一陽来復のお守りを飾るチャンスは冬至、大晦日、節分の3回!
「一陽来復」という言葉、先日編集会議で話題になり「私、毎年穴八幡宮へ行っています」という発言をきっかけにこの原稿を書いています。ちなみに一陽来復とは「いちようらいふく」と読み、以下の意味をもっています。
1 陰暦11月。または、冬至。
2 冬が去り春が来ること。新年が来ること。
3 悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと
(デジタル大辞泉より)
「一陽来復」のお守りは、江戸時代から穴八幡宮のみで伝わってきた特別なものです。江戸時代の中期から始まっており、元は1つの寺社だった法生寺と穴八幡宮が別れたときに秘めたる宝として授けられた御札が始まりとされています。
そう、「一陽来復御守」は商売繁盛や金運上昇のご利益があると言われているお守りで、東京・西早稲田にある「穴八幡宮」にて授けていただけ、金銀融通の御守ということで、私ももう何年も穴八幡宮へ友人とお参りを続けています。毎年年が明けると友人から「一陽来復、いついく?」と連絡があり、参拝する日を決めるという流れ(リマインドしてくれる友人、ありがとう)。
一陽来復御守を授かる際のポイント
一陽来復御守を授かれるのは冬至から節分までの期間(2月2日まで)です。毎年年明け(平日午前中)にしか行ったことがないのですが、例年授与所まではわりと長い列ができています。その日の天候によるとはいえ、やはりずっと並んでいると冷えてくるので、防寒対策はしっかりするのがおすすめ。
お参りをしっかりと。そして、授与所に並ぶ前にまずは1年祀った一陽来復御守を返納します。
▲お賽銭を入れ、感謝の気持ちで返納します。
授与所の行列はどのくらい?
2024年1月後半、平日午前中の様子。4人横並びの列ができていて1回の折り返し。30分くらい並びましたが、混んでいない方だと思います。ピークの時はこの倍の人が並んでいて、ロープが張り巡らされています。
▲この年はとても寒くロングダウン&タイツでしっかり防寒して行った年。並んでいる場所が日陰の場合、かなり冷え込みます。手が冷たくなるので手袋があると安心です。お参りする際は外すのを忘れずに。
▲授与所には今年の恵方も掲示されています。
▲2024年に授かった一陽来復御守と懐中御守
お祀りする方法
その年の恵方に冬至、大晦日、節分のどこかでこのいずれかの日の、日付が変わる0時ジャストに行います。
一陽来復をお祀りする日
冬至(12月22日)から翌日(23日)に変わる0時ちょうど
大晦日(12月31日)から元旦(1月1日)に変わる0時ちょうど
節分(2月3日)から立春(2月4日)に変わる0時ちょうど
その年の恵方に「一陽来復」の文字が向くようにお祀りします。2024年は「東北東」です。0時ジャストなので、20秒くらい前から時報を聞きながら恵方に向かってまつれるようにスタンバイ。カウントダウンを聞きながら、ぴったりのタイミングで壁にぺたり。
一陽来復御守をお祀りする際の注意点
壁から落ちてしまったりしたら再度祀ることはできないので、穴八幡宮へお納めします。御守は神様と同じなので、乱暴な扱いはNG。画鋲でつけたり、お守りの上からテープで止めたりしてはいけません。私は「スコッチ 超強力なのにあとからはがせる両面テープ」を愛用。祀る場所の材質によって合うものを選ぶようにしてください。
無事に祀れば完了。御守は授かったので、2024年の2月3日〜2月4日にかけて今年も0時ぴったりに祀るために今か今かと時計をチェックする日が間も無くやってきます。