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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.12.30

1月の時候の挨拶とは? 新年にふさわしい挨拶やビジネス向きの挨拶を紹介

 

1月の時候の挨拶って意外と難しいと思いませんか。「あけましておめでとうございます」のような挨拶は基本、1月7日(地域により15日)まで。そこで、本記事では他の1月の挨拶や例文、メールの書き方について解説します。

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そもそも「時候の挨拶」とは?

そもそも時候の挨拶とは、何なのでしょうか。それは、手紙やメールを送る際、「拝啓」などの頭語の次にくる季節の挨拶のことです(頭語を「前略」とした場合、時候の挨拶は省きます)。ビジネスにおいて、創立パーティなどへの案内、社屋の移転、人事異動など、公式な文書のときには、手紙、メールに関わらず時候の挨拶を書くのがマナーです。

ビジネスや目上の方に送る場合は、二十四節気(1年を春夏秋冬に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの)をもとにした「〇〇の候」と表現する慣用句を使うのが、失礼がなく無難。

プライベートな手紙では、自分なりの表現で季節の移ろいや風物を盛り込みで表現するのもいいですね。この時候の挨拶のあとに、相手への気遣いや自分の近況などを綴るのが手紙の基本的な書き方です。

ポストに手紙を入れる人

(c)Adobe Stock

【書き出し】1月の時候の挨拶を例文とあわせて紹介

ここでは主に、プライベートな手紙での時候の挨拶について解説します。時候の挨拶には「〇〇の候」という漢語調と、話し言葉に近い口語調があり、口語調のほうがやわらかな印象に。

それらは相手によって使い分けましょう。親しい間柄なら、スキーなど共通の趣味、こたつ、鍋、など冬の楽しみを連想させる言葉を使うなど、自分らしく書き出すのと親しみが感じられるのでおすすめです。

1.「新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いています。お変わりありませんか?」
「今年は暖かなお正月でしたね。初詣には行かれましたか?」 

松の内(1月7日まで。地域によっては15日まで)なら、新春、初春という時候の挨拶が使えます。年賀状のやりとりのない場合におすすめ。その年の気候に合わせた書き方をすればより気が利いた印象に。

友人や親しい知人には、「おとそ気分もようやく抜けた今日この頃」「寝正月も明け、ダイエットを始めようと思っているこの頃」などユーモアを交えた言い方もOKです。

2.「寒中お見舞い申し上げます 厳しい寒さが続いておりますがいかがお過ごしですか」
「寒中お見舞い申し上げます 暖冬とはいえ朝晩の寒さは身に沁みますね」

年賀状のやりとりがない場合の挨拶として一般的な言葉です。使える時期も1月7日頃から立春を迎える前の2月3日頃までと長く、覚えておくととても便利。

続く言葉は、寒さの中のお見舞いゆえ、健康を気遣う表現が適しています。このとき、友人には「毎日寒いですね。風邪などひいていませんか」などカジュアルな言い方で問題ありません。目上の方には「一段と寒さが増してまいりました。お変わりございませんでしょうか」などていねいな言い方を心掛けましょう。

手紙と2人

(c)Adobe Stock

3.「寒の入りを迎え、寒さが一段と厳しくなってきました。今から春の便りが待ち遠しいですね」

寒さが日増しに寒くなることを表す「寒の入り」も、2月3日頃まで使えます。例文のように、厳しい寒さとは逆の温かみのある言葉を続けるのもいいですね。

4.「1年で最も寒い季節です。お元気でお過ごしでしょうか」
「小寒の候、ひたすら春を待ちわびています」

1月19日頃まで、「小寒(しょうかん)」の頃の例文です。寒さもいよいよピークを迎える時季ゆえ、続く言葉は健康を気遣ったり、春を待ちわびる気持ちを共有できるものがいいですね。

5.「大寒の候を過ぎ、心なしか春の気配を感じます。いかがお過ごしですか?」
「大寒の候、庭の福寿草が小さな花をつけました」

1月下旬、最も寒い大寒(だいかん)の時季には、ささやかながら春の予感も。そんな季節には、寒さの中で凛と咲く花を題材にするのも素敵です。早咲きの梅、水仙、椿など、日常で見つけた花を盛り込んでみるのもいいですね。

【結び】1月の時候の挨拶にふさわしい結びを紹介

相手を気遣う言葉、寒さの先の春の訪れを感じさせる言葉で締めくくるといいでしょう。

1.「本年も変わらぬおつきあいのほどよろしくお願いします」
「みなさま(〇〇さん)にとって幸多き年でありますようお祈り申し上げます」

新春、初春という言葉を使った場合のスタンダードな結びの言葉です。

2.「寒さもこれからが本番。くれぐれもお体をお大事に」

「ご自愛ください」「風邪などひかれませんように」などは、初めにどんな事項の挨拶がきてもしっくりくる結びの言葉です。

3.「今度、ぜひお鍋でも食べに行きましょう。連絡しますね」
      「暖かくなったらぜひお出かけしましょう」

1年で最も寒い時期だからこその楽しみ、あるいは来たるべき春の楽しみを結びに使うと、もらったほうも楽しい気分になれそうですね。

たくさんの便箋

(c)Adobe Stock

【ビジネス向け】1月の時候の挨拶やメールの書き方

ビジネスシーンでは、何と言っても漢語調の時候の挨拶がふさわしいでしょう。

・「〇〇の候(〇〇の折、〇〇のみぎり)、貴社におかれましてはすますご清栄のこととお慶び申し上げます」
・「〇〇の候、〇〇様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」(個人宛)

上2つは、オールマイティに使えますので、ぜひ押さえておきましょう。

〇〇の候 使える時期(目安)

【1月全般】

寒冷(かんれい)の候
厳寒(げんかん)の候
など

【1月上旬】

新春(しんしゅん)の候
初春(しょしゅん/はつはる)の候
七草(ななくさ)の候

新春、初春は、実は1月いっぱい使えますが、お正月のイメージ強くなりますので、やはり松の内までに使うのが無難。七草の候は、1月7日に送るメールなどに適しています。

【1月中旬】

小寒(しょうかん)の候……1月19日頃まで
寒中(かんちゅう)の候……2月3日まで
寒風(かんぷう)の候……1月下旬まで
など

【1月下旬】

大寒の候 1月20日頃~2月3日

最後に

時候の挨拶は四季のある日本ならではの風習であり、正式な手紙やメールを書く際のマナーとされています。ビジネスシーンや目上の方には慣用句、友人にはカジュアルに自分らしい表現で、と使い分け、上手に季節を表現したいものですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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