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2024.03.19

【完遂】とは? ビジネスシーンでの使い方や「遂行」などの類語を解説

「完遂(かんすい)」とは、「最後までやりとおすこと。完全に成し遂げること」。「難事業を完遂した」というように、難しい業務や目的を完璧にやり遂げた時に使われます。本記事では、「完遂」の意味や使い方、類語の「遂行」「成し遂げる」などの意味を解説しましょう。

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皆さんは、職場でどのような役割を担っていますか? その役割には任された職務が含まれていて、やり遂げることを求められていることでしょう。そんな時に使われるのが「完遂」という言葉です。そこで本記事では、「完遂」の意味や使い方、類語となる「遂行」「貫徹」の意味などを解説します。ビジネスシーンでも頻出する言葉なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「完遂」とは?

「完遂」の読み方は「かんすい」です。「遂」という漢字の読みが「つい」であることから、「かんつい」と読んでしまいがちですが、誤読なので気をつけてくださいね。続いて意味を確認していきましょう。

[名](スル)最後までやりとおすこと。完全に成し遂げること。「難事業を―した」
[補説]「かんつい」と読むのは誤り。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「完遂」は、「目的を完遂する」「任務を完遂する」というように、やることを定めされたものを最後までやり抜く時に使われます。「完璧」や「完全」などに使われる「完」という漢字が含まれていることから、「パーフェクトに物事を行なう」という意味合いが強いですね。

旗を持つビジネスマン

(c) Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

ビジネスシーンで使われる機会の多い「完遂」という言葉。実際どのように使うのか例文でチェックしていきましょう。

1:困難と言われていた一大プロジェクトを見事完遂した。

「完遂」は、任された仕事や業務などを最後までやり遂げた時に使います。それだけに、やや固い印象を受ける言葉です。一般的には、困難と言われている仕事や高いスキルを必要とされる業務など、最後までやり抜くことが難しい物事に使用します。誰でも簡単にできることに使うと、ややオーバーに感じられるかもしれません。

2:どんな仕事でも、責任を持って完遂する先輩を尊敬します。

任された仕事を最後までやり抜くためには、スキル以外にも忍耐力や計画性、責任能力などが必要です。途中で壁にぶつかっても挫けず、打開策を考えて何とか先に進める力がないと、最後までやり遂げることは難しいでしょう。だからこそ、最後までやり抜いた時には達成感がありますね。

3:資金不足が原因で、計画を完遂することができなかった。

反対に、最後までやり遂げることができなかった場合には、この例文のように表現します。途中までは仕事を進めていたものの、何かしらのトラブルがあり最後まで続けることができなかったということですね。

資料と男女

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類語や言い換え表現は?

「完遂」の類語には、「遂行」「貫徹」「成し遂げる」などがあります。いずれも、任務を任された時や見事最後までやり遂げた時などに使用するため、言い換え表現として覚えておくと役立ちますよ。

1:遂行

「遂行」の読み方は、「ついこう」ではなく「すいこう」です。意味を見ていきましょう。

[名](スル)任務や仕事をやりとげること。「業務を―する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

任務や仕事をやり遂げることを「遂行」と言います。自分が担っている役割を最後までやり通す時に使われる言葉です。「任務を遂行する」「計画を遂行する」などと表現する事が多いですね。

「完遂」とほぼ同じ意味ですが、行為の終了時点に焦点を当てる傾向がある「完遂」に対して、「遂行」は、「遂行しつつある」というように、進行中の事態についても用いられるところが違いだといえそうです。

(例文)
・職務の遂行に必要なことを教えてください。
・上司から任務の遂行を命じられた。

2:貫徹

「貫徹(かんてつ)」の意味は以下の通りです。

[名](スル)意志・方針・考え方などを貫き通すこと。最後までくじけずに続けること。「要求を―する」「初志―」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

あることを最後までやり通すことを「貫徹」と言います。座右の銘である「初志貫徹(しょしかんてつ)」という四字熟語にも使われており、はじめに心に決めた目標を最後まで貫き通すことという意味があります。

(例文)
・初志貫徹という座右の銘の通り、姉は見事宅建に合格した。
・困っている人を助けたいという意志を貫徹した。

肩を組む4人

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3:成し遂げる

成し遂げる(なしとげる)」とはどんな意味でしょうか?

[動ガ下一][文]なしと・ぐ[ガ下二]物事を最後までやりとげる。また、みごとにやってのける。「研究を―・げる」「新記録樹立の快挙を―・げる」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

物事を最後までやり通すことを「成し遂げる」と言います。「完遂」や「遂行」と意味はほぼ同じですが、熟語ではないぶん響きが柔らかく、会話の中で使いやすいですね。例えば、誰かの協力や助言を得て、やっと目標をクリアすることができたという場合には、「先輩のおかげで、無事に任務を成し遂げることができました」などと表現することができますよ。

(例文)
・友人から絶対無理だと言われていた東大合格を成し遂げることができた。
・全問正解を成し遂げて見せます。

英語表現

「完遂」のように、物事を最後までやり遂げるということを言いたい場合、「complete」「accomplishment」などを使って文章を組み立てるといいでしょう。「complete」は、「完全な、完結した」などの意味があり、仕事などが完結した時にも使うことができます。

accomplishment」は、「(目標や計画などの)達成、完成」という意味。「accomplishment plan(遂行計画)」などと表現することも可能です。

(例文)
・This project could not have been completed without the cooperation of a large number of people.(多くの人々の協力なくして、このプロジェクトは完遂し得なかっただろう)
・All the preparations are complete for the upcoming annual summer festival.(もうすぐ開かれる、毎年恒例の夏祭りの準備は全て完了しています)
・He was sure of his work’s accomplishment.(彼は、自分の仕事が完遂することを確信していた)

最後に

「完遂」とは、「最後までやり遂げること」。「完」という漢字が使われることから、「完全に」「完璧に」やり遂げるといった意味合いが強い言葉です。困難な仕事ほど、根気がいり、途中で挫折してしまう人も少なくありません。そんな中、物事を最後までやり遂げることは確実にあなたの力になるはずですよ。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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