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2024.03.19

惰性とはどんな意味?怠惰や慣性との違い・例文・類似表現などを解説

【例文】

・日々の業務が惰性になっていないか、もっと効率化できないか、改善する余地はないかを考えながら仕事をしてください。

・惰性で同じトレーニングを続けるだけでは、さらなる成長は見込めないと気づいた。

・部長の口癖は「惰性と習慣化は違う」ですが、具体的にどう違うかを説明してくれたことはありません。

・新規事業を立ち上げることにしたのは、社内全体で業務の遂行が惰性になっており、活気がないと感じたからです。

 

惰性の類似語・言い換え表現3つ

惰性にはいくつかの類似語・言い換え表現があります。おもなものは以下の3つです。

それぞれの語句の意味と読み方を解説し、例文をご紹介します。

予定を後回しにしている男性 イラスト

(c)Adobe Stock

惰性の類似語・言い換え表現
  1. 習性
  2. 常習
  3. 習慣

習性

習性には、大きく2つの意味があります。1つ目は、習慣を続けることによって作られた性質という意味で、2つ目は、同じ種の動物に共通して見られる性質という意味です。

一般的に、人間に対して使う場合は1つ目の意味で、動物に対して使う場合は2つ目の意味として使われます。読み方は「しゅうせい」です。

【例文】

・フクロウは夜行性の習性を持っているため、他の鳥類とは違って夜間に活動します。

・私の妹はきれい好きであるため、1人暮らしを始めてからは、毎日朝と夜に掃除をしないと気が済まない習性になりました。

 

常習

常習とは、世の中の慣習、もしくは何度も同じことを繰り返す個人の習癖という意味で、読み方は「じょうしゅう」です。この言葉を使った語句でよく使われるのは「常習犯」で、基本的にはネガティブな意味を持っています。

【例文】

・遅刻の常習犯である彼には、何度も注意しましたがまったく改める気配がないため、部活を続ける意思があるか面談することにした。

・自分自身だけでなく、周囲の健康への悪影響を考えるならば、友人には喫煙の常習を控えるよう勧めたい。

 

習慣

習慣には、その人にとってこのような行動を取ると決まりになっていること、その土地やその地方で決まりになっているならわしなどの意味があります。

個人に対して使われる場合もあれば、国や地方、組織などの大きな枠組みの中で使われることもあります。読み方は「しゅうかん」です。

【例文】

・日々のやるべきことのリストを欠かさず実行するコツは、習慣化することだと思います。

・世界中を旅していておもしろいのは、その土地独特の習慣と接することです。

・夕食時に飲酒する習慣を改めたほうがいいと、医者から強く助言されました。

 

惰性の意味を知って正しい使い方をしよう

惰性には、これまで継続してきた習慣や癖という意味と、物体がそのままの状態を維持する性質という意味の2つがあります。日常会話やビジネスで使われることが多いのは、前者です。

ナマケモノが木の上にぶら下がっている様子 イラスト

(c)Adobe Stock

物理学で使われる場合には、ニュートラルなニュアンスで使われます。しかし、人に対して使われる場合には、ネガティブなニュアンスを持つことが多いため、注意が必要です。

場合によっては、習性・常習・習慣などの類義語・言い換え表現などと使い分けるといいでしょう。惰性の意味を知って、正しい使い方をしてください。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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