATION 教育現場より

2023.10.20

【お受験ママの相談室 vol.15】子供の学校生活の鍵を握る!先生と母のHAPPYなパートナーシップを結ぶ5つの掟

 

今回は、都内公立小学校で現役の教師であり働く母親でもある佐々木陽子先生をお迎えして「先生という存在とどう付き合っていけばよいのか」のヒントをいただきます。小学校の先生とは距離を感じるという方も多いと思いますが、先生と良い関係を築くことは、子供の成長にとても重要なことなのです。

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第15回:先生とのパートナーシップが、想像以上に大事な訳

〈お話を伺った方〉
東京都江戸川区立大杉小学校 主幹教諭 佐々木 陽子さん

聞き手・原稿:教育エディター 田口まさ美
▶︎Instagram: @masami_taguchi_edu

 

お受験をしていると、つい「どの学校に入るか?」だけに目を奪われがちですが、実は「学校に入ってから、どう過ごせるか」は、子供にとってより重要なことなはずです。そして、学校で子供がどう過ごし、どう成長していけるどうかの鍵を握っているのは、“先生”の存在がとても大きいものです。

ならば、保護者である自分が先生と良い関係を築けることも、とっても重要なはず!それは幸せな学校生活の第一歩ですし、もし学校生活の中で一人でも素敵な先生に出会えたら、その学校はその子にとって“最高の学校”になるのですから!

では、“どうしたら、先生とHAPPYな関係を築けるか?”そんなこと、入学しても誰も教えてくれませんが、安心してください。実はほんのちょっとしたコツを掴めば、カンタンです!

田口:本日は現役で小学校の教師をされていて、ご著書も数多く出されており、かつお母様でもいらっしゃる佐々木 陽子先生をお呼びしています。先生、よろしくお願いいたします。今回は、先生との正しい関係の築き方をお聞かせください。私も経験があるのですが、幼稚園や保育園の間は保護者と先生の関係はとても密で、毎日連絡帳のやり取りをしたり、送り迎えで顔をあわせて子供の様子を聞けたりしていたので、先生はまさしく「頼れるお母さんの味方!」と思っていたのですが、小学校に上がった途端、なんとなく先生との間に距離を感じてしまったんです。

ただ私の場合は、仕事を通して先生方と接することが多く、先生という存在にもともと親近感を持っていたので、そうは言っても関係性は近い方だったと思います。でも一般的には、「先生」という存在に対して、少し構えてしまうお母様方は多いんじゃないかな、と。なんとなく気安く相談できないとか、思っていることを正直に言ってはいけない、というようなイメージがあり。でもそれって、とてももったいないことですよね?

佐々木 陽子さん

佐々木:そうですね。私も母親でもあるので、少し理解できます。ですが、まずお母様方に知っておいていただきたいのは、学校の先生は、想像以上にいつでもウェルカムです!ということです。実は先生って、なんでも相談してほしいんです。学校という場所は、保護者に対して敷居がとても低くオープンな場所なんですよ!いつでもいらしていただいてOKなんです。

ただ“伝え方”のところだけ、ちょっとしたコツを掴んでいただければありがたいと思っています。先生への相談の持ち掛け方ですね。

田口:と言いますと?

佐々木:小学校の場合、相談する最初のツールとして一番いいのは、「連絡帳」です。それで「相談したいことがあるので、時間を作って下さい」というご連絡を事前に1本ほしいのです。それが1本あるだけで先生の受け取り方が全然違います。保護者からご相談やご要望があれば、先生は必ず時間は作ります。先生によっては、その日に電話をかけてきてくれる人もいるかと思います。

ただ、お母様方の想像以上に、教師の時間割はハードで、忙しいんです。なので、相談の段取りを作っていただけたらと思います。いきなりですと時によっては対応できないこともありますし、学校に電話で直接感情的なクレームが来てしまうと、ギクシャクしてしまう原因にもなりかねません。若い先生であれば、そこで傷ついてしまって、構えてしまうこともあるかもしれません。先生も人間なのだ、ということをご理解いただければと思います。

田口:そうそう。先生って朝も早いのに、残業もされていてとてもハード。小学校の先生は特に、給食の時間も子供たちと一緒で、息つく暇もない長時間労働なんですよね。

佐々木:はい。かといって、要望や不安があるのに遠慮されたり、我慢されたりして、後になってから噂として耳に入ってくるのは、もっと困るわけでして(笑)。我慢せずに早めに伝えてくだされば、学校側も対応も早くできますし、ご提案もできると思います。

田口:早めの相談が早めの解決につながりますからね。そもそも保護者と先生、対立するのは全く意味がないことですよね?

佐々木:そうなんです、お互いに、子供を見守り育てていきたいという想いは同じです。教師はみんな完璧な人間ではありませんが、保護者と一緒に子供たちを支えていきたいと思っています。そこは信じていただけたらと思います。

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