Q:仕事のこと・不安なことが頭に浮かんで、寝つけません
答える人/霜田里絵(銀座内科・神経内科クリニック院長・医学博士)
A:カフェインを取る時間に要注意。(一般向け)哲学書を読むのもおすすめです
クリニックに来院する患者さんでも、不眠に関するお悩みはとても多いものです。私が実践しているいくつかの方法を紹介すると――。
ひとつは、ヨガでもウォーキングでも、時間をみつけて体を動かすこと。ふたつめは、YouTubeなどで癒し系の画像と音楽を活用すること。ジャズやクラシック、水の音など環境音楽もいいですし、自分なりに頭の興奮がトーンダウンするものを見つけてください。画像を見ると眠れなくなってしまうこともあるので、私は寝る直前なら音だけ楽しんでいます。
また、無意識にカフェインを多くとっていることにも気づきましょう。睡眠のために夜はカフェインが入った飲み物を避けている人も、寝つきにくいなら午後3時か4時からカフェインレスに。ぜひ試してみてください。
それでも眠れないとき、私は哲学書を読むようにしています。自己を高めようと努力をしている、悟りを得た気分になれる、という「いい気分」を、うまく利用するんです。読むだけで別世界に連れて行ってくれて、気持ちよく眠りにつける…。自己満足の世界ですけれど、こんな方法も意外と効果的ですよ。ただし、難しすぎるものは避けましょう(笑)。
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銀座内科・神経内科クリニック院長・医学博士
霜田里絵(しもだ さとえ)
医師・医学博士。銀座内科・神経内科クリニック院長。パーキンソン病、アルツハイマー病、脳血管障害、頭痛、めまい、しびれなどが専門。『絶対ボケない頭をつくる!:脳の専門医が教える 元気に、長生きする方法』(学研パブリッシング刊)、『一流の画家はなぜ長寿なのか』(サンマーク出版)ほか著書多数。
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