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2024.08.21

パートナーの家事に「ありがとう」が言えてますか? 共働き夫婦の家事に関するホントのところ

私たちの生活と切っても切り離せない家事。負担に感じてしまうのは、なかなか感謝されることがないからかも? 花王の独自調査からわかった、共働き夫婦の家事に関する意識や解決方法について紹介します。

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結婚3年目から家事に対する感謝の言葉が減るって本当?

「名もなき家事」という言葉を聞いたことがありますか? ここ数年で見聞きすることも増えた名もなき家事とは、料理、洗濯、掃除などにカテゴライズされない、名前もつかないほど細かい家事のこと。Domaniが実施した読者アンケートでも「名もなき家事を負担に感じるか」という質問に対して全体の約77%の人が「はい」と回答する結果となっています。

名もなき家事を含む家事を負担に感じてしまう原因はさまざまありますが、中には「ありがとうと言われないし、やっても気づかれない」という意見も。花王株式会社の柔軟剤『ハミング』が全国の共働き夫婦300人に対して実施した「共働き夫婦の、家事における“ありがとう”に関する意識調査」を参考に、共働き夫婦の家事についての実情を見ていきます。

共働き夫婦の「ありがとう」が減るタイミングは?

共働き夫婦の約2人に1人(45%)が、結婚後「ありがとう」が減ったと思うと回答。結婚年数が増えるにつれ、普段の生活の中でパートナーから感謝を伝えられる回数が減る傾向にあることがわかりました。

その中でも、結婚生活3年目の夫婦の約68%で「夫婦間での『ありがとう』が減った」と回答する人が約68%で最も多い結果となり、夫婦間における「3年目の壁」の存在がうかがえます。

共働き夫婦の“ありがとう”が減るタイミングの調査結果イラスト

特に「ありがとう」が言えていない家事とは?

普段の家事の中で「ありがとう」の発言がある家事を聞いたところ、洗濯 26.3%、料理 53.7%、掃除 51.0%、その他(買い出し~その他)31.7%、特にない 24.3%という結果に。代表的な家事では 「洗濯」が特に感謝を伝えられておらず、さらに料理や掃除と比べて半数以下という実情がわかりました。

※料理(料理、食後の片づけ、食後の皿洗い)、掃除(トイレ掃除、浴室掃除、リビングや部屋の掃除、ごみ捨て)、その他(買い出し、子供の送迎、ペットの世話、その他)に1つでも回答したサンプルを集計。

特に“ありがとう”が言えていない家事の調査結果イラスト

洗濯の工程で特に「ありがとう」を言われるとうれしい工程は?

ただ一口に洗濯といっても、その工程は多岐にわたります。共働き夫婦が、パートナーから洗濯でもっとも「ありがとう」を言われるとうれしい工程をについての質問では「洗濯物をたたんだとき」(約20.2%)が最多回答を占め、次いで「洗濯物を干したとき」(約15.3%)、「洗濯物を取り込んだとき」(約7.8%)が挙げられました。

また、自分が面倒だと感じている洗濯工程については、1位に「洗濯物をたたんだとき」(約34.7%)、次いで「洗濯物を干したとき」(約29.5%)と同様の結果に。

洗濯物をまとめて洗濯機を回すところまでは一気にできますが、洗濯物を干す・取り込む・たたむはある程度の時間が空くもの。時間を確保するのが難しかったり、時間が空くほど面倒に感じたりすることもああるはず。自分が面倒だと感じている洗濯工程ほど感謝を伝えられるとうれしいということがうかがえます。

パートナーから「ありがとう」を伝えられてうれしかったエピソード

共働き夫婦が、パートナーから感謝を伝えられてうれしかった具体的なエピソードを聞いたところ「何気ない日に言われる」「気付かずに素通りしてしまうような、細かい場所の掃除や片付けに気付いてくれてお礼を言われるとき」が挙げられました。

それこそ名もなき家事のような、日常の家事に対して「ありがとう」と言われると心に残るようです。

パートナーからありがとうと言われてうれしかったエピソードのイラスト

パートナーへの感謝の言葉が減る〝3年目の壁〟はどう乗り越える?

