ご冥福
「ご冥福(めいふく)」は、名詞「冥福」に尊敬を表す接頭語「ご」を付け加えた言葉です。死後の世界で幸せになることを祈ることを意味するため、故人に対して使用されます。遺族に伝える場合は、「ご冥福」の前に「〇〇様」「故人の」といった言葉を付けます。
【ご冥福】めいふく
死者の冥界での幸福。弔いの際に「冥福を祈る」などという。
(引用:デジタル大辞泉より)
「ご冥福」の例文は、以下のとおりです。
・ご冥福をお祈りいたします。
・〇〇様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
・突然の訃報に接し、ただただ驚くばかりです。心から故人のご冥福をお祈りいたします。
・亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。
お悔やみ
「お悔やみ(おくやみ)」は、名詞「お悔やみ」に尊敬を表す接頭語「お」を付けた言葉です。弔事の際に用いられるお悔やみの言葉で、弔問に訪れた人が遺族に伝えます。「お悔やみ申し上げます」のように使われることが多いです。
【お悔やみ】おくやみ
人が亡くなったことに対する残念な気持ち。または、弔問の際に遺族に対してかける慰めの言葉。弔辞。「この度は心からお悔やみ申し上げます」などのように言うことが多い。
(引用:デジタル大辞泉より)
「お悔やみ」の例文は、以下のとおりです。
・心からお悔やみ申し上げます。
・謹んでお悔やみ申し上げます。
・〇〇様のご逝去に際し、深くお悔やみ申し上げます。
・ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
・謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
哀悼
「哀悼(あいとう)」は、亡くなった人の死を悲しみ悼む意味があります。遺族に対して「哀悼の意を表します」のように使われることが多いです。遺族に口頭で述べる場面でも使えますが、基本的に書面や電子メールなどの文字媒体でよく使用されます。
【哀悼】あいとう
(スル)人の死を悲しみ悼むこと。「—の意を表する」「友の夭折を—する」
(引用:デジタル大辞泉より)
「哀悼」の例文は、以下のとおりです。
・衷心より哀悼の意を表します。
・〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。
・〇〇様のご逝去に対し、謹んで哀悼の意を表します。
・哀悼の意を表して1分間の黙とうを捧げる。
・ご厚情に深い感謝を述べるとともに、謹んで哀悼の意を表します。
「ご愁傷様」と言われたときの返事の仕方
「ご愁傷様」に対する返答の仕方には、以下のような言葉があります。
・恐れ入ります
・ご丁寧にありがとうございます
・お心遣いありがとうございます
・生前は〇〇がお世話になりました
一般的に使用されているのは、「恐れ入ります」です。恐縮しているという意味も含まれており、上司など目上の人に対しても使用できます。
相手に謝意を伝えるときは、「ご丁寧にありがとうございます」や「お心遣いありがとうございます」と伝え、そのあとに「生前は〇〇がお世話になりました」などと続けます。
「ご愁傷様」は適切な場面で使おう!
「ご愁傷様」は、通夜や葬儀など厳粛な場で使われる言葉です。死亡や災害などの不幸が起きた際、亡くなった人の遺族に対して使用されます。
使い方を間違えると、遺族の痛みを軽減するどころか、不快な思いをさせてしまうことがあるかもしれません。「ご愁傷様」の正しい意味や使い方を確認して、相手に失礼にならないように使用することが求められます。
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