そのため、近年は「帰国子女」を好ましくない表現とする風潮があります。帰国子女ではなく、「帰国児童」や「帰国生徒」、「帰国学生」と言い換えられる場面も多いでしょう。
前述した入試の「帰国子女枠」も、「帰国生枠」や「帰国生入試」などと表現する学校が見受けられます。思わぬ誤解を招かないため、ときには配慮が必要であることも覚えておいてください。
「帰国子女」の言葉の使い方や例文
「帰国子女」という言葉は、以下のように使用されます。前述したように、ときには言い換え表現が求められることを理解したうえで、例文も確認しておきましょう。
・私の母は帰国子女ですが、当時は珍しかったようです。
・帰国子女は以前より増えているようだ。
・帰国子女である経験を今後に活かしていきたい。
帰国子女の意味を正しく理解しよう
「帰国子女」という言葉には、親の仕事の都合で一定期間海外に滞在し、帰国した子どもという意味合いがあります。滞在期間は1年以上、年齢は学童期であることが定義の特徴です。
帰国子女を対象とした入試の場合、滞在期間2年以上や帰国からの経過期間が条件に加えられることもあります。対応は学校によりさまざまに異なり、帰国子女枠で入試する際はしっかりとした事前確認が必要です。
また、近年は「帰国子女」ではなく「帰国生」、「帰国児童」などの言い換え表現が用いられています。相手に思わぬ誤解を与えないためには、言葉の表現の幅を広げておくのがおすすめです。帰国子女の意味を正しく理解し、日常生活で役立てていきましょう。
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