【質問】あなたは仕事と家庭の両立ができていると思いますか?
誰にでも平等に振り分けられている「1日24時間」。この決まった時間の中で仕事、家事、育児をこなしているワーキングマザーの皆さんが仕事と家庭の両立がどれだけ実現できているのかを尋ねてみました。
「はい」…59.3%
「いいえ」…40.7%
※アンケートは30〜45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
約6割の方が仕事と家庭を両立できていると回答しました。残りの出来ていないと回答した人は、どんなところが両立できていないと感じているのでしょうか。
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仕事と家庭の両立ができない理由は…!?
仕事と家庭の両立が出来ていないと感じる瞬間を調査しました。どんな時、どんな場面でその思いはやってくるのでしょうか。5位から見ていきましょう。
5位:子育て
「一緒にいられる時間の少なさから子どもに反抗されて子育ての難しさを感じる」と答えた人や、「自分の子育てが正解か不安になる」と言う人も。小学校高学年にもなると親の出来ていないところを指摘してきたりするケースもあるようです。
4位:仕事優先
家事をしっかりしなきゃと頭では思っていても、仕事を優先してしまう人も。中には子どもに後ろめたさを感じつつ、休日出勤をしている人もいました。
3位:家事は手抜き
「仕事で手抜きができない分、掃除や洗濯、料理などは手抜きをしがち」などの声は多く見受けらました。「本当は夕飯のおかずを3〜4品作りたいところを、1品だけ作らず後はスーパーのお惣菜に頼る」など、工夫しながら家事の手抜きをしているという人も。
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2位:どちらかに偏る
「仕事が大変な時期は仕事に没頭してしまう」、「子どものスケジュールや毎日の献立を考えると仕事に身が入らない」と、仕事か家庭、どちらかに偏ってしまう人もいました。
1位:時間が足りない
「フルタイムや残業で時間が足りない」、「家事が苦手なため人より時間がかかる」、仕事と家庭を両立するには、まず第一に時間的余裕が必要なことがわかりました。
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仕事と家庭の両立を実現するための工夫5
では実際に、両立させるためにどんな工夫をしているのでしょうか。
<1>頑張りすぎない
・どちらも頑張りすぎないこと。両方を完璧にしようとすると、どうやっても時間が足りないので、〝良い加減〟を自分で見極めるようにしています (40代・千葉県・子ども1人)
・身体を壊しては元も子もないので、無理はしないで、手を抜けるところは抜く。仕事は同僚や部下にも頼ることを覚えました (40代・埼玉県・子ども2人)
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<2>家事の時短
・家事はあらゆる家電を屈指して出来るだけ短縮化を図り、子どもとの時間を大切にしている (30代・埼玉県・子ども2人)
・洗濯物はほとんどハンガーに干して、そのままクローゼットに入れるなど、できる限り家事の手間を省く (40代・石川県・子ども2人)
<3>家族と分担
・子どもたちに自分の出来ることはやってもらうようにする。(30代・滋賀県・子ども2人)
・夫にも家事を手伝ってもらっている。子どもを見てもらう時間を作り、その間に洗濯や掃除など家事を短時間で済ませる (30代・宮崎県・子ども2人)
<4>スケジュールの工夫
・家族とのスケジュール共有。夫が早く帰れる日は、私が勤務時間を長くしたり、子どもが塾の日はその間に作りおきなど家事を済ませる (40代・神奈川県・子ども1人)
・タイムマネージメントをして、時間をしっかり決めて作業をする。ダラダラと時間の無駄使いをしないよう心がけている (30代・北海道・子ども1人)
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<5>優先順位を決める
・優先順位を自分の中で決めて、優先度の低いものはできなくてもストレスを感じないようにする。また、優先度の低いものは自分ではなく夫にやってもらうように具体的に指示を出しておく (30代・福岡県・子ども2人)
・優先すべきものから始めて、時間に余裕がある時にまとめてできるもの(資料整理や作りおき)は片付けてしまう。基本後回しにせず先回りしておくと心に余裕ができる (40代・京都府・子ども3人)
他にもこんな少数意見が
「ひたすらがんばる」「健康でいる」「休みの日と平日の家事を分ける」などが上げられました。
仕事と家庭の両立は理想を追いかけすぎないこと
仕事も家庭も手を抜かないようにと頑張ってしまいがちですが、頑張りすぎず時としてどこかで力みすぎずチカラを抜いてみることも必要かもしれません。1日24時間を仕事、家事、育児、そして自分の時間と振り分けるのは至難の技。「みんながやっているから」「できていなきゃいけない」などと思わないようにしたいところです。1日でこなすのではなく、1週間や1ヶ月単位で成し遂げていいものもあるはず。毎日「今日もできなかった」とガッカリするのではなく、自分のタイムスケジュールを見直したり、できることから取り組んでいくのがいいかもしれないですね。
構成・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
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