臨床心理士が紐解く〝生き急ぐ人〟の心理 | Domani

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2021.01.20

臨床心理士が紐解く〝生き急ぐ人〟の心理

なんだかいつも焦っていたり、見えない何かに追われていたり…そんな「行き急ぐ人」とはどんな特徴があるのでしょうか。みんなのエピソードから、臨床心理士がそのメカニズムを解説します。

【質問】あなたの周りに生き急いでいると感じる人はいる?

周りに生き急いでいる人が「いる」と回答した人は17.4%、「いない」と回答した人は82.6%となりました。約2割、5人に1人は「生き急いでる人」と出会っていることに。

生き急ぐ「はい」…17.4%
「いいえ」…82.6%

※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

臨床心理士が「生き急ぐ人」の心理を紐解きます!

生き急ぐ人の心理とは? 臨床心理士・吉田美智子さんにお話をうかがいます。

「まず人が〝急ぐ〟 のは、『時間が足りない、間に合わないかも』と思うから。そして〝生き急ぐ〟のは、『自分のしたいことに対して時間が足りないと感じている・予定までにできない』と感じている人です。急ぐと生き急ぐではちょっと意味が変わってきますよね。

心の中を覗くと、『やらなくてはいけないこと、自分がやりたいことがたくさんあって、1日24時間では足りない!』と感じていることがほとんです。このように〝やるべきこと+やりたいこと>24時間〟 というのは誰もがよく悩むことではないでしょうか。

生き急ぐ人はいつも急いでいるがゆえ、心の余裕や大切な人とのつながりを失ってしまったりすることが分かっています。分かっているけどできないのは、不安感や罪悪感が引き起こしていると考えられます」(吉田さん)

では皆さんの周りにはどんなことに生き急いでいる人がいるのでしょうか。

【アンケート】どんなことに生き急いでいると感じる?

「将来を案じて」「ただいつも焦ってる」「頑張りすぎ」などの回答が多くを占めました。

将来

・いつも子どもが巣立った後や、老後の話をしているので、将来を考えてそんな仕事を詰め込んでいるのかなぁと思う (30代・東京都・子ども2人)
・高齢になってまで仕事をしたくないと思っているよう。将来、少しでも楽をするために今寝る時間を惜しんで働いていると言っていた (30代・兵庫県・子ども4人)
・10年後、20年後を考えると不安になるので、今できることは未来のためになんでもする感じ (40代・栃木県・子ども1人)

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いつも焦っている

・いつもせかせかしていて、余裕がない感じ。焦って余裕がないから、人に優しくできない印象。小さなことにすぐイラついてる (30代・山梨県・子ども2人)
・いつも焦っている。常に見えない何かに追われているような印象がします(30代・埼玉県・子ども1人)

頑張りすぎ

・とにかく何にでも過剰に頑張っている印象。手を抜いたり、休憩をしたりするようなことはなく、全速力でずっと走り続けている感じ (40代・広島県・子ども2人)
・友人が月に休みを2回しかとらずに働き続けている。頑張りすぎて、身体を壊さないか心配です (40代・長崎県・子ども1人)
・自分に課した課題が多すぎる人。そこまでやらなくてもいいのに… (40代・神奈川県・子ども2人)

常に

・要領が悪いのか、すべてにおいて時間に迫られ、生き急いでる感じがする私。ほっとできるのは夢の中だけ (40代・北海道・子ども2人)

せっかち

・性格がせっかち。待たされるのも、待たせるのも嫌い。とにかくポンポンポンと物事が運んでいかないと気が済まない (30代・東京都・子ども1人)

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生き急ぐ人に見られる特徴とは?

特徴としては「せっかち」「真面目」「向上心」など性格的なものが挙げられました。

せっかち

・いつもせっかち。「早く行こう」、「早くやらなきゃ」、なんでも「早く」がつくぐらい (30代・東京都・子ども1人)
・いつも何かにつイライラしている感じがあって、見ているこちらもイライラが伝染してきそうなくらいせっかち (30代・福岡県・子ども1人)
・せっかち、早口、早食いが基本 (30代・埼玉県・子ども1人)
・せっかちで、早歩き。いつもズンズン大股で歩いていて、肩で風を切っている感じ (40代・栃木県・子ども1人)

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真面目

・真面目なんだと思う。だから色々気にして、やることが増えちゃって、結果生き急ぐ感じかな (40代・広島県・子ども2人)
・いつも万が一のことを考えて行動している。多分、真面目で失敗のないようにした結果が生き急いでいる風に見えるのかも (40代・大阪府・子ども2人)
・真面目、心配性、ネガティブ思考。余計なことまで考えるから、ああでもない、こうでもないと余裕がなくなるんだと思う (40代・神奈川県・子ども2人)

余裕がない

・生活に余裕がなく切羽詰まっている状態。家のことを一切しない夫らしく、彼女の負担が大きいのが原因らしい (40代・長崎県・子ども1人)
・前もって色々準備しないから余裕がないように見える。頑張っていることを認めて欲しいけど、空回りしていて結果に結びついていない (30代・山梨県・子ども2人)

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忙しい

・いつも忙しくせかせかしている感じ。日々焦っていて、多分キャパオーバーなんじゃないかと思う (40代・北海道・子ども2人)
・休みなく働いていて、忙しすぎていつか心身ともに潰れてしまいそう (30代・香川県・子ども3人)

向上心

・現状に満足してないため、もっともっとという気持ちが強すぎて生き急いでいるのかも (30代・兵庫県・子ども4人)

将来への不安

・話を聞くと、将来の不安が大きいので、あれもこれもと手を出して切羽詰まった感じになっているよう (40代・兵庫県・子ども2人)

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仕事復帰が早い

・第一子の育休中に第二子を妊娠したのに、育休明けで仕事復帰していた (30代・東京都・子ども1人)

生き急いでしまう人はどうしたらいいのか、臨床心理士が解決!

「毎日がただ忙しく追われていて苦しいけれど、将来が不安でついやり続けてしまう。または、自分はダメな人間だから、甘えは許されない(常に人一倍の努力を続けないと)。もし、こんな風に感じていたら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

・毎日忙しく過ごして、将来の不安は減っただろうか?
  → 不安に駆られて動き続けても、不安はなくならないと思いませんか?

・本当に自分はダメな人間なのだろうか?
  → もっとダメでも気にせず、楽しく生きている人を羨ましく感じたことはありませんか?

これらの問いかけをして、少しでもご自分の生き方を見直したり調整できたらいいですね」(吉田さん)。

取材・文/福島孝代

写真/(C)Shutterstock.com

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon

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