お家時間を植物のチカラで少しでも快適に
自宅で過ごす時間が増えて戸惑いを感じている人も多い今。できればこの時間を有効に使って、ポジティブな毎日を過ごしたいですよね。せっかくだからお家を快適な空間に整えてみませんか?
オススメなのがお部屋のテイストに合わせて植物をコーディネートする方法。観葉植物って、育てやすさを優先してしまうこと人も多いけれど、インテリアとは切ってもきれない関係なんです。家具や雑貨との相性を見極めた上で、自宅の環境に合うものを選べば、今よりもっと過ごしやすい空間が生まれるはず。
まずはイメージを膨らませて
ただし、植物との出会いは一期一会。インテリア雑誌を読んでもそもまま真似はできないし、園芸の本を読んでもインテリアがイメージしにくい…。そんな時にオススメなのが、目ざしたいテイストを都市に当てはめて、植物を選んでいく方法。
今回はParisに住む女性の部屋をイメージして、おすすめの植物と配置の仕方をご紹介します。
アンティークカラーの葉が「Paris」の雰囲気を漂わす
トレンドをうまく取り入れながらも、自分に合ったお気に入りのものを長く愛用するパリジェンヌ。彼女たちが使っているような、時間とともにより味わい深い風合いが出るアンティーク家具やシックな色合いの「Paris」テイストのお部屋には、家具に合わせて植物も葉の色味の明るさをおさえるとパリテイストのインテリアを演出できます。淡く、彩度が低めのくすみカラー、そしてマットな葉質の植物がオススメ。
写真(上)の「エスキナンサス マルメラータ」は、ツートーンカラーとゼブラ柄に似た模様が魅力的。葉の裏側がアンティークっぽいダークカラーで洗練されたお部屋の印象をより一層際立たせてくれます。室内の日当たりの良い場所を好む植物です。
その他にもヴィンテージテイストの陶器のプランターに、四方に広がる形状の植物や濃淡が深い色味の植物を合わせるとマッチするので、下の写真のような組み合わせで楽しむのもおすすめ。
「スパティフィラム」(写真左)や「カラテア」(写真右)などもしっくりくるはず。どちらも室内の日当たりが良い場所が育てるのに適しています。
あえて雑に置くのが「Paris」風のコツ
かしこまった華美な飾り方ではなく、気取らず無理のない飾り方がパリでのライフスタイルにぴったり。
庭に生えた野の草花をカップやグラスに入れて、ベッドルームや玄関など日々の生活の中で過ごす場所に置いてあげるところから始めてみてはどうでしょうか。
誰かをお迎えするために飾る植物でなく、日々の生活の中に溶け込むような、気取らずさりげない置き方がおすすめです。
ランの仲間の「バンダ」なら、吊るすだけでも素敵。基本的に温度と湿度の高いところを好みます。根を吊るしている場合は1日に1回水につけてあげましょう。
こんな風にお部屋のテイストのテーマをまずは決めて、それに沿って植物を選んでいくと、お部屋全体の雰囲気もブレることなく締まり、コーディネートの幅も広がるので楽しめます。
植物のある心地よい部屋の中で、深く深呼吸すれば、今までになかった落ち着いた時間が生まれやすくなるはず。まずは好みの部屋のテイストを決めるところから試してみてはいかがでしょうか。
撮影/木村雄二(木村写真事務所)
監修/parkERs(パーカーズ)市野澤未和
構成・文/parkERs(パーカーズ)森美波
parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」のパーク・コーポレーション が展開する空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
HP:https://www.park-ers.com/
Instagram:https://www.instagram.com/parkers_official/