クリニックに新型コロナウイルスの抗体検査の案内が
乳がんの定期健診でいつもお世話になっている乳線専門クリニックに行ったら、新型コロナの抗体検査が受けられる案内が!
抗体検査をかねてより受けてみたいと思っていたこともあり、すかさず申し込んでみました。今回は、実際の検査について、また抗体検査のメリット・デメリットなど、体験談を公開します。
新型コロナの抗体検査を受けると何がわかるの?
最近プロ野球球団が、選手に抗体検査を受けさせ、陽性が出た選手に、さらにPCR検査を受けさせたところ、陽性が出て話題になっていましたよね。
抗体検査は、過去に新型コロナにかかったかがわかるものです。なので現在もかかっているかは、今のところPCR検査でないとわからない(PCR検査でも100%確実ではない)ので、あくまでスクリーニング検査としての意味合いが強いです。
IgM値とIgG値とは
今回、私が受けたキットでは、IgM値とIgG値が測定できるものでした。IgM値とIgG値はいずれも新型コロナの抗体をあらわす数値で、先生曰く、IgM値は、比較的最近抗体ができたことがわかる(1、2週間内に感染した確率が高い)ため、IgM値が陽性だった場合、心配なら、保健所や発熱外来などでPCR検査をうけるのもいいかもしれないということでした。
なので、先出の選手たちは、抗体検査でIgM値が陽性だったのかもしれません。
IgG値は、抗体ができてから、つまり感染してから3、4週間たつと出現するもので、新型コロナの免疫を獲得していることを示します。しかし、まだ新型コロナは、わかっていないことが多いので、いくらIgG値の抗体をもっていたとしても、また罹患する可能性は0ではないので、引き続き対策は必要です。
抗体検査はどうやってするの?
私の場合、今回マンモグラフィー、超音波、血液検査とフルコースでの健診だったため、血液検査で採取した血液の一部を抗体検査にまわしていただきました。
通常抗体検査を受ける場合は、イムノクロマト法といって、指に細い針をさし、少量の血をキットにたらして検査するようです。また検査結果も15分程度で出ます。
抗体検査を受けるメリット・デメリット
【メリット】
・症状はなかったとしても、自分が過去に感染していたかどうかがわかる。
・過去に症状があり、陽性の結果が出た場合、濃厚接触していた人に、過去に罹患していたことをお知らせできる。
・IgM値が陽性だった場合、まだ体内にウイルスがいる可能性が高いので、自粛することで、他者への感染を防げる。
・IgG値が陽性だった場合、陰性の人もよりも、今後コロナに罹患しない可能性が高いとわかる。
・陰性だった場合、過去のコロナ対策が功を奏していたとわかる。
【デメリット】
・保険が効かないため、実費で費用がかかる。相場は8千円~1万8千円ほど。
・IgG値が陽性の場合、他者にうつしていた可能性があり、自分を責めてしまうことも。
・IgG値が陽性だったとしても、100%また罹患しないとはわからないため、引き続き対策は必要。
・陰性だったとわかった場合、免疫がないので、引き続き注意しなければならない。
検査結果とまとめ
私の結果は、IgM値、IgG値ともに陰性でした。3月から子供と家にこもっていたのと、まったく症状がなかったので自信はありましたが、なんだかほっとしました。
↑陽性だったら、線が2本入ります。
もしも陽性だったら、知らぬ間に人にうつしていたかもしれないから。
IgM値が陽性だったら、さらにPCR検査を受けたり、人にうつさないようにより注意できますし、陰性だったとしても、今までのように対策を続ければいいとわかりますし、個人的にはうけてよかったと思いました。
今は、専門病院でなくても、個人のクリニックで受けられるところも増えているので、興味がある方は受けてみても。
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