Q:経営者の貫禄に欠けると言われて…。何から始めたらいい?
答える人/古市優子(コムエクスポジアム・ジャパン 社長)
A:「似合う服」ではなく「社長らしく見える服装」を
約1年前、30歳のときに私は社長を引き継ぎましたが、スタッフは大半が私よりも年上です。その上若く見られがちで、服もふんわりしたものが好み…。当然、初対面の方には社長だと思われないことのほうが多く、最初は仕事相手にもスタッフにも、気まづい思いをさせていました。
まず始めたことは、服装を変えること。仕事の話をしに行くときは、パキっとした派手めの色のワンピースで。ジャケットも試しましたが、着せられてる感が出てしまって子どもっぽくなり、逆効果でした。こうした判断は、スタッフに見てもらって、意見を聞きます。私の好みではなく、「どう見られるか」が大事です。さらに、パーティなどで多くの方にお会いするときは絶対に着物で。
髪の毛はきちんと整えておくことも、経営者としては重要ポイント。そして、ネット上の自分自身の情報にも気をつけます。会社のプロフィールなどではあえて年齢を出さず、また誰が見るかわからないSNSの内容も十分に注意して。社外の方や、社員のご家族が見たとき、「この子で大丈夫?」と不安に思わせないことも大事だと思います。
そして、部下だとしても年上の方へのリスペクトは忘れずに。マネージメント業を選ばなくても、実際にはプロフェッショナルな一面をもっている人は多いものです。知らないことは「教えてください」、困ったときは「助けてください」。そう素直に言えると、仕事はうまく回ると思います。
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コムエクスポジアム・ジャパン 社長
古市優子(ふるいち ゆうこ)
慶應義塾大学法学部法律学科卒。サイバーエージェント新卒入社と同時に、スマートフォン黎明期のCyberZへ出向。2013年よりdmg::events Japan(現Comexposium Japan)に入社、iMedia News Summitなど新イベントの立ち上げ、ad:tech tokyoコンテンツ責任者を経て、2017年よりad:tech全体統括。2019年4月、同社代表取締役社長に就任、フランス最大手イベントオーガナイザーComexposium Groupにおける歴代最年少責任者となる。国内外での幅広いイベント主催及び参加経験を活かし、日本でのダイバーシティ&インクルーシブネスなカンファレンスの普及を目指す。一緒に働く仲間を募集中!http://comexposium-jp.com/
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