Q:人のSNSが気になって仕方ありません
答える人/池原真佐子さん(育キャリカレッジ代表)
A:見えていることがすべてではないと心得て
つい最近、私が夫に「Facebookを見てると、他の人が輝いて見えるんだよね」と言ったことがあります。すると夫は「SNS疲れだね」とひと言。そして「みんな、いいことしか書かないでしょ? だからそればかり見てると疲れちゃうよ。でも、いちばん大事なのは、見えてないところでコツコツと地道に進むこと。それが才能ってことだと思う」と。 この言葉に私自身もハッとさせられました。
特に女性は、自分と相手を比較する際の物差しの種類が、男性よりも多い気がします。自分の年齢、自分の仕事、既婚かどうか、子どもの有無、子どもの学歴、夫の学歴、夫の仕事、住んでいる場所、服装や持ち物、持ち家かどうか、車の有無…、比較するものが多すぎて、きりがありません。
SNSは、自分の主張や活動を発信するにはとても有効な場ですし、そこからつながる縁やビジネスもたくさんあります。だからこそ、その場を「比較」のために使うのはとてももったいない。自分の優位性を見せつけて悦になる場でもなければ、劣等感を感じる場にもしないでほしい。
SNSはあくまでもツールでしかないので、それをどのように活用していきたいかを、再度自分自身に確認して見るといいのではないでしょうか。
育キャリカレッジ代表
池原真佐子(いけはら まさこ)
(株)MANABICIA/育キャリカレッジ代表。働く女性にメンターをマッチングするビジネスを行う。臨月からのワンオペ育児と会社経営の両立を経て、現在は日本とドイツとの二拠点生活をスタート。2歳男子の母。ワーママオブザイヤー2018受賞。INSEAD(EMCCC)、早稲田大学、早稲田大学院(教育学)卒。Domani2/3月号78ページからのロングインタビューも必見です。
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