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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.17

ワーママの妻に家事代行を頼んだら?と言ってるのに家に人を入れるのは嫌と言われて…【ツマのトリセツ〜オトコの悩み相談室⑦】

子どもの保育園入園を前に家事代行サービスを勧める夫と拒む妻。奥様の言い分には、理由があるんです。

「ワンオペは大変というから、家事代行サービスを提案したのに聞いてもらえないんです」

Eさん 31歳 建築会社勤務

去年の5月に第一子が生まれました。なんとか保育園も決まって4月には証券会社に勤める妻が仕事に復帰します。育児休業中も初めての子育てでてんやわんやだったけれど、「保育園に入って仕事が始まったらもっと大変」と妻が言うもので、「家事代行もしてくれるシッターさんを頼んだら?」って言ったんです。でも家に人を入れるのは嫌だと断られてしまって。本当は僕も子育てに参加したいし、家事をやるつもりもありますよ。実際、週末は掃除も洗濯もやってます。

けど、本当に仕事が忙しくて平日は家事をするのも無理だし、男が「保育園のお迎え」を理由に帰宅できるような社風でもないんです。妻のキャリアを分断させるのも申し訳ないし、彼女が残業できる体制も作ってあげたい。家事代行が嫌だと言われてしまうと、どうしたらいいか。僕の母もずっと仕事をしているので、ワーキングマザーがいかに大変かわかります。アウトソーシングしたほうがいいと思うんだけど…。パンクしないかなと今から心配です。

「家事代行を頼む手間も、家事のうちなんです」

ご自身のお仕事が忙しい分、家事代行など別の手段で奥様と家事育児をシェアしようという姿勢は、とても大切。「妻のキャリアを分断させるのは申し訳ない」という言葉にも、奥様を尊重し、家庭を一緒に作っていくという気持ちがあらわれていて素敵です。ただ、もうあと一歩だけ理解を進めていただけるときっと心配ごとも解消されると思います。

Domaniの読者の中にも、家事代行やベビーシッターを頼むことを躊躇する方はたくさんいます。その理由はたいていふたつ。ひとつめは、安全面の心配。初めましてのシッターさんを赤ちゃんと二人きりにして大丈夫だろうか、家の中で盗難があったらどうしよう…ということ。安全面の心配を解決するためには、信頼できる会社を見つけたり、人を探すしかありません。

もうひとつの理由は、家に人を上げるための準備が大変、ということ。今の日本でご実家にお手伝いさんが出入りしていた方は稀でしょうから、たいていはどなたかが家にくる=お客さまということになります。そんな風に育った人が、よく知らない人を家に上げて普段他人に見せない部分を見せる訳ですから、抵抗があるのも当然です。きちんとした方であればあるほど、お手伝いしてもらうにしても、なるべく片付いた状態で、と思うもの。とはいえ、本当にお願いしたい部分は、その「片付いた状態」にするまで、だったりするのです。家事代行を頼むために、片付けをしたり掃除をするなどの準備のほうが大変…それでは何のためにお願いするのかわからないですよね。

家事代行できる方を探すのも、家を片付けるなどの準備をするのもひと苦労。頼んだ後も、細々とした連絡をしなければならない…だったら自分でやったほうがラク!というのが、家事代行やベビーシッターを頼まない理由なんです。

とはいえ、奥様がひとりで全てをこなしていては、Eさんがおっしゃるようにパンクしてしまいます。家事代行の方をお願いするための精神的なハードルを下げましょう。週末しか家事ができないのであれば、ぜひ、一緒に信頼できる方を探してください。そして、最初の数回は家事代行の方が来る前の「片付け」を一緒にして欲しいのです。

「片付け」と「掃除」は全く違う概念。思い切って一度、生活動線に合わせて今あるものの固定の「住所」さえ決めてしまえば、その後がグッとラクになります。お子さんの入園入学、奥様の復職などライフスタイルが変化するときにエイっと棚卸しをすれば、後は都度、出したものを「住所」に戻してあげる習慣を身につけるだけです。すると「掃除」もラクになります。掃除は棚を拭いたり掃除機をかける作業ですから、そこに生活する人じゃなくてもできますね。これは家事代行の方にお願いしてしまっていいことだと思います。

これは私の経験でしかありませんが、一度片付けてしまって、家事代行の方が来るようになると、だんだんと少々散らかっていても気にならなくなるもの。要は慣れかと思います。ぜひ4月を前に、思い切って「片付け」をしてみてくださいね。

過去の相談はこちらから

メイン画像:(C)Shutterstock.com

Domani編集部

下河辺さやこ

雑誌Domani&WebDomani副編集長。AneCan、Oggi、Domani、Preciousなど仕事をする女性のためのファッション&美容編集者として女ゴコロを深掘りすること四半世紀。Amazonもなかった時代に入社3年目で出産後、連載「産みたい、でも…」などワーキングマザー向けのコンテンツの立ち上げにも携わる。instagram @sayako_shimokobe

 

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