Q:言い訳が多い部下。どう対応したらいい?
答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)
A:とりあえず全部言わせて、聞いてあげる
私が主催している「育キャリカレッジ」では、シニア女性をメンターに育成するスクール事業も行っています。その中で、部下や後輩のパフォーマンスを立て直す際の注意点をいくつか伝えています。
1)注意する際は、できるだけ数字などの証拠を集めておく(例/A社の案件で納期が3日遅れて損害が100万円出た、など)。
2)(たとえできていないことが明らかでも)決めつけるような言い方をしない(例/「最近、ミスが増えているように見えるけど、どう?」など、…のように見えるけどどう?という言い方をする)。
3)相手が言い訳を言ってきたら、それをとりあえず全部言わせる、聞いてあげる。
という流れです。その後、相手が課題を課題だと認識するためにじっくり話し合う必要がありますが、まずは、言い訳は全部聞くのが鉄則です。言い訳を全部聞くうちに、必ず矛盾点が出てきます。その矛盾点をやんわりついてあげることで、部下は気づきを得るきっかけができます。
あるいは、言い訳の裏に隠れた思い込みや恐怖心、自信のなさに気づいてあげることもできます。それらに気づいたら、その点をぜひフォローしてあげてください。きっと何かしらの変化があると思います。
育キャリカレッジ代表
池原真佐子(いけはら まさこ)
(株)MANABICIA/育キャリカレッジ代表。働く女性にメンターをマッチングするビジネスを行う。臨月からのワンオペ育児と会社経営の両立を経て、現在は日本とドイツとの二拠点生活をスタート。2歳男子の母。ワーママオブザイヤー2018受賞。INSEAD(EMCCC)、早稲田大学、早稲田大学院(教育学)卒。Domani2/3月号78ページからのロングインタビューも必見です。
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。