【目次】
Domani世代キュン死寸前?!新ユニット「はぴだんぶい」が衝撃デビュー
皆さんが子どもだったころ、隣にいたサンリオキャラクターは誰でしたか?昭和・平成を駆け抜けた人気キャラクター「ポチャッコ」、「タキシードサム」、「けろけろけろっぴ」、「バッドばつ丸」、「ハンギョドン」、「あひるのペックル」が、『はぴだんぶい』というユニットを結成して話題になっています。 『はぴだんぶい』というユニット名に込められた意味は「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」。このかっこいいのかダサいのか微妙なラインの由来をひとつとっても、古き良き時代の余韻をじんわり感じさせてくれますよね。カワイイを通り越した彼らのいぶし銀にも似た魅力があふれでているのであります。
■自分にスポットライトが当たらない時期もある
1979年~1993年にデビューした彼らは、当時、たくさんのグッズが開発されていました。子どものころ、「あのコのグッズを持っていたなぁ!」という人も多いのではないでしょうか?でも、ひとりをずっと好きでいるというのは、難しいもの。 2000年代に入ると、マイメロディやシナモロールといった新しいキャラクターの勢いに押されて、人気者だった彼らは、スポットライトが当たらない日々を経験しました。
そういえば連載の初回でも、2018年のサンリオキャラクター大賞で悲願のトップテン入りしたポチャッコに感涙しそうになったエピソードを披露しましたが、近年は懐かしブームの波に乗って、彼らの人気に再び火がつきつつあるのです。
数字が出れば、商品の開発数も増えてくるもの。お店でもポチャッコ・タキシードサム・けろけろけろっぴ・バッドばつ丸・ハンギョドン・あひるのペックルのグッズを見かける機会が、最近増えてきました。
子どもだった私たちは、すっかり大人になってしまいましたが、彼らは、令和の今日も、あの頃と変わらないときめきを届けてくれます。
自分にスポットライトが当たらない時期も自分らしさを大切にして、着実に人気を取り戻しつつある彼ら。自分は今のままでいいのか?そんな切実な悩みや不安を抱える人へ、ハッピーを届けることができるはず!そんな思いを込めてユニットを結成しデビューしたのが『はぴだんぶい』なのであります。
今回は『はぴだんぶい』のなかから、香港でも高い人気を誇るあひるのペックルにフォーカス。ペックルの担当デザイナーさんに、その誕生秘話や懐かしのグッズなどをたっぷり振り返っていただきました。
グッズ発売から31年。担当デザイナーが語る!あひるのペックルの歩み
■あひるのペックルに込められたストーリー
「オーストラリアのケアンズ生まれ。おひとよしでココロのやさしい男のコ。歌が大好きで、タップダンスが得意だけど、泳ぎは苦手。夢は空をとぶこと。誕生日は7月27日です。」
■あひるのペックルの家族や仲間たちについて
「家族は、お父さん、お母さん、弟の4人家族。 お父さんは、大学教授で、海洋学者でサンゴ礁を研究しています。研究旅行で家を留守にしていることが多い。 お母さんは、専業主婦で、料理、裁縫など、家事はなんでも得意。 弟の名前はピックル。ペックルとはちょっと年がはなれていて、元気いっぱいでおにいちゃんが大好きです。」
「お友達のピッチ(♂)、チャップ(♂)、ラン(♀)は魚の3きょうだい。 みんなそっくりで、誰が誰だかわかるのはペックルだけ。 ピッチは、ペックルとは大の仲良しで良き相談相手です。ペックルの泳ぎの先生で、水の外で暮らすことを夢みていて、歩く練習をしています。 チャップは、葉っぱを使ったサーフィンが得意で、プロのサーファーになるのが夢。 ランの夢はモデルになることです。」
「ルビーはペックルのガールフレンドで、しっかりしていて気が強いところもあるけれど、涙もろくて世話好き。ブートは自分のことを“オレさま”と呼んじゃうくらい、自信たっぷりで、男の友情を大切にする硬派です。フリルに片想いをしています。チャラはお調子もので、3枚目。強いブートに憧れていて、「ブートさま」と呼んで慕っています。カールは、何をするにもスマートさを忘れず、ちょっぴりキザ。女のコにはやさしくモテモテだけど、ただ一人ふりむかないルビーのことが気になっています。高いところが大の苦手。フリルはルビーのいとこで、運動神経バツグン。鉄人レースの優勝者で、2連覇しています。」
■世界中で愛されるあひるのペックル! 海外の注目グッズとは?
