昭和生まれなら知っている! 忍者ポーズで「お先にドロンします」
「ケツカッチンなので、お先にドロンします!」。バブル時代にこんなセリフを聞いたことがある人も多いはず(平成生まれの人は、お笑いタレントの平野ノラさんが言っていることでお馴染みかも)。「次の予定があるのでお先に失礼します」という意味で使われていたセリフですが、中には、飲み会を途中退席するために使っていた人もいたようです。「ドロン」は姿をくらますことを表す擬音、またはその様子を表す名詞。元は歌舞伎などで幽霊が姿を消す際の効果音が由来とされており、そこから転じて飲み会やトラブルから逃げ隠れる様子を表すようになったと言われています。
忍者のポーズをとって、「お先にドロンします」などと言うこともありますが、それは忍者が煙幕などを使って姿を消すイメージからきているのだとか。昭和生まれには馴染みのあるセリフですが、平成生まれには知らない人もいることを忘れずに! 間違っても会社の飲み会などでナチュラルに言わないように気をつけたほうがいいでしょう。ちなみに「ケツカッチン」は、後ろに予定があるという意味。
平成生まれの「ドロンします」体験談
なぜ今、忍者のマネを?
「会社の飲み会で先輩が『お先にドロンします』と忍者ポーズでひと言。周りの人たちは『言うことが古いなぁ』と言いながらも意味がわかっているようでしたが、私は最初よく分からず『なんのマネ?なんか飲み会ゲームがはじまるの!?』と戸惑ってしまいました」(IT関連会社勤務・26歳)
テレビやネットでしか使われない言葉だと思っていたら・・・
「お笑い番組で聞いた『ドロンします』というセリフ。ネットで調べて昭和のギャグだと知りました。昔流行った言葉で今ではテレビやネットの中でしか使われていないと思っていたら、先日職場で使っている人が本当にいてビックリ! 同期みんなで苦笑いしていました」(医療事務・23歳)
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子