調査結果から、結婚生活3年目から「夫婦間での『ありがとう』が減った」と感じている人が多いことがわかりました。なぜ3年目から感謝の言葉が減ってしまうのでしょうか。公認心理師・大美賀 直子さんがそのヒントを教えてくれました。

「結婚生活3年目ごろになると、なぜ夫婦の会話に『ありがとう』の一言が減ってしまうのでしょう? 社会心理学の SVR理論によると、結婚前のカップルは、恋愛の刺激(Stimulus)と価値観の一致(Value)で愛情を深めていきますが、結婚後はお互いを〝家庭を運営するパートナー〟という役割(Role)で見るようになります。そのため、 結婚生活が3年をも過ぎるころになると、毎日家事をするパートナーの姿を〝あたりまえ〟にしか思えなくなり、『ありがとう』の一言が出にくくなってしまうのではないでしょうか。 特に共働き夫婦は、フィフティー・フィフティーの家事を〝あたりまえ〟と捉える傾向にあるため、お互いへの『ありがとう』を忘れがちになってしまうものと考えられます」(大美賀さん)

洗濯物を取り込む人、アイロンがけをしている人のイラスト

(c)AdobeStock

パートナーに限らず、家事をしてくれることに対して当たり前と感じてしまっていた、という経験を持つ方は少なくないのではないでしょうか。「毎日の家事の中で最も『ありがとう』の言葉がないと感じられているのが洗濯だからこそ、感謝を伝えていきましょう」と大美賀さんはいいます。

「洗濯はとても手間がかかる作業にもかかわらず、できていなければ不満を言われやすく、できていても感謝されにくい家事の代表といえます。『洗濯なんてできてあたりまえ』と感じがちなのが夫婦の常だからこそ、あえて『今日も洗ってくれたんだね。ありがとう』『この柔軟剤、ふんわりしていい香りだね。ありがとう』というように感謝の言葉をかけあっていきましょう。洗濯のように目立たない家事に『ありがとう』の言葉を細やかにかけてもらえれば、毎日さりげなく行っている家事の工夫と苦労をわかってもらえていると実感でき、パートナーからの愛情をしみじみと感じることができるでしょう。洗濯のように目立たない家事に“ありがとう”の言葉を細やかにかけてもらえれば、毎日さりげなく行っている家事の工夫と苦労をわかってもらえていると実感でき、パートナーからの愛情をしみじみと感じることができるかもしれません」(大美賀さん)

「共働き夫婦のあるある」を詰め込んだムービーが公開中!

今回の調査結果を踏まえ、花王では全国の共働き夫婦間で「ありがとう」を伝える習慣をサポートするべく、〈共働き夫婦のおもいやり 気づけてない問題〉プロジェクトを開始。夫婦間の家事におけるあるあると、日頃から「ありがとう」を伝えることへの大切さを描いたWEB動画を公開しています。

動画内の内容は、フォロワー37万越えの大人気育児漫画クリエイター犬犬さんなど、人気クリエイター3名に夫婦間の家事におけるあるあるネタを提供いただいたもの。思わず共感してしまうあるあるたっぷり、そして気づきもあり、最後には心が温まるショートムービーです。

花王ショートムービーキャプチャ シワシワの洗濯物を持っている人

花王ショートムービーキャプチャ 食器用スポンジに洗剤をつけている手元

パートナーへの不満を抱いていたけれど、振り返ってみると自分も感謝を伝えていないかも…なんてことはありませんか? 共同生活に慣れてしまうことで、片付いていて当たり前、整頓されていて当たり前…と思いがち。その環境を整える工程に着目して感謝するとともに、「柔軟剤の香りがいいね」「仕上がりがきれいだね」など、具体的なコメントを付け加えながら感謝の言葉を伝えられるとよさそうです。

【調査概要】 ※花王株式会社調べ
調査内容 :共働き夫婦の、家事における“ありがとう”に関する意識調査
調査対象者:性別:男女/年齢:20歳~69歳
調査数 :300人(全国)
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2024年6月7日(金)~12日(水)

情報提供:花王 柔軟剤「ハミング」

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