夫の試合を子どもと応援したいその理由
結婚当初から、妻として夫(ジェフユナイテッド市原・千葉 増嶋竜也選手)の出場する関東近郊の試合の日は自分の仕事はできる限り入れずに見に行きたいと思い、それをマイルールにしていました。
子どもができてからは意識してふたりを一緒に連れて行くようにしています。パパが仕事を頑張る姿を子どもが生で見られる機会ってなかなかないじゃないですか。
それにアスリートにはどうしても選手として活躍できる時間に限りがあります。夫は今34歳。たとえばこれから先、息子や娘と一緒に10年夫の試合を見られるかというとやっぱりそれは難しいかもしれないですよね。そう思ったとき、子どもたちにパパが試合に出ている姿を今できるだけ見せておきたいと考えてスタジアムに連れて行くようになりました。ふたりの応援は夫もすごく喜んでくれていて、彼のモチベーションにもなっていると思います。
応援に行くとき子どもたちはパパの背番号の着いたユニフォームを着ています。息子はジェフのマスコットのキャップをかぶってマフラータオルを巻いたり、娘は娘でジェフのユニフォームを着たミッキーとミニーのぬいぐるみを持って行くなど、なかなかに気合いが入ったいでたちです。私自身はユニフォームを着ることはないですね。ただでさえ目立ってしまうので夫には“静かに観戦していてくれ”と言われており(笑)、大人しく見守っています。
夫の試合を見に行くことは、実は私にとってもとても大事なことだなと感じています。私自身が現役時代そうだったように、彼も子ども時代からずっとサッカーを軸に生きているので、ピッチに立っているときがたぶんいちばん自分らしいと感じていると思うんです。そして試合ではその最も彼らしい姿を見ることができます。
でも私は彼とは競技を離れたところで出会って、ひとりの男性として好きになって結婚して家族になったので、本気で人生を捧げて競技に打ち込む夫のアスリートとしての姿を目の当たりにすると“ああ、なんかやっぱりすごいな…”と改めて心打たれてしまうんです。私自身にはもう競技者としての熱い想いはないのですが、でも逆にそれを乗せて夫を応援することができる。それもすごくありがたいなと思っています。
彼が試合を終えて帰宅したときは、自分の現役時代に両親がどんなふうに迎えてくれていたかが参考になっています。両親は私がいいときも悪いときもいつもフラットなテンションで迎えてくれた。それがとても居心地がよかったんです。私も夫を迎えるときは穏やかないつもどおりの雰囲気を心がけています。
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撮影/真板由起(NOSTY)スタイリスト/今井聖子 ヘア&メーク/鬼頭恵美 (2019年Domani12/1月号より)
キャスター、元女子バドミントン日本代表
潮田玲子さん
しおた・れいこ/1983年、福岡県生まれ。バドミントン女子ダブルス日本代表選手として北京五輪などで活躍。29歳で引退後、Jリーガー増嶋竜也選手と結婚。32歳で長男、34歳で長女を出産。産休中に育児セラピスト二級、ジュニア野菜ソムリエ、ソイフードマイスター、アタッチメント食育インストラクター資格を取得する。現在は競技解説やキャスターとして活躍。『シューイチ』(日本テレビ系)、『ぞっこん九州』(RKB)、『金色のアスリート』(FBS)、『お台場バドミントン学園』(BSフジ)などに出演中。パーソナリティを務めるラジオ番組『女神たちのオリンピック』(ニッポン放送)も好評。
構成・文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。