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2024.03.15

「市井」なんと読む?正しい読み方から由来、例文、類似表現などを解説

 

市井に下る

官僚などの職を辞め上流階級の世界を離れることを、市井に下るといいます。市井の人が市中の庶民を表すことに関連して、官僚などの職を辞して一般庶民になることを「下る」と表現していることがポイントです。なお、「市井に生きる」や「市井に暮らす」という表現もありますが、これらは以前が上流階級でなくても使われます。

市井の類語・類似表現

市井に似た意味の類語・類似表現には、「巷」や「町」、「世の中」などが挙げられます。それぞれの意味や使い方などをみていきましょう。

街と緑の広場 イラスト

(c)Adobe Stock

市井の類語・類似表現
  1. 巷(ちまた)
  2. 世の中

巷(ちまた)

巷は「ちまた」と読み、人が大勢集まっているにぎやかな通りや町中を指す言葉です。語源は「道股(ちまた)」、つまり道の分かれ目といわれています。

道の分かれ目は人の往来が多かったことから、ちまたといわれるようになりました。「巷で人気」や「巷で話題」というように使います。巷は市井よりも日常会話などで使われることが多く、より馴染みのある表現といえるでしょう。

町は市町村や集落を表す名称として用いられるほか、「住宅や商店が多く人口が密集している所」という意味があるため、市井に似た表現の1つとして用いられます。

町という漢字は「田」と「丁」から成り、もともとは田んぼを区切るあぜ道を意味していました。人が集まった結果土地を整理する必要が生じ、町という区画の概念が役立ったといわれています。

このように、町は本来は区画という意味合いが強いのに対し、街は「十字路」が由来であり、道が交差する場所には多くの人が往来することから、街中を表すようになりました。そのため、街は町以上に栄えている場所というニュアンスがあります。

世の中

世の中は、人々が互いにかかわり合って暮らしていく場を意味する言葉です。世の中も、市井の言い換え表現として使える言葉といえるでしょう。市井は、人や家が多く集まり住んでいる場所を表しますが、世間や社会などのより広い意味で使われることもあるためです。「便利な世の中になったものだ」「世知辛い世の中」などと使います。

市井の意味や読み方をマスターしよう

緑の多い街 イラスト

(c)Adobe Stock

市井とは、人や家が集まる所を指す言葉であり、世間や巷など、より広い意味合いでも使われます。「井」を「せい」と読む必要があり、初見で正しく読むのは難しいといえるでしょう。古代中国で井戸のある場所に人が多く集まり、市が形成されたことが由来といわれています。

日常会話に登場することは少ないですが、文学作品などで使われる言葉です。「市井に生きる」のように単独でも用いられますが、「市井の人々」や「市井の徒」のように、ほかの言葉と組み合わせて使うことも多いのが特徴です。組み合わせる言葉によってニュアンスが異なってくることを押さえておきましょう。市井の意味や読み方をマスターし、正しく使えるようにしましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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