「サンリオキャラクター大賞2018年、2019年の海外部門の香港で1位でした。何故、香港で人気があるのか私にもわかりませんが、 海をこえて、多くの方がペックルを応援していただけるのは、大変うれしいです。 その人気をうけて、2018年11月、香港で期間限定カフェがオープンして、限定グッズが発売されました。」
■あひるのペックルの知られざるトリビア
「デビューした時は、服を着ていませんでした。」
■あひるのペックル、設定を変えたところって?
「服を着せるようになって、1991年には、いちご新聞でマンガの連載もはじまり世界観が広がりました。連載は約4年間、50回まで続きました。」
「2019年、久しぶりにまとまったグッスが発売された時は、従来の太いアウトラインをやめ、細いラインにしてハイターゲットにむけた商品開発をしました。」
■デザイナーさんがこれまでで一番お気に入りのあひるのペックルグッズは?
「近年では2019年、久々に発売されたペックルのぬいぐるみがお気に入りです。」
▲商品化第1号のガーゼハンカチ
「思い出深いのは、1990年2月、最初に発売されたガーゼハンカチで、キャラクターのロゴもまだ入っていませんでした。 あとは、最初のアニメ『水泳大会は大騒ぎ』。これは、いちご新聞のマンガが原作になっているのですが、 動いて、話しているペックルを見た時は感動しました。」
『はぴだんぶい』のバンド活動ではキーボードを担当するペックル
『はぴだんぶい』がみんなをハッピーにするための取り組みの第一段は“バンド”であることが、所属事務所のサンリオから正式に発表されています。おそろいのスーツ姿で楽しい演奏の様子を披露しているなか、唯一カメラ目線ではなく、真剣なまなざしをで演奏している我らが「あひるのペックル」。ハットがめちゃくちゃ似合っています!
■問題発生!デビューにあたって曲を作ってくれる人がいない?!
てっきり所属事務所のサンリオが、シナモンのジュノンボーイ最終選考会のときのように、アイドル調の曲を準備して、『はぴだんぶい』のデビューも華やかにお膳立てしてくれているのかと思いきやそうではないみたい…。サンリオの公式YouTubeではバッドばつ丸が、作詞作曲をしてくれる人を探すために、自らビクターエンタテインメントを突撃訪問した様子が公開されていました。
「オレたちに曲を作ってくれ!」とまさかの土下座で頼み込むばつ丸の姿は衝撃的です!だって、ばつ丸はギャングの息子なんですよ!「はぴだんぶい」にかける、本気の漢気を垣間見た瞬間でした。
3月1日に実施したデビュー記念LIVEでデビュー曲『ダイジョーブ』を初披露した6人。残念ながら、新型コロナウイルスの影響を受けて無観客での開催となりましたが、筆者もTwitter越しに彼らの熱いステージを生観覧しておりました。サンリオの公式YouTubeでもその様子を見ることができます。
直前までキーボードの猛練習に励んでいた、真面目なペックルにもご注目ください。
この連載でも「はぴだんぶい」の活動は逐一追ってレポートしていこうと思いますので、どうぞお楽しみに。
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PROFILE
あひるのペックル
おひとよしで、ココロの優しい男のコ。泳ぎが苦手で、お魚のピッチが泳ぎの先生。歌とダンスが大好きで、ピッチが手拍子をすると、つい踊ってしまう。ただ今、タップダンスのレッスン中! 宝ものは、よく持ち歩いているバケツ。青、赤、グレーと色もいろいろ。ピッチのプールにもなっちゃう。 夢は空を飛ぶこと。
(C)’79,’85,’88,’89,’90,’93,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ
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朝岡真梨
世界50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに、各地のグルメや観光スポットの魅力を紹介している。最新のIT機器に関する取材も多く、女性目線からの分析が得意。キャラクターや英語にも明るく、コピーライティングの分野では他業種に関わっている。 旅行先ですったもんだした体験や主婦業をラクして乗り切るヒントを綴っている「遊んでばかりのスナフキン」が人気。 Instagram:@yans_publisher Twitter:@Yans_Publisher