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2022.01.16

「譲葉(ゆずりは)」ってどんな植物? 花言葉・剪定時期、育て方

皆さんは「譲葉(ゆずりは)」がどんな植物か知っていますか? 今回は「譲葉」の花言葉、剪定時期、育て方などを合わせてご紹介していきます。

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「譲葉(ゆずりは)」の意味とは?

皆さんは「譲葉(ゆずりは)」という樹木を知っていますか? 名前は聞いたことがあるけど、どんな植物なのかはっきりイメージできないという方も多いかもしれませんね。「譲葉」は、庭木としても使われているので、意外と身近なところにあるかもしれませんよ。今回はそんな「譲葉」の特徴や育て方、ヒメユズリハとの違いなどを紹介します。

譲葉

■特徴

「譲葉」は、ユズリハ科の常緑高木。高さは10mほどのやや大型の樹木です。5月〜6月に小さな黄緑色の花を咲かせます。葉は長楕円形で、長さは15cm〜25cm、先の方が尖っていて、光沢感があることが特徴ですね。

日本では、福島県より南の山や林の中に生えており、中国や朝鮮半島にも分布します。成長するスピードがゆっくりで、庭木として観賞できるまで約10年ほどかかるそう。昔は、木の皮を煎じた汁を害虫駆除のために使用したといわれています。

「譲葉」の名前の由来はふたつあります。一つ目は、「譲葉」は、春に若葉が芽吹くと、古い葉が一斉に落ちてしまうことから、新旧交代がはっきりとしているとされ、「譲る葉(ゆずるは)」から「譲葉(ゆずりは)」という名前がついたそう。

二つ目は、葉の主脈が太く、弓の弦に似ていることから「弓弦葉(ゆづるは)」 と呼ばれるようになったという説もあります。

父から子供に財産を譲るという意味から、新年や祝い事の飾りとして使われます。葉の軸の部分が赤く、葉の裏側が白いことから「紅白」をイメージさせ、おめでたい縁起物でもあります。このことから「正月の木」と呼ぶ地域もあるそうですよ。気持ちを新たにさせてくれる植物ですね。

譲葉

また、日本最古の和歌集『万葉集』にも「あど思(も)へか阿自久麻山(あじくまやま)の譲葉の含(ふふ)まる時に風吹かずかも」という歌が詠まれています。ここでは、「譲葉」は、少女にたとえられています。葉柄だけがほんのりと赤く色づく姿を、まだあどけなさが残る少女の姿に重ね合わせたのかもしれません。

枕草子』にも「ゆつるはの、いみじうふさやかにつやめきたるは、いと青う清げなるに」と記されています。「譲葉」のふさふさ生い茂った葉や、葉が艶々としている様子などを書き綴っています。食べ物敷き、今でいうお皿代わりとして使ったり、木の部分を歯固めに使ったことなども載っているようです。

■「譲葉」の実には毒がある?

「譲葉」には、丸く小さな実がなることは知っていますか? 「譲葉」は、夏頃になると枝先にたくさんの実がなります。最初は緑色ですが、やがて秋になると熟してブルーベリーのような青黒い色になっていきます。大きさは8mmほど。見た目は、綺麗で美味しそうに見えます。

しかし、「譲葉」の実には、有害物質が含まれており、食べてしまうと呼吸困難を引き起こす可能性も。誤って食べてしまわないように気を付けましょう。

「譲葉」の花言葉は?

「譲葉」の花言葉には、「世代交代」「若返り」「譲渡」などがあります。いずれも新芽が育つと、それまで茂っていた古い葉が一斉に落ちてしまうことから付けられました。

「譲葉」の育て方は?

譲葉

「譲葉」は、春から秋頃に植えると良いでしょう。また、湿り気のある土壌を好みます。植える場所には、堆肥のほかに腐葉土などの有機物をたくさん混ぜてあげることで土壌の湿度を保つことができますよ。

乾燥にやや弱い性質があるため、冬の時期に乾いた風が吹く場所は避けたいところです。また、種から増やすこともできるため、秋に熟して黒くなった実を採っておき、春の暖かい時期になったらまいてみましょう。剪定時期は、6月〜7月、もしくは11月〜12月あたりがおすすめです。

また、「譲葉」は、庭木としても人気があります。葉が大きいため、家の門の脇に植えたり、目隠しとしても使われることがあるようです。基本的には日当たりの良い場所でよく育ちますが、日陰にも強いため建物の北側に植えることもできます。ただし、耐寒性が低いので、植える地域としては東北地方より南側の温暖な地域が適しています。

寒冷な地域では、「譲葉」の一種である「エゾユズリハ」が向いているでしょう。「エゾユズリハ」は、ユズリハ科の常緑低木で、北海道や東北、北陸などの寒冷な気候に適した品種です。見た目は「譲葉」に似ていますが、高さは1m〜3mほどと小ぶりです。

「譲葉」の種類としては他にも、葉に白やクリーム色の斑模様のある「フイリユズリハ」や、葉柄が緑色の「アオジクユズリハ」などもあります。

「譲葉」とヒメユズリハの違いとは?

「譲葉」には、よく似た「ヒメユズリハ」という樹木も存在します。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

譲葉

近縁種であるヒメユズリハは、ユズリハ科の常緑小高木。葉が「譲葉」よりも小さく7cmほど。葉の裏面は「譲葉」ほど白くはなく、核果も小さめ。日本の本州中部以南、四国や九州地方の海岸に自生する樹木です。5月頃に小さな花をつけます。

スルガヒメユズリハ」「斑入りヒメユズリハ」などの種類があり、「スルガヒメユズリハ」は、葉が薄く、果実が垂れ下がっていることが特徴です。スルガ(駿河)は現在の静岡県あたりを指しますが、ヒメユズリハと同じ地域に自生します。「斑入りヒメユズリハ」は、葉にクリーム色や白い模様が入る園芸品種です。

最後に

「譲葉」の特徴や花言葉、ヒメユズリハとの違いなどはわかりましたか? 「譲葉」の名前の由来が、古い葉が若葉にその座を譲るように一斉に落ちていくさまからきていたなんて、初めて知りましたね。

今の生活ではあまり馴染みのない樹木ですが、古くは万葉集に記述が見られ、お正月の飾りとしてしめ縄につけられたり、鏡餅と共に供えられていたこともあるようです。

「譲葉」の樹高や葉の大きさを生かして、門の脇や家の目隠しとして選んでみても良いですね。「縁起のいい木」として古くから親しまれてきた「譲葉」を、この機会に覚えてみてはいかがでしょうか。